コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

利用者:桂鷺淵/寛政譜/a01

寛政重修諸家譜』巻1~巻25

  • 『寛政重修諸家譜 第一輯』(国民図書、1922年) 巻1~巻200を収録
  • 『新訂寛政重修諸家譜 第一』(続群書類従刊行会、1964年) 巻1~巻58を収録

巻2:松平諸流略系図

[編集]

巻第二

[編集]

§2-1

[編集]
清和源氏(義家流)
松平 松平諸流略系図源(新田)義重から得川義季松平親氏を経て松平清康に至る。義重から親氏まで略記。
旧刊本 17
NDL写本

巻3:三木松平

[編集]

巻第三

[編集]

§3-1

[編集]
松平三木
――
松平蔵人信孝は松平信忠の二男。
旧刊本 18
NDL写本

§3-2

[編集]
松平三木
安房守 忠敷
松平重忠(3-1)の子・松平九郎右衛門忠利が500石を分知され別家、一時改易されるが赦免。
松平九郎右衛門忠政は近江国北小松村等の境界争いの調査をめぐり一時逼塞。
旧刊本 18
NDL写本

§3-3

[編集]
松平三木
与市郎 忠寿
松平重利(3-2)の三男・松平小兵衛忠政が別家。
旧刊本 19
NDL写本

巻4:福釜松平

[編集]

巻第四

[編集]

§4-1

[編集]
松平福釜
――
松平右京亮親盛は松平長親の二男。
  • 松平親盛 三郎次郎・右京亮
    • 松平親次 三郎次郎・右京亮
      • 松平親俊 三郎次郎・左馬助
        • 松平久恒酒井忠次の子×
        • 松平康親#筑後守 : 大番頭、采地若干。賜諱(康)
          • 松平康盛#筑後守 : 御小姓組、1100石
            • 松平康次 右京 :御小姓組番士 ✝
            • 松平康俊*三郎次郎 :御小姓組番士・御先鉄炮頭、800石
              • 松平康行:御小姓
              • 松平康兆* < 松平康兼 ※α の子。母は徳川頼房の娘 : 御書院番・御小姓組頭
                • 松平康永 浅次郎:【無嗣】
                • *:小泉正信妻
              • *:立花直時妻 ∥ *:長田守直妻
            • 松平康兼 駿河守 ※α: 水戸中納言頼房に仕える
            • 松平康済 …―→ 伝次郎康珍の家(4-2)
            • 松平康末 …―→ 三郎次郎康年の家(4-4)
            • 松平康行 権九郎 :御小姓、月俸20口
            • *:原田種尹妻 ∥ *:三好政盛妻 ∥ *:倉橋忠房妻 ∥ *:島崎忠辰 一郎右衛門《紀伊家家臣》妻 ∥ *:神保庸長妻
          • 松平盛重 兵三郎
          • 松平康勝 …―→ 宇右衛門康能の家(4-5)
          • *:永井某 清九郎 妻→朝比奈正重妻
      • 上田元秀上田元次の養子
      • 松平盛次 ※a1 > 祖父・親盛の養子
    • 松平盛次 ※a2 < 親次の子(親盛の孫) : 出家ののち還俗
      • 松平親重 金兵衛
旧刊本 19

§4-2

[編集]
松平福釜
伝次郎 康珍
松平康盛(4-1)の四男・松平三郎左衛門康済が甲府徳川家に仕える。
旧刊本 20

§4-3

[編集]
松平福釜
東次郎 康胤
松平康済(4-2)の三男・松平左源次康春が甲府徳川家に仕え、のち幕臣。
旧刊本 21

§4-4

[編集]
松平福釜
三郎次郎 康年
松平康盛(4-1)の五男・松平三郎九郎康末が父の采地のうち300石を分知される。
旧刊本 21

§4-5

[編集]
松平福釜
宇右衛門 康能
松平康親(4-1)の三男・松平宇右衛門康勝が御小姓組に連なる。
旧刊本 22

巻5-6:桜井松平

[編集]

巻第五

[編集]

§5-1

[編集]
松平桜井
遠江守 忠告
尼崎藩主家。松平内膳正信定は松平長親の三男。松平忠頼は浜松藩主(5万石)となるが刃傷事件に遭い横死、城地没収。松平忠重が大名に復帰。
旧刊本 22

巻第六

[編集]

§6-1

[編集]
松平桜井
縫殿助 忠義
松平忠頼(5-1)の次男・松平淡路守忠直が家を立てる。
松平監物忠氏はトラブルから人を殺し、遺族から訴えられて不当とされ改易。
松平三七郎忠明が召し返される。
  • 松平忠直#淡路守:御書院番組頭・御小姓組番頭2000石
    • 松平忠氏#:御書院番頭、1500石+1000俵→改易
      • 松平忠明 三七郎 :御書院番、1000石
        • 松平忠福 万五郎 △ < 稲垣正英の子 :御小姓組番士
          • 松平忠存 :御書院番
            • 松平忠義*縫殿助 :御徒頭、1000石
              • 松平忠栄
              • 松平忠記 >大沢信容の養子×
              • 大原在常 >大原在行の養子
          • *:中島盛興妻
        • *:松平忠福妻△
      • 松平忠将 権之助:宗家松平遠江守家臣
    • 松平忠治 左門 …―→ 左門忠光の家(6-2)
    • *:青山幸通妻 ∥ *:武田信安妻
旧刊本 25

§6-2

[編集]
松平桜井
左門 忠光
松平忠直(5-2)の次男・松平左門忠治が父の采地から500石を分知、のち御小姓などを務め加増。
  • 松平忠治*左門 :御小姓・御徒頭・御先鉄炮頭、1000石+300俵
    • 松平忠郷* :御小姓組頭・御先鉄炮頭
      • 松平忠陣 :御書院番
        • 松平忠暁 :御書院番
          • 松平忠如△ <小栗徳政の子 :御書院番
            • 松平忠光*△ <佐野仲行の子 :御書院番・御使番、1000石
              • 松平忠盈
              • *:武川信周《松平肥後守家臣》妻×
            • * ※a2 <忠暁の娘:松平忠光妻△
          • *:松平忠如妻△ ∥ * ※a1 >松平忠如養女
        • *:鈴木安節妻 ∥ *:小栗徳政妻
      • *:本多栄文妻
    • 岡林直之 杢之助 :浅野内匠頭(赤穂藩)家臣
    • 松平忠輝 左内 …―→ 駒次郎忠順の家(6-3)
    • 松平忠増 左次右衛門 :松平肥前守(佐賀藩)家臣

  • 忠郷・忠輝は吉良邸討ち入り後、盟約に参加しなかった直之を責め、切腹させた。
旧刊本 26

§6-3

[編集]
松平桜井
駒次郎 忠順
松平忠治(6-2)の五男・松平左内忠輝が出仕、父の食禄300俵を分けられる。
旧刊本 27

§6-4

[編集]
松平桜井
幸三郎 忠鎮
松平忠頼(5-1)の四男・松平隼人正忠久は駿河大納言忠長に附属。忠長の改易後、松平忠国預けとなり、のち赦免。
松平内記忠周は大坂町奉行を務め1000石。
  • 松平忠久#隼人正:駿河大納言忠長附属2000石。改易
    • *:桑山某 清右衛門《松平日向守家臣》妻
    • 水野忠名 :松平右衛門佐家臣
    • *小川某 孫左衛門《伊達宮内少輔家臣》妻
    • 松平忠周#玄蕃頭・内記:御目付・大坂町奉行、1000石
      • 松平忠敦 :御書院番士
        • 松平忠直 八十郎 :御書院番
          • 松平忠由 <河野通喬(614-2)の子 ✝
          • 松平基春 <大沢基清の子 ✝
          • 松平忠菊 < 徳永昌寛の子 :小姓組番士
            • 松平忠鎮 :御書院番士、1000石
            • 坪内定香 >坪内定明の養子 ∥ *:布施重品妻
        • *:梶川忠灼妻 ∥ *:諏訪部堅雄妻 ∥ *:田中政昌妻×
      • *:徳永昌英妻 ∥ *:大島義浮
    • 酒井忠一 亦之丞 > 酒井某《松平日向守家臣》の養子
    • 岩本重好 > 岩本重安《宗家家臣》の養子
    • *:伊達宗景《松平陸奥守家臣》妻
旧刊本 27

巻7-8:藤井松平

[編集]

巻第七

[編集]

§7-1

[編集]
松平藤井
山城守 信愛
上山藩主家。藤井松平家の本家にあたるCategory:松平山城守家。松平利長は松平長親の四男。松平信一が諸侯に列する。松平信之は幕府老中。松平忠之は「狂気」を理由に改易され、弟の信通に預けられる。松平信通は父の遺領中1万石を分知され興留藩を立藩していたが、兄が改易された際に特別な家(すぢ異なる家)であるとして加増を受ける。
旧刊本 28

§7-2

[編集]
松平藤井
勘介 信寅
松平忠国(7-1)の三男・松平志摩守信重が召し出され御小姓、父の遺領より5000石を分知。
  • 松平信重#三之助/志摩守 :御小姓・寄合、5000石
    • 松平信周#勘助/上野介 :御書院番頭・大番頭
      • 松平忠隆 太四郎松平忠昭(8-1)の子×
      • 松平信政 斎宮内藤義英の子 :御小姓
        • ●松平信成
          • 松平信敏#近江守松平忠愛(8-1)の子 :御小姓
            • 松平信交 < 松平忠愛(8-1)の子 :火事場見廻
              • 松平信志*△ < 水野忠穀の子 :御持弓頭
                • 松平信寅△ < 本多忠寛(本多忠良の子)の子 :5000石
                • *:松平信寅の妻△ ※a2 <松平信愛の娘・松平信志の養女
              • *:松平信志の妻△
              • * ※a1 >松平信志の養女
    • *:保科正静の妻×
旧刊本 28

巻第八

[編集]

§8-1

[編集]
松平藤井
伊賀守 忠済
上田藩主家(Category:松平伊賀守家
松平信吉(7-1)の次男・伊豆守忠晴が召し出され、最終的に丹波亀山3万8000石。
松平伊賀守忠周が兄の養子となって跡を継ぎ、転封3度を経て上田藩主。
旧刊本 31

§8-2

[編集]
松平藤井
信濃守 忠明
松平忠周(8-1)の五男・民部少輔忠容が父の遺領5000石を分知される。
旧刊本 33

巻9-11:大給松平

[編集]

巻第九

[編集]

§9-1

[編集]
松平大給
和泉守 乗寛
西尾藩主家(Category:西尾松平家。大給松平家の本家にあたる。松平親元は松平親忠の二男。松平家乗は家康の関東入国時に1万石(のち美濃岩村2万石)。乗勝の弟・清成は家康に仕え高天神攻めで負傷。松平近正(13-1)の弟ともされ考証あり。また清成の兄に「松平久助」を置く系譜があり、清成の項で考証を付す。

旧刊本 34

巻第十

[編集]

§10-1

[編集]
松平大給
求馬介 乗譲
松平乗春(9-1)の二男・松平内匠頭乗興、父の遺領から5000石を分知。
旧刊本 39

§10-2

[編集]
松平大給
――
松平乗久(9-1)の七男・松平壱岐守好乗、父の遺領からの分知と新田分で3000石を知行。
  • 松平好乗# :御小姓組番頭・御書院番頭・寄合、3000石
旧刊本 39

§10-3

[編集]
松平大給
能登守 乗保
岩村藩主家(Category:岩村松平家
松平乗寿(9-1)の二男・石川美作守乗政は徳川家綱に近侍、諸侯に列する。
乗政は「ゆへありて」石川氏を称したが乗紀のとき松平氏に復す。
旧刊本 40

§10-4

[編集]
松平大給
善之丞 乗集
松平乗紀(10-3)の三男・松平豊前守致乗、父の遺領から新田分2000石を分知される。
旧刊本 41

巻第十一

[編集]

§11-1

[編集]
松平大給
左源次 乗冬
松平家乗(9-1)の二男・松平但馬守知乗が家を立てる。
  • 松平知乗# :御小姓・御書院番、1200石
    • 松平乗延:御書院番、900石
      • 松平乗邦# ※a2 :本所奉行・御小姓組頭・御作事奉行・大目付、+300石
        • 松平乗南 :御小姓組
          • *:佐野伸行の妻
          • 松平乗久 九十郎△ < 松平乗有(11-3)の子×
          • 松平乗梯△ < 蒔田広蕃の子
            • 松平乗季# ※b2 :新番頭・寄合・小普請組支配
              • 松平乗冬 :御小姓組、1200石
              • *:松平乗倫妻
              • *:竹田斯秀妻
              • *:松平近峯妻
          • *:松平乗久妻→松平乗梯妻△
          • 松平乗季 ※b1 > 兄・松平乗梯の養子 
          • 松平乗展松平乗幹(12-2)の養子 
    • 松平乗英 …―→ 備後守乗識の家(11-2)
    • 松平乗武 …―→ 一学乗崇の家(11-3)
    • *:鈴木重頼の妻
    • 松平乗実 …―→ 鉱蔵乗郷の家(11-4)
    • 河合清治 > 松平和泉守家臣・河合帯刀の養子
    • 松平乗邦 ※a1 >兄・乗延の養子
    • *:太田盛任の妻
    • *:水野良好《宗家の家臣》の妻
    • *:加藤正勝の妻
旧刊本 42

§11-2

[編集]
松平大給
備後守 乗識
松平知乗(11-1)の二男・松平右衛門作乗英が家光の小姓となる。父の遺領から300石を分知される。
松平織部正乗尹は御小納戸頭取、御作事奉行などを務め、600石に加増。
旧刊本 43

§11-3

[編集]
松平大給
一学 乗崇
松平知乗(11-1)の三男・松平修理亮乗武は甲府徳川家に仕え、家宣に供奉して幕臣。
  • 松平乗武#:甲府徳川家用人→幕臣焼火間の番頭・寄合、1300石
    • 松平乗中:甲府徳川家家臣 ✝
      • *:松平乗南(11-1)の妻
    • 松平乗明 伝七郎松平乗英(11-2)の養子
    • *:赤井忠閭の妻
    • 松平乗有#:甲府徳川家表小姓→幕臣御使番・御目付・奈良奉行・寄合
      • 松平乗芳 主馬 △ < 松平乗明 伝七郎(11-2)の子 ✝
        • *:尾崎信寿の妻
      • *:松平乗芳妻△
      • 松平乗久 九十郎 > 松平乗南(11-1)の養子×
      • 松平乗守 :御書院番
      • 松平乗尹 織部正 > 松平乗明 伝七郎(11-2)の養子
      • *:建部広喜妻
旧刊本 44

§11-4

[編集]
松平大給
鉱蔵 乗郷
松平知乗(11-1)の四男・松平惣七郎乗実が甲府徳川家に仕える。松平惣十郎乗充が家宣に供奉し幕臣。
  • ●松平乗実 :甲府徳川家に仕える
    • ●松平乗充 :甲府徳川家家臣→幕臣、260俵
      • ●松平乗憑 :小五郎君(徳川宗尹)附
        • ●松平乗員 重右衛門
          • 松平乗郷△ < 土井利意 平九郎 の子 :御納戸番・新番、260俵
          • *:松平乗郷妻△
        • *:島田蕃道妻
    • *武田信貞 五郎大夫
旧刊本 44

巻12:大給松平(真次系)

[編集]

巻第十二

[編集]

§12-1

[編集]
松平大給
対馬守 乗尹
奥殿藩主家(Category:奥殿松平家
松平真乗(9-1)の二男・松平縫殿助真次は加増時に先祖の地を望み大給3000石を知行、のち奥殿7000石に加増。
真次の死後、養子乗真と実子乗次が家督を譲りあい、乗次が4000石と家督を継承。
松平縫殿頭乗次は御書院番頭・大番頭・御留守居・大坂定番を歴任。諸侯に列す。
  • 松平真次:7000石
    • 松平乗真友之助・左近/肥前守△ < 内藤信広の子 …―→ 小豊次乗輪の家(12-2)
    • *:松平乗真の妻△
    • 松平乗次左七郎/縫殿頭 :大番頭・御留守居・大坂定番(任地で死去)、4000石→1万6000石
      • 松平乗成 :大坂定番(任地で死去)
      • *:赤井忠広妻 ∥ 松平貞乗 ∥ *:桑山元綱妻 ∥ *:酒井忠英妻 ∥ * < 畠山義里の娘 :本多正種妻 ∥ *:天方致通妻
    • *:畠山義里
旧刊本 45

§12-2

[編集]
松平大給
小豊次 乗輪
松平真次(12-1)の養子・松平肥前守乗真が3000石で家を立て、御書院番頭・駿府城代を歴任して5000石に加増。
松平左門乗包の代、家中で譜代家老と新参家臣が対立。譜代家老が乗包の不行跡を訴えて大給一族を巻き込み、
評定所での両派対決に持ち込まれた。乗包の不行跡は無実とされたが、3000石への減知を受けた。
松平志摩守乗展は、居宅よりの失火延焼、儀式での錯誤などで処分を受けながらも御書院番頭に上る。
  • ●松平乗真#:御書院番頭・駿府城代、3000石→5000石
旧刊本 46

巻13-15:大給松平(親清系)

[編集]

巻第十三

[編集]

§13-1

[編集]
松平大給
長門守 近儔
豊後府内藩主家(Category:府内松平家
松平乗正(9-1)の三男・松平左衛門尉親清を祖とする。
松平五左衛門近正は本家松平家乗の家老であったがのち家康に直仕。関ヶ原戦役で伏見城に戦死。
松平五左衛門一生は下野板橋1万石、佐竹氏転封後の水戸城番の一人で功績。
松平右近将監成重は各地へ転封・2万2200石まで加増。松平左近将監忠昭も転封を繰り返し、豊後府内で定着。
  • 松平親清
    • 松平近正:5500石。戦死
      • 松平一生:水戸城番、下野板橋藩1万石
        • 松平成重:西尾藩→丹波亀山藩2万2200石
          • 松平忠昭:豊後高松藩→豊後府内藩
          • *:本多康長室→竹山某 庄兵衛《家臣》妻 ∥ *:皆川秀隆妻
          • 松平一重 …―→ 勇助近美の家(14-3)
          • 松平重勝 …―→ 伝蔵近英の家(14-4)
          • 松平近憲 …―→ 熊五郎近芳の家(14-5)
        • 日根野吉明
      • 松平近次# :御小姓・御徒頭。改易
      • 松平正吉 …―→ 藤五郎正之の家(15-1)
      • *:松平正朝妻 ∥ *:筧元成妻 ∥ *:松平為親《松平和泉守家臣》妻
旧刊本 47

§13-2

[編集]
松平大給
伊勢守 近言
松平近陳(13-1)の三男・市之丞近苗は、松平近鎮(14-1)の養子となるが病気のため実家に帰り、
兄・近禎の所務より500俵を分けられて一家を立て、寄合に列する。
  • 松平近苗*:寄合・御先鉄炮頭、500俵
    • ●松平近義 久米之丞:寄合
      • ●松平近朝 ※a2 市之丞:御小姓組
    • 松平近朝 ※a1 > 兄・近義の養子
    • * > 松平近禎養女
旧刊本 49

巻第十四

[編集]

§14-1

[編集]
松平大給
主計 近峯
松平忠昭(13-1)の二男・松平主計頭近鎮は中奥に候す。父の遺領より分知1000石+新田500石。のち2500石まで加増。
  • 松平近鎮#主計頭 :御小姓組番頭・大番頭・寄合・御留守居、2500石
    • 松平近苗 < 松平近陣(13-1)の子×、別家を立てる(13-2)
    • ●松平近敏 < 松平近任(14-5)の子。
      • ●松平近方 < 松平近則(14-3)の子。
旧刊本 50

§14-2

[編集]
松平大給
仁右衛門 近豊
松平忠昭(13-1)の三男・松平市正近良は御書院番を務め、新田1000石を分知。のち1500石。
  • 松平近良#:御書院番・御廊下番頭、1500石。
    • *:丹羽氏右妻×
    • 松平昭仲
      • 松平近富 ※a1 >叔父・近郷の養子
    • 松平近郷* :御小姓組頭
      • 松平近富* ※a2 △ <昭仲の子 :寄合・御小姓組頭・御先鉄炮頭
        • 松平近副 ※b2 <近郷の子 ✝
        • 松平近春 < 松平近国(14-4)の子×
        • 松平崇済△ <松平忠盈 采女正 の子 ✝
        • *<松平近明 伯耆守 の娘:松平崇済妻×
        • 松平近栄松平直好 河内守 の子 :御書院番
      • *:松平近富妻△
      • *:松平近知(14-5)妻
      • *:折井正辰妻×
      • 松平近明 伯耆守 >松平近方(14-1)の養子
      • 松平正雅 >松平正朗(20-1)の養子
      • *:佐野政宴妻×
      • *:阿部正明妻
      • 松平近副 ※b1 >松平近富の養子
旧刊本 51

§14-3

[編集]
松平大給
勇助 近美
松平成重(13-1)の三男・松平源右衛門一重が御小姓組に列す。
  • ●松平一重 :御小姓組、300俵
    • ●松平勝重 源十郎
      • ●松平近則 <松平重勝(14-4)の子 :御書院番
        • 松平近方 斎宮 >松平近敏(14-1)の養子
        • 松平近繁:御小姓組番士 ✝
        • 松平近広:病
          • 松平近兼 ※a1 > 叔父・近晴の養子
        • *:松平乗長妻
        • ●松平近晴 :御小姓組
          • 松平近兼 ※a2 < 近広の子 ✝
            • * >小栗信安養女
            • 松平近美* :御小納戸、300俵
          • *:小栗信安妻
        • *:内山光保妻
旧刊本 51

§14-4

[編集]
松平大給
伝蔵 近英
松平成重(13-1)の四男・松平伝蔵重勝が出仕。
  • ●松平重勝 伝蔵 :御書院番、300俵
    • 松平近則 > 松平勝重(14-3)の養子
    • ●松平重長 新三郎
      • ●松平近国*:御小納戸・御書院番
        • ●松平近友:御書院番、小普請組
          • *:坂部勝弘妻
          • 松平近英:御小姓組番士、300俵
            • *:神田将武妻
          • *:林久業妻
        • *:竹村正僅妻
        • 松平近春 > 松平近富(14-2)の養子×
旧刊本 51

§14-5

[編集]
松平大給
熊五郎 近芳
松平成重(13-1)の五男・松平杢之助近憲が甲府徳川家に仕える。松平杢之助近住のとき幕臣になる。
  • ●松平近憲:甲府徳川家に仕える
    • ●松平近任 < 皆川広隆の子:甲府徳川家表小姓・書院番頭→幕臣、500俵
      • 松平近敏 > 松平近鎮(14-1)の養子
      • *:皆川広逵妻
      • ●松平近知 助七郎:御書院番
        • ●松平近道△ < 鷲巣清茂の子
          • 松平近芳 熊五郎△ <松平近明 伯耆守(14-1)の子 :御小姓組、500俵
          • *:松平近芳の妻△
        • *:松平近道の妻△
        • * ※a2 < 近賢の娘:石川公鬯の妻
      • 松平近賢
        • * ※a1 >伯父・近知の養女
      • 皆川照峯 > 皆川勝政の養子
旧刊本 52

巻第十五

[編集]

§15-1

[編集]
松平大給
藤五郎 正之
松平近正(13-1)の三男・松平五左衛門正吉が秀忠に仕え、番方を務め戦功あり。700石。
松平藤五郎正勝(御書院番)は「失心して自殺」し、子の松平敬之助正信が500石で家を継ぐ。
  • ●松平正吉 五左衛門:御小姓組・進物役、700石
    • 大久保忠以 > 大久保忠尚の養子
    • ●松平正親 五左衛門:御小姓組、御書院番
      • ●松平正遠:御小姓組
        • ●松平正勝 藤五郎 ※a2 <正親の子、兄の養子:御書院番、「失心」自死
          • ●松平正信 敬之助:500石
            • ●松平正輔* ※b2 <正勝の子、兄の養子
              • ●松平正籌#:御小納戸・御小姓・寄合
                • ●松平正富△ < 丸毛政恭の子:御書院番士
                  • 松平正之:御小姓組番士、500石
                • *:松平正富妻△
              • 瀬名義正 > 瀬名義珍の養子
              • *:浄岸院御方に仕える
              • 松平正路 > 松平正興(15-2)の養子
              • 須田正保 > 須田盛至の養子
          • 西田昌直 > 西田昌諄の養子
          • 松平正厚 > 松平正生(15-2)の養子
          • 松平正輔 ※b1 > 兄・正信の養子
          • *:丸毛正往の妻
          • *:成瀬国隆の妻×→浄岸院御方に仕える
      • 松平正勝 ※a1 >兄・正遠の養子
      • 松平某 藤九郎丸毛利雄の養子
    • 松平正生 …―→ 益太郎正愛の家
    • 松平正副 …―→ 六十郎正尚の家
    • *:長島某 次郎右衛門
    • *:丸毛政成妻
旧刊本 53

§15-2

[編集]
松平大給
益太郎 正愛
松平正吉(15-2)の三男・松平源助正生が亀松の御小姓となる。
  • ●松平正生:御小姓、300俵
    • 松平正利 :御書院番 ✝
    • ●松平正厚 < 松平正勝(15-1)の子 :御小姓組
      • ●松平正興 :御小姓組
        • ●松平正路 < 松平正輔(15-1)の子 :御小姓組番士
          • ●松平正清 < 瀬名義正の子
            • 松平正愛:300俵
      • 藤本稠好 > 藤本稠賀の養子
      • *:丸毛政恭妻→山寺信親妻
旧刊本 54

§15-3

[編集]
松平大給
六十郎 正尚
松平正吉(15-2)の四男・松平吉右衛門正副が館林徳川家に仕え、幕臣となる。
  • ●松平正副 :館林徳川家書院番・使役→幕臣、300俵
    • ●松平正友 六之助:大番、二条城守衛(任地で死去)
      • ●松平正種:大番、二条城守衛(任地で死去)
        • ●松平正利*六左衛門:大番・大番組頭・西の丸裏御門番頭、養老料300俵
          • 松平貞応 < 徳山貞明の子:追放
          • 松平正尚△ < 押田勝輝の子:御小姓組番士。300俵
          • * <山名豊明の娘:松平正尚の妻△
旧刊本 54

巻16-18:宮石松平

[編集]

巻第十六

[編集]

§16-1

[編集]
松平宮石
藤九郎 正邦
宮石松平家は大給松平家の支流。
呈譜によれば、松平乗元の三男・松平乗次が額田郡宮石に住して宮石松平を称したという。
  • {松平乗次 加賀右衛門-松平元次 加賀右衛門-松平貞次}

『寛永譜』では大給庶家とのみあり、松平八郎右衛門貞次以前は詳らかではないとされている。
また、本家(松平乗寛家)の系譜に乗次にあたる人物が見られないことから、『寛政譜』は貞次以後の系図を採用している。

松平喜平宗次は桶狭間の合戦で戦死。松平加賀右衛門康次は460石。
松平備中守正成は秀忠・家光に仕え500石から順次加増され2000石。松平東市正正勝の代に2500石。

  • ●松平貞次 八郎右衛門
    • 松平宗次:戦死
      • 松平康次 加賀右衛門:御目付・駿府御留守居、460石
        • 松平正次 加賀右衛門:大番組頭
          • 松平正成#備中守:御小姓組番士・御傅役・御馬方支配、2000石
            • *:国領吉綱の妻
            • 松平正勝#内蔵助/東市正:御先鉄炮頭・御持弓頭・百人組頭・御旗奉行・御側、2500石
              • *:松平直由の妻 ∥ *:岡野成勝の妻
              • 松平正常#下野守:大目付・御小姓番頭・寄合
                • 松平正命△ <松平直由(18-1)の子:御書院番・御使番
                  • 松平正淳# △ <戸田正峯の子 :御小姓組頭・御書院番頭・御留守居
                    • 松平正職△ < 武田信温の子 ✝
                      • 松平正邦:寄合・中奥番士、2500石
                        • *<岡野元珍の娘:高井実徳婚約者→松平昭正妻→都築為行妻 ∥ *<青山忠高の娘:武田信誼妻
                    • *:松平正職の妻△ ∥ *:堀秀隆の妻 ∥ *:岡野元珍の妻→>日野資直養女
                    • 織田信由織田信錦(490-2)の養子
                    • 松平乗雄 > 松平乗冬(16-2)の養子
                  • *:松平正淳の妻△ ∥ *:遠藤胤明の妻
                • *:松平正命の妻△
              • *:水野元朝の妻 ∥ *:松平正辰の妻 ∥ *:水野元朝の後妻
            • *:青木安頼の妻 ∥ *:松平直広の妻 ∥ *:大沢基房の妻
          • 松平正茂 …―→ 加賀右衛門乗雄の家
          • *:小林信吉の妻×→大奥に仕える ∥ *:飯島某 弥左衛門《紀州家臣》妻
          • 松平正友 …―→ 伊左衛門正雄の家
          • *:内藤正房の妻
        • *:小林正吉の妻
        • 松平利次 …―→ 助十郎乗邦の家
        • 松平直次 …―→ 源五郎乗通の家
        • *:安井正勝 源兵衛《松平下総守家臣》の妻
        • 松平次倫 …―→ 所左衛門次米の家
旧刊本 55

§16-2

[編集]
松平宮石
加賀右衛門 乗雄
松平正次(16-1)の二男・市郎右衛門正茂が父の采地300石を賜る(兄の正成は別個に采地を賜っている)。
  • ●松平正茂:大番・御膳奉行・御抱守・二の丸御留守居、300石
    • ●松平乗匡:御書院番
      • *:中野忠高 了伯《鍋島織部家臣》の妻
      • *:丹羽長道の妻
      • ●松平乗明 加賀右衛門 △ <松平直由の子 :御小姓組
        • 松平乗高△ < 松平乗重の子 ✝
        • ●松平乗冬△ < 古郡年庸の子
          • 松平乗雄△ < 松平正淳(16-1)の子:御書物奉行・西の丸南御門番頭、300石
            • 松平乗賀
            • *>内田安知 権平《松平下野守家臣》の養女
          • *<古郡年経の娘:松平乗雄の妻△×
        • *:松平乗高の妻→松平乗冬の妻△
      • *:松平乗明の妻△
    • *:本間季秀の妻
    • *:天野富重の妻
    • *:土屋利陽の妻→布施正房の妻
    • 布施正隆 > 布施正房の養子
旧刊本 56

§16-3

[編集]
松平宮石
伊左衛門 正矩
松平正次(16-1)の四男・八郎左衛門正友が小十人に列する。
  • ●松平正友 八郎左衛門:小十人・新番・御膳奉行、300俵
    • ●松平正武 < 小林正英の子:大番・大坂城守衛
      • ●松平正長 :大番
        • ●松平正乗 伊左衛門:御腰物方
          • ●松平正時 ※a2 < 正長の子、兄の養子:大番・新番
            • *:酒井定吉の妻
            • ●松平正保
              • 松平正利 正三郎 < 河野利通の子×
              • 松平正矩 <近藤政倚の子 :大番、300俵
            • 安藤乗吉 > 安藤乗久の養子
        • 松平正時 ※a1 >兄・正乗の養子
        • 松平正弘:一橋宗尹に仕える
        • 佐藤信寿 > 佐藤信行の養子
        • 二階堂正良 > 二階堂正久《喜連川左兵衛督家臣》の養子
旧刊本 57

巻第十七

[編集]

§17-1

[編集]
松平宮石
勘十郎 乗郡
松平康次(16-1)の三男・松平主米(もとめ)利次が家康に仕える。
  • ●松平利次{松平康吉} :大番・200俵
    • *<某氏の娘 :和田某 源大夫《松平美作守家臣》の妻
    • 松平乗忠*助之進:大番組頭・御目付・御持筒頭・寄合、400石+300俵/養老料300俵
      • *<和田某 源大夫の娘: 菅沼某 次郎兵衛の妻
      • *<和田某 源大夫の娘: 本間某 忠左衛門の妻
      • 松平乗良 …―→ 別家(17-2)
      • *:杉田忠察の妻
      • *:弓気昌友の妻
      • ●松平乗全 助之進:御書院番、500石
        • 松平乗信 < 島津久利の子 ✝
        • ●松平乗併△ < 島津久利の子
          • ●松平乗盈:御書院番、采地→廩米
            • 松平乗郡:御書院番、500俵
              • 松平乗之△ <多門信照の子
              • *:松平乗之の妻△
              • *:多門信松の妻×
            • *:多門信雅の妻
          • 小西正雄 > 小西正景の養子
        • *:松平乗併の妻△
        • *:矢部玄忠の妻
    • 松平乗次 …―→ 鍋四郎のとき絶える家(17-3)
    • 松平乗政 …―→ 喜平次乗兆の家
    • 松平乗勝 > 兄・乗政の養子
旧刊本 57

§17-2

[編集]
松平宮石
助大夫 乗興
松平乗忠(17-1)の長男(庶子)・弥兵衛乗良が家綱に仕える。
  • ●松平乗良:御小姓組、300俵
    • *:井藤忠貫の妻
    • *:桂昌院御方に仕える
    • ●松平乗親 左源太
      • 宇都野正富 >宇都野正恒の養子
      • *:勝部正好の妻
      • ●松平乗長 :御小姓組
        • *:竹内元次の妻
        • ●松平乗幸:御書院番
          • 松平乗興 助大夫 ※a2:御書院番、300俵
          • *:長田正善の妻→山本道峯の妻
        • 松平乗興 ※a1 > 兄の養子
        • 児玉乗金 > 児玉顧美《清水家臣》の養子
旧刊本 58

§17-3

[編集]
松平宮石
――
松平利次(17-1)の二男・又兵衛乗次が召し出される。松平鍋四郎が5歳で没し無嗣断絶。
  • ●松平乗次 又兵衛:小十人・新番、250俵
    • 松平次乗 又八郎△ <松平次倫の子 ✝
    • ●松平乗治 < 和田某 源大夫《松平美作守家臣》の子、母は松平利次(17-1)の娘
      • ●松平乗勝 忠四郎 ※a2
        • ●松平某 鍋四郎:【無嗣】
    • *:松平次乗の妻△
    • 松平乗勝 ※a1
旧刊本 59

§17-4

[編集]
松平宮石
喜平次 乗兆
松平利次(17-1)の三男・与兵衛乗政が家綱に仕える。
  • ●松平乗政 与兵衛:小十人、100俵+10口
    • ●松平乗勝 清六郎 <利次の子 :小十人
      • ●松平乗守:大番・小十人・御納戸番組頭、200俵
        • 松平乗種 ✝
        • *:浅井光政の妻
        • *<柘植正邑の娘:岩間正光の妻
        • ●松平乗舎 < 織田正信の子
          • 松平乗兆 < 鵜殿長一の子:大番・大坂城守衛、200俵
            • *>雨宮正厚の妻→村尾氏靖《清水家臣》の妻
      • *:大奥に仕える。のち栗本元亀 杉節 の妻
旧刊本 59

巻第十八

[編集]

§18-1

[編集]
松平宮石
源五郎 乗通
松平康次(16-1)の四男・新五左衛門直次が出仕。
直次は慶安2年10月に死去したが、長男直正も同年12月死去。父の功により直広が相続を許される。
  • ●松平直次 新五左衛門 :御書院番組頭・御徒頭・御持弓頭、1400石
    • 松平直正 弥次兵衛 :御書院番・御小姓組 ✝
    • 松平直重 七郎兵衛 :御書院番 ✝
    • *:森川長重の妻
    • *:本多某 宇右衛門の妻
    • *:鳥居忠以の妻
    • 成瀬重信成瀬正吉の養子
    • ●松平直広*新五左衛門 :御小姓組・屋敷改・御徒頭
      • ●松平直由#新五左衛門/内膳正 <成瀬重信の子 :御書院番組頭・寄合・西の丸御留守居・御旗奉行
        • *:岡田善之の妻
        • ●松平乗重 新五左衛門 :御書院番
          • ●松平乗光 帯刀 :御書院番
            • ●松平乗慧△ < 布施正久の子、母は古郡年庸の娘 :御小姓組
              • *:田中一豊の妻
              • 松平乗通:御書院番、1400石
              • * :古郡年弘の妻
              • * >青柳孝荘の妻
            • * <古郡年経の娘:松平乗慧の妻△
          • 松平乗高 市郎左衛門 > 松平乗明(16-2)の養子
        • 松平乗明 加賀右衛門 > 松平乗匡(16-2)の養子
        • 松平正命 藤九郎 > 松平正常の養子
旧刊本 59

§18-2

[編集]
松平宮石
所左衛門 次米
松平康次(16-1)の五男・所左衛門次倫が家光に仕える。
  • ●松平次倫 所左衛門:御広敷番頭、650俵
    • ●松平次保 所左衛門:大番、廩米→采地650石
      • *:松波正房の妻
      • *:内藤之廉の妻
      • ●松平一次 政蔵:大番組頭
        • ●松平次秘 :大番
          • ●松平次具
            • 松平次米 < 鈴木立政の子:大番、650石
              • *<鈴木立政の娘:望月直在の妻→池田富郷の妻
              • 松平次明
        • 加藤景安 > 加藤景之の養子
        • *:中根正武の妻
    • *:渡辺勝 七郎兵衛 の妻
    • 松平次乗 又八郎 >松平乗次の養子
    • *<原田種茂の娘:内藤重玄の妻
旧刊本 60


巻19-20:滝脇松平

[編集]

巻第十九

[編集]

§19-1

[編集]
松平滝脇
監物 乗道
家祖松平乗清の系譜上の位置、大給松平家との関係について考証あり。
『寛永譜』は親忠の子で大給乗元の弟。今の呈譜も親忠の九男とするが、乗元の子とする一説を記す。
旧刊本 61

§19-2

[編集]
松平滝脇
市郎右衛門 乗武
松平乗次(19-1)の二男・乗久が召し出される。
  • ●松平乗久 新右衛門:御書院番、300俵
    • ●松平乗富 :御小姓組番士
旧刊本 61

巻第二十

[編集]

§20-1

[編集]
松平
岩次郎 正敏
麻生松平家」。
家祖の松平四郎右衛門某(今の呈譜に正忠)および滝脇松平家との関係や庶家について考証あり。
呈譜によれば、滝脇松平乗清の長男・源四郎親正(次男に乗遠)の子孫で、四郎右衛門清房が麻生を領したという。
  • {松平乗清-松平親正-松平清房-松平正忠}

『寛政譜』は、乗清の没年葬地等も滝脇家の家譜と異なると指摘。また正忠子孫諸家の間でも系譜に齟齬がある。
『寛永譜』は四郎右衛門某以前を載せていない。『寛政譜』は四郎右衛門某に始まる家とし、滝脇家の次に記す。
始祖四郎右衛門は家康に仕え尾張蟹江で戦死。

  • ●松平某 四郎右衛門{松平正忠}
    • ●松平政次{松平勝秀、松平正吉}
      • ●松平政重{松平正遠}: 御書院番、1200石
        • 松平正直 新九郎:御書院番士・御使番・御先鉄炮頭、1500石
          • 松平正棖* : 御小納戸・二の丸御留守居
            • 松平正朗 : 御小姓組番士
              • 松平正雅△ < 松平近郷(14-2)の子 : 西の丸御小姓組番士
                • ●松平正房
                  • ●松平正方△ < 岡部勝盈の子 : 御小姓組番士
                    • 松平正敏 : 御小姓組番士、1500石
                  • * ※a2 < 正雅の娘:松平正方の妻△
                • * ※a1 > 正房の養女
                • *:松平近周の妻
                • *:渡辺直綱の妻
              • *:松平正雅の妻△
          • 松平正晴 > 松平正吉(20-2)の養子
          • 松平正决:【無嗣】
      • 村串某 三郎兵衛 …―→ 小大夫正晴で絶える家(20-2)
      • 松平正吉 > 兄・三郎兵衛の養子(20-2)
      • *:山中釿俊の妻
      • *:松平近良(14-2)の妻
      • *:新井正辰の妻
      • *:松平近任の妻
      • *:大久保忠行の妻
      • *:松平信勝 甚兵衛(41-3)の妻
旧刊本 62

§20-2

[編集]
松平
――
松平政次(20-1)の二男・三郎兵衛は、外祖父・村串与三左衛門の跡を継ぎ村串を称する。三郎兵衛正吉が松平に復す。
松平三郎兵衛正吉は御小姓組番士として一時期400石の知行取となるが廩米に改められる。
松平小大夫正晴は養子を3人取っては返したため、以後の養子は認めずとされ、無嗣絶家。
  • ●村串某 三郎兵衛
    • ●松平正吉 < 松平政次(20-1)の子、兄を継ぐ:200俵
      • ●松平正晴 < 松平正直(20-1)の子:【無嗣】
        • 松平正弘 < 折井正晴の子×
        • 松平某 三郎兵衛山角定矩の子×
        • 松平正則 < 藤懸永定の子×
          • * : 松前尚広の養女
          • * < 某氏の娘 : 宇都野政方の妻
旧刊本 64

§20-3

[編集]
松平
丹後守 信義
松平正忠(20-1)の子が松平助十郎正勝であるが、この家の呈譜では正勝の弟に勝秀(20-1)を載せない。
正勝は大坂の陣で戦死し、台命により松平家信(23-1、形原松平家)の二男・松平丹後守重信が婿となって跡を継ぐ。
『寛永譜』では形原松平家の支流に掲げている。
旧刊本 64
NDL写本

巻21-22:竹谷松平

[編集]

巻第二十一

[編集]

§21-1

[編集]
松平竹谷
哲吉 守誠
松平信光の長男・左京亮守家を始祖とする。守家以来宗家に仕える。
松平備後守清善は家康に従い、異父兄鵜殿長照と戦う。
松平玄蕃頭家清は、家康の関東入国後に武蔵八幡山1万石、のち三河吉田3万石。
松平玄蕃頭忠清は嗣子なく所領を収められるが、弟の清昌が兄の旧領中で新たに5000石を与えられ、交替寄合となる。
旧刊本 65

巻第二十二

[編集]

§22-1

[編集]
松平竹谷
石見守 貴強
松平清宗(21-1)の二男・内記清定が兄家清の領内で分知。与兵衛清信が直参となり御小姓組に列す。
松平清親のとき知行に改め1200石。
  • ●松平清定 内記:兄の領内で3200石
    • 松平清信:御小姓組300俵
      • 松平清行*:御小納戸、900俵
        • 松平清親*:御小納戸、1200石
          • 松平清方 ※a2 ✝
          • 仁賀保誠成# < 長谷川重賢の子:御小姓、300俵。実父の実家の仁賀保姓を称す。綱吉の気色を蒙り預
          • 松平清興△ <松平氏辰の子:御徒頭。発狂により寄合入り。
            • 松平親賢
              • 松平親房 < 松平義堯の子:御小姓組
                • *<松平義堯の娘:大奥に仕える
                • 松平貴強# ※b2 < 親賢の子 : 大坂町奉行・長崎奉行・勘定奉行、1200石
              • 松平貴強 ※b1 > 兄・親房の養子
          • *<松平正房の娘:松平清興の妻△
        • 松平清方 ※a1 > 兄・清親の養子
        • 松平正房 > 松平重正の養子
      • 松平清武 弥右衛門 …―→ 金之丞清盈の家
      • 青山清次 > 青山清俊《青山因幡守家臣》の養子
      • 松平清春 …―→ 安次郎のとき絶える家
      • *:筒井忠景妻
      • *:飯塚正重妻
      • *:松平重正妻
      • *:長谷川重賢妻
      • 松平某 与左衛門 >兄・清春の養子
旧刊本 68

§22-2

[編集]
松平竹谷
金之丞 清盈
松平清信(22-1)の二男・弥右衛門清武が召し出され小十人。弥右衛門清行より甲府勤番。
  • 松平清武 弥右衛門:小十人、250俵
    • ●松平清之:大番・御次番
      • ●松平茂清 ※a2 <清武の子、兄の養子 :大番・二条城守衛(任地で没)
        • ●松平清行弥右衛門 < 松平義堯の子:大番・甲府城勤番(移住)
          • 松平定房 < 富津定祥の子×
          • 松平清盈 < 庵原忠当の子:250俵
      • *:長信就の妻
    • 松平茂清 ※a1 > 兄の養子
旧刊本 68

§22-3

[編集]
松平竹谷
八郎左衛門 清時
松平清信(22-1)の四男・新兵衛信房が召し出され館林徳川家に附属。
  • 松平信房 新兵衛:館林徳川家小姓組→幕臣、350俵
    • ●松平清定 新兵衛:大番・大坂御具足奉行(任地で没)
      • ●松平清高 八郎左衛門:甲府城勤番(甲府移住)
        • ●松平清安 新兵衛:勤番
          • *:酒依昌吉の妻
          • *>大久保忠徳の養女
          • 松平清時:甲府勤番・駿府勤番、350俵
          • 服部貞彦 > 服部貞往の養子
      • *:花井時春妻
      • *:深谷盛直妻
      • *:遠藤易続妻
      • 松平某 安次郎 > 松平源十郎(22-4)の養子
    • *:遠藤康裡妻
旧刊本 69

§22-4

[編集]
松平竹谷
――
松平清信(22-1)の五男・与兵衛清春が召し出され徳川亀松の小姓となる。
  • 松平清春 与兵衛:亀松附小姓・御書院番、300俵
    • 松平某 与左衛門 < 松平清信の子 ✝
    • ●松平清緝 八左衛門 <筒井忠景の子:御小姓・御近習番・御小納戸
      • ●松平某 源十郎
        • ●松平某 安次郎 < 松平清定(22-3)の子:【無嗣】
旧刊本 70

巻23-25:形原松平

[編集]

巻第二十三

[編集]

§23-1

[編集]
松平形原
紀伊守 信彰
  • 松平与副
    • 松平貞副
      • 松平親忠 弥太郎・佐渡守
        • 松平家広 又七
        • 松平忠要 三平次 : 家臣。子孫は神門姓
        • 松平忠次 九郎次郎 : 家臣。子孫は国府姓
        • *:石川某 筑後守
      • 松平忠治 又六郎・肥後 : 家臣

旧刊本 70

§23-2

[編集]
松平形原
監物 庸孝
松平信庸の二男・松平庸倫が、兄・信岑の所務から2000俵を分けられ寄合に列する。
  • 松平庸倫 下野守:御小姓組番頭・御書院番頭・大番頭、2000俵
    • *>松平信岑の養女
    • 松平信直>松平信岑の養子
    • *>松平信岑の養女
    • *:永見為好婚約者
    • 松平庸孝:2000俵
旧刊本 73

巻第二十四

[編集]

§24-1

[編集]
松平形原
主計頭 信愛
松平家信の四男・松平民部少輔氏信が出仕。父の遺領から分知2000石、加増を重ねて6000石。
松平勘解由氏清は家綱に仕えるが病のために家督を継がず、弟の民部少輔氏辰が家を継ぐ。
氏辰の遺領6000石は、甥の信房が4000石を継ぎ、長男の信綿が2000石を継いで分家。

氏辰の二男・松平美作守道庸は宗家(信庸)の所務から300俵を分けられ寄合に列する。
道庸の家は養子の数馬信友が継ぐが、信友が信房の継嗣となり、廩米は宗家(信岑)に返す。

  • 松平氏信#:書院番頭・大番頭・御側、6000石
    • *:伊奈宗英妻
    • 松平氏清#:病
      • ●松平信房 勘解由:4000石
        • *:河野通長の妻 ∥ *:松平庸倫婚約者 ∥ *:松平親賢妻
        • 松平信良 内記 <松平勝房 吉左衛門《松平紀伊守家臣》の子△×
        • *:松平信良妻△
        • ●松平信友* ※a2 < 松平信春の子、はじめ松平道庸の養子:火事場見廻・定火消・小普請組支配
          • ●松平信幬#:火事場見廻・定火消・百人組頭・御小姓組頭
            • 松平信愛#主計頭△ < 松平信直の子:寄合肝煎・新番頭・甲府勤番支配、4000石
            • *<土岐頼方の娘:松平信愛の妻△
          • *:土岐頼方妻
          • 伊丹興親(松平庸貞)>伊丹景親の養子×
            • 勝屋利之>勝屋利有の養子
            • *>戸田光弘の養女
            • 青山忠英>青山忠計 長次郎《一橋家臣》の養子
          • 藪忠居 > 藪忠久の養子
          • *<久貝正順の娘:石川総恒
      • *>久貝正方の養女
    • 久貝某 八兵衛 >久貝正世の養子
    • 久貝正方>久貝正世の養子
    • *:本多重寛妻
    • *:渡辺方綱
    • 松平氏辰#
      • 松平信綿 …―→ 別家、吉太郎信知の家(24-2)
      • 松平道庸#:御小姓・御持筒頭、300俵
        • 松平庸貞✝
        • 松平信友 ※a1 < 松平信春の子 →>信房の養子
      • 松平清興 > 松平清親の養子
      • 松平忠盈 > 松平忠勝(52-2)の養子
    • 松平高重 藤五郎 : 水戸光圀に仕える
    • *:能勢頼方の妻 ∥ *:遠藤常就の妻
旧刊本 74

§24-2

[編集]
松平形原
吉太郎 信知
松平氏辰(24-1)の二男・松平備後守信綿が父の遺領から2000石を分知される。
  • 松平信綿# : 御書院番頭、2000石
    • 松平信辰 左門
      • * ※a1 >祖父・信綿の養女
    • ●松平氏盛△ < 三宅康徳の子:御小姓組
      • ●松平信名:御小姓組
        • ●松平信男△ < 渡辺信綱の子
        • * ※b2 <氏盛の娘:松平信男の妻△
          • 松平信知:御小姓組、2000石
      • *:島某 寿左衛門妻→天野昌方妻×
      • *:内藤忠賢妻→堀秀隆妻
      • * ※b1 >兄・信名の養女
      • *:筒井忠英の妻
    • * ※a2 <信辰の娘:松平氏盛妻△
旧刊本 75

巻第二十五

[編集]

§25-1

[編集]
松平石川
――
松平家房の死後、二男の勘助正重は弟の次右衛門正成とともに家康に出仕。正重は外戚の石川氏を称する。
  • 石川正重石川信房勘助 :300石
    • ●石川正長{石川信昌、石川広昌}勘助:御小姓組・大番、+200石。【無嗣】
      • *>松平康信の養女
    • 松平信平 …―→ 松平藤兵衛信博の家(25-2)
    • 松平吉明 吉左衛門 : 松平紀伊守家臣
旧刊本 75

§25-2

[編集]
松平形原
藤兵衛 信博
石川正重(25-1)の二男・八左衛門信平を祖とする家。
  • ●松平信平{松平広安}八左衛門 :御小姓組番士、500石
    • ●松平重正 八左衛門、八郎兵衛 :御小姓組
      • ●松平正房#市正△ <松平清行の子:御小姓・桐間番、800石
        • ●松平房儀:御小姓組・御書院番
          • ●松平房泰:御書院番
            • ●松平房熟:御小姓組
              • 松平信博:800石
            • 小宮山昌胤>小宮山昌雄の養子
            • *:川田貞興妻→日下定珍妻
          • *:松平之賀妻→佐々成照妻
        • *>松平清親の養女
      • *:松平正房の妻△
旧刊本 76

§25-3

[編集]
松平形原
源七郎 隆則
松平家房の三男・次右衛門正成を祖とする家。
  • ●松平正成{松平政成} 次右衛門:焼火間番・大番・大坂城守衛
    • ●松平政善{松平貞盈}:大番・新番、250俵
      • ●松平忠隆:御腰物方・新番組頭
        • 松平定昌 ※a2 < 政善の子、兄の養子:大番 →>菅沼定広(302-3)の養子
        • *:青木信秋の妻 ∥ *:朝倉正舎の妻
        • ●松平隆尚△ < 松平隆欽の子:大番・新番
          • ●松平隆年
            • 松平隆則:250俵
          • 内田尚房>内田弘篤の養子 ∥ 小林隆録>小林俊存の養子 ∥ *:河野通頼の妻 ∥ *:栗本昌友 瑞見 の妻
        • *:松平隆尚の妻△ ∥ *:吉田盛苗の妻
      • 菅沼定泰 > 菅沼定治(302-5)の養子
      • 松平定昌 ※a1 >兄・忠隆の養子
    • 松平親明 …―→ 又十郎親明の家(25-4)
旧刊本 76

§25-4

[編集]
松平形原
九郎左衛門 親敬
松平正成の二男・松平又十郎親明が甲府徳川家に附属。
松平又十郎親春は家宣に御小姓組番頭として仕え、幕臣となり采地500石。
  • ●松平親明 又十郎:甲府城番
    • ●松平広政
      • ●松平親春*又十郎:甲府家小姓番頭→幕臣焼火間番・御先弓頭・御持弓頭・御鎗奉行、500石
        • *:千葉季珍の妻
        • ●松平親元又太郎:御書院番
          • ●松平親芳*:御小姓組・西の丸御裏門番頭
            • 松平親敬:御書院番、500石
            • 今村和祥>今村長政の養子
          • *<菅沼定矩(302-5)の娘:中根信之の妻
        • *:石丸有澄の妻× ∥ *:中島在久の妻 ∥ 菅沼定矩 > 菅沼定泰(302-5)の養子 ∥ 松平信友 > 松平道庸の養子 ∥ *:天野富房の妻
        • 安祥院三浦義周の娘 :徳川家重側室、清水重好の生母
        • 松平親芳 ※b1 >兄・親元の養子 ∥ 三枝守興>三枝八郎左衛門の養子 ∥ 今村長政>今村長祥の養子 ∥ *:蜂屋定救の妻
    • *:大久保忠眺妻
    • 松平親春 ※a1 >兄・広政の養子
旧刊本 77
▼次

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 国民図書版では「照信」とするが、国会図書館蔵の原文は「昭信」

出典

[編集]