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「横浜駅」の版間の差分

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=== 東電鉄・横浜高速鉄道 ===
=== 東急電鉄・横浜高速鉄道 ===
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2019年10月12日 (土) 05:11時点における版

横浜駅
駅全景 地図
よこはま
Yokohama
所在地 横浜市西区
所属事業者 東日本旅客鉄道駅詳細
東急電鉄/横浜高速鉄道駅詳細
京浜急行電鉄駅詳細
相模鉄道駅詳細
横浜市交通局駅詳細
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全ての座標を示した地図 - OSM
全座標を出力 - KML
旧西口駅舎シァル(旧称 横浜ステーシヨンビル、2010年4月9日)
※現在は建て替え工事中
中央通路に設置されている赤い靴の女の子像ミニチュア版)
中央通路の西口階段上部に設置されていた陶板レリーフ「太陽とこども」(利根山光人制作/1982年4月に日本交通文化協会が設置)
西口駅ビル工事に伴い、2017年6月より非展示
JR横浜タワーに移設予定。

横浜駅(よこはまえき)は、神奈川県横浜市西区にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・東急電鉄(東急)/横浜高速鉄道京浜急行電鉄(京急)・相模鉄道(相鉄)・横浜市交通局横浜市営地下鉄)のである。

JR東日本と京急の駅は高島二丁目、東急/横浜高速鉄道・相鉄・横浜市営地下鉄の駅は南幸一丁目にある。

概要

公開保存されている二代目横浜駅の基礎等遺構(西区高島)

横浜市の中心駅で、JR・私鉄・地下鉄の各線が集まるターミナル駅である。当駅は合計6社局が乗り入れており、2015年2月時点で、一駅に乗り入れる鉄道事業者数が日本最多である。

1日平均の乗降客数は約230万人(2017年度)で、年間乗降客数は約8億3800万人となる。この数字は新宿駅渋谷駅池袋駅大阪梅田駅についで世界5位。

現在の横浜駅は三代目である[1]。初代は桜木町駅に改称され、二代目の「横浜駅」は現在の横浜市営地下鉄高島町駅付近にあったが廃止された[1]。現在も国道1号「高島町交差点」脇に駅舎基礎部分の遺構が残されており、横浜市認定歴史的建造物となっている[2][3][4]

当駅は構内や駅周辺で次々と大きな工事が行われて、実質1915年の開業以来未だにすべての工事計画が完全に終了していないと言われており、「日本のサグラダ・ファミリア」と揶揄されている[5][6][7]。現在は駅ビルおよび駅周辺の大規模再開発事業が2011年から進行している。詳細は「#エキサイトよこはま22(横浜駅周辺大改造計画)」を参照。

2008年4月から、当駅に乗り入れる4社と横浜市や市民団体が俯瞰図・構内図・広域図・断面図に点字を施した「横浜駅さわる地図バリアフリーマップ」を配布している[8]。点字のないPR版もある。

JR横浜駅の事務管コードは▲460114である。

乗り入れ路線

各社局の駅の位置関係

以下の6社局が乗り入れている。各社局の駅に駅番号が付されており、あわせて記す[9]

上記のうち、東急と横浜高速鉄道は直通運転を行っており、2社が同じ施設に発着している。東急東横線は当駅を終点としており、みなとみらい線および相鉄本線は当駅を起点としている。

京浜急行電鉄は、都営地下鉄浅草線を介して京成電鉄北総鉄道芝山鉄道の5者による相互直通運転を実施している。また東急と横浜高速鉄道も、東京メトロ副都心線を介して東武鉄道西武鉄道の5者による相互直通運転を実施している。

JR東日本の乗り入れ運転系統

JR東日本の駅に乗り入れている路線は、線路名称上は、当駅の所属線である東海道本線および当駅を起点に根岸駅を経て大船駅とを結ぶ根岸線の2路線であるが、一般列車の運転系統は以下のように多岐にわたっている(詳細は路線記事および「鉄道路線の名称」参照)[10]。当駅は「YHM」のスリーレターコードが付与されている。

  • JT 東海道線:東海道本線大船駅以西の藤沢駅小田原駅方面に直通する中距離電車湘南電車)。当駅以南大船駅までは途中戸塚駅のみに停車し、横須賀線に対する急行線としての役割も果たしている。途中東京駅発着系統と、東京駅・上野駅経由で宇都宮線・高崎線に直通する上野東京ラインが運行されている。 - 駅番号JT 05
  • JO 横須賀線:東海道本線(品鶴線経由)を経て、大船駅より線路名称上の横須賀線を走る。当駅以南東海道本線大船駅までは各駅に停車する緩行線として機能している。上り列車は多くの列車が東京駅を経由し、総武快速線へ直通する。 - 駅番号「JO 13
  • JS 湘南新宿ライン:東海道本線(品鶴線経由)を経て、戸塚駅から西大井駅まで横須賀線と同一の線路を使用し、新宿駅経由で東海道線と高崎線間、横須賀線と宇都宮線間をそれぞれ直通する。 - 駅番号「JS 13
  • JK 京浜東北線根岸線:東海道本線川崎駅・東京駅方面と横浜駅・根岸線方面とを結ぶ近距離電車で、当駅を経由する全列車が両線で直通運転を行っている。 - 駅番号「JK 12
  • JH 横浜線:横浜線の起点は東海道本線東神奈川駅であるが、日中の多くの列車と朝夕の一部の列車が当駅を経由して根岸線に乗り入れる。駅番号は京浜東北線・根岸線と同じ「JK 12

東海道本線の線路は、当駅以西の大船駅方面が東海道線用列車線と横須賀線用線路(旧貨物線)との複々線、当駅以東の東京都心方面はこれらに加えて根岸線に直通している電車線(京浜東北線)を加えた3複線となっており、京浜東北線と横浜線が電車線、東海道線の東京駅発着列車が列車線、横須賀線と湘南新宿ラインが横須賀線用線路を使用する。電車線(京浜東北線)と東海道線列車線は川崎駅経由の本線、横須賀線用線路は武蔵小杉駅経由の支線(品鶴線)を経由する。

成田エクスプレス(E259系)

JRの主な優等列車としては、東海道本線経由で伊東線伊豆急行線などに直通する特急「踊り子」「スーパービュー踊り子」(基本的に東京駅発着であるが、後者は新宿駅方面から湘南新宿ラインと同じルートで運転される列車もあり)、横須賀線のルートから総武本線・成田線を通じて成田空港駅へ向かう特急「成田エクスプレス」(一部は当駅発着)、さらに夜行列車として東海道本線経由で山陰・四国方面へ向かう寝台特急「サンライズ瀬戸」「サンライズ出雲」など基本的に全ての列車が停車する。しかし、遠近分離の観点から帰宅ラッシュ時に運行される東海道線の通勤快速と朝夕ラッシュ時に運行される「ホームライナー」「湘南ライナー」(一部は東海道貨物線経由で運転されるため当駅を経由しない)は通過する[10]

JRの特定都区市内制度における「横浜市内」の駅であり、運賃計算の中心駅となる[10]

歴史

横浜駅付近変遷(官鉄→JRのみ示す)
1872年
STR
BHF
神奈川
STR
STRl STRq STRq STRq KBHFeq
横浜 (I)

1887年
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STR
BHF
神奈川
STR
STRl STRq STRq ABZq+l KBHFeq
横浜 (I)
STR
STR+l STRq STRq STRr
BHF
程ヶ谷

1901年
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STR
BHF
神奈川
STR
ABZgl STRq STRq ABZq+l KBHFeq
横浜 (I)
BHF STR
平沼
ABZg+l STRq STRq STRr
BHF
程ヶ谷

1915年
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STR KDSTa
高島(貨)
BHF STR
神奈川
ABZgl STRq
STRq KDSTeq
東横浜(貨)
ABZgl
KRZo STRq KBHFeq
桜木町
STR
横浜 (II)
ABZg+l STRq STRr
BHF
程ヶ谷

1928年
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STR DST
高島(貨)
STR STR
東横浜(貨)
BHF ABZgl STRq DSTq
横浜(現)
ABZgl HSTq KRZo STRq KBHFeq
桜木町
STR STR
←高島口(乗)
ABZg+l STRq STRr
BHF
程ヶ谷

1932年
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STR DST
高島(貨)
STR STR
東横浜(貨)
BHF STRl STRq DSTq
横浜(現)
ABZgl STRq STRq STRq KBHFeq
桜木町
STR
STR
BHF
保土ケ谷

1964年
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STR DST
高島(貨)
STR STR
東横浜(貨)
BHF ABZgl STRq DSTq
横浜(現)
ABZgl STRq ABZql STRq BHFq
桜木町
STR
STR
BHF
保土ケ谷


1986年
STR DST
高島(貨)
STR STR
BHF STR
横浜(現)
ABZgl STRq ABZql STRq BHFq
桜木町
STR
STR
BHF
保土ケ谷
右側中央の「停車場」が初代横浜駅。左側の堤防状の埋め立て地の中央付近(高島五丁目から八丁目)が、現在の横浜駅東口(1881年)
右側中央の「停車場」が初代横浜駅。左側の堤防状の埋め立て地の中央付近(高島五丁目から八丁目)が、現在の横浜駅東口(1881年
初代横浜駅(現・桜木町駅の場所にあった、1872年開業)
初代横浜駅(現・桜木町駅の場所にあった、1872年開業)
初代横浜駅 全景
初代横浜駅 全景
2代目横浜駅(1915年竣工)
2代目横浜駅(1915年竣工)
関東大震災で被災した2代目横浜駅
関東大震災で被災した2代目横浜駅
3代目横浜駅(東口 1928年竣工)
3代目横浜駅(東口 1928年竣工)

現在の横浜駅付近は幕末までであり、明治維新直後に高島嘉右衛門らが埋め立て事業を行い、鉄道が敷設された。海はその後も現在の西口近くに「平沼」として残った。

駅構造

ホームは多くが南北方向に伸びており、地上は東寄り(東京湾側)から京急線とJR線のホームが並ぶ。かつては東急線もJR線脇の地上2階部分に並行して高架ホームがあったが、みなとみらい線との相互直通運転開始を機に地下5階(改札は地下3階)へ移転した。相鉄線と横浜市営地下鉄線はこれらの路線の南西側(みなみ西口付近)にホームがあり、相鉄線はJR線の脇、地上2階に南方向へホームが伸び、横浜市営地下鉄は南寄り地下3階(改札は地下2階)に概ね東西方向へホームが伸びる。

地下1階部分では、自由連絡通路「きた通路」「中央通路」「みなみ通路」が東西に貫き、「きた東口(A・B・C)」「きた西口」「中央東口」「中央西口」「みなみ東口」「みなみ西口」の6か所の出口がある。地下2階部分の東急線・みなとみらい線ホーム上に南北自由通路があり、これらの通路を結んでいる。

JR東日本

JR 横浜駅
きた通路のJR線北改札(2019年6月)
よこはま
Yokohama
 YHM 
所在地 横浜市西区高島二丁目16-1*
北緯35度27分58秒 東経139度37分21秒 / 北緯35.46611度 東経139.62250度 / 35.46611; 139.62250 (JR 横浜駅)座標: 北緯35度27分58秒 東経139度37分21秒 / 北緯35.46611度 東経139.62250度 / 35.46611; 139.62250 (JR 横浜駅)
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
電報略号 ハマ[要出典]
駅構造 地上駅
ホーム 4面8線
乗車人員
-統計年度-
423,651人/日(降車客含まず)
-2018年-
開業年月日 1915年大正4年)8月15日
乗入路線 5 路線
所属路線 東海道線**
駅番号 JT05
キロ程 28.8 km(東京起点)
JT 04 川崎 (10.6 km)
(12.1 km) 戸塚 JT 06
所属路線 横須賀線**
湘南新宿ライン**
駅番号 JO13 JS13
キロ程 東京から品鶴線経由で31.7 km
JO 14 JS 14 新川崎 (12.2 km)
(3.0 km) 保土ケ谷 JO 12 JS 12
所属路線 京浜東北線**・根岸線
横浜線直通含む)
駅番号 JK12
キロ程 0.0km(横浜起点)
大宮から59.1km
八王子から44.4 km
JK 13 JH 13 ***東神奈川 (1.8 km)
(2.0 km) 桜木町*** JK 11
備考 みどりの窓口
浜 横浜市内駅(中心駅)
* いずれも正式な線路名称は東海道本線
** 東神奈川方面が京浜東北線、桜木町方面が根岸線。両線で直通運転を行う。
テンプレートを表示

島式ホーム4面8線を有する地上駅で、のりばの番号は京急からの通し番号になっている。京浜東北・根岸線と横須賀線・湘南新宿ラインのホームはそれぞれ1面2線、東海道線は2面4線を使用する。ホームの有効長は京浜東北・根岸線が10両分、他は15両分である。線路は多くが主本線だが、東海道線の5・8番線のみ副本線(待避線)となっている。

東海道線の待避線では優等列車の待避が行われるほか、平日朝ラッシュ時は上り普通列車が7・8番線を交互に発着している[注 2]。2004年10月16日に湘南新宿ラインが増発される以前は夕刻ラッシュ時に当駅始発の下り列車が設定されており、上りホームの7番線から発車していた。

改札は、中央通路に面して2か所(中央北改札・中央南改札)ときた・みなみ両通路に面してそれぞれ1か所(北改札・南改札)の計4か所があり、改札ごとに階段などが分かれている。中央北改札付近に京急との連絡改札が設置されている。2004年1月30日までは北側の跨線橋上に京急と、中央北改札内に東急との連絡改札があった。東急との連絡改札は最後まで有人改札だったため、Suica導入後は簡易改札機が設置された。南改札は当初、京浜東北・根岸線と東海道下り線の間付近に設置されていたが、2009年12月20日から東海道上り線と横須賀線の間付近に移設された。みどりの窓口は中央通路に設置されている。かつてはみなみ通路にみどりの窓口が設置されていたが南改札の移設時に閉鎖され、代わりに指定券券売機が2台設置された。当駅はインターネット予約の受取りはえきねっとのみ可能。

エレベーターはホームと中央北改札コンコースを結ぶものが各1台、エスカレーターは中央北改札と7・8番線(上り)および9・10番線(両方向)、きた通路北改札と各ホーム(片方向)、中央南改札と3・4番線(下り)および5 - 10番線(上り)がある。中央南改札と9・10番線を結ぶエスカレーター(上り)は、横須賀線ホーム拡幅(後述)後、2010年12月23日に新設されたものである。中央北改札と9・10番線を結ぶエスカレーター(両方向)は従来の階段をつぶして設置されたため、階段がなくエスカレーターのみとなっていたが、こちらも横須賀線ホーム拡幅(後述)後、エスカレーターの西側に階段が新設された。

横浜線の電車が日中1時間に6本(快速3本・各駅停車3本)が当駅3・4番線を経由して隣の桜木町駅まで乗り入れているが、朝時間帯は横浜線全体の1/3程度の列車が直通、夜間帯は毎時1-3本程度が直通する桜木町/磯子/大船(大船行きは朝のみ)発着列車を除いて東神奈川駅始発・終着となっており、京浜東北線に乗車して同駅での乗り換えが必要となる[10]。横浜線直通電車(橋本・八王子行)の場合、案内看板が点灯するほか、駅員の肉声放送も流れるようにしている。土曜休日(一部を除く)に横浜線と中央本線を経由して当駅始発・終着で松本駅を結ぶ臨時特急「はまかいじ」号が運転される[10]

上りの寝台列車が大幅に遅延した際、朝ラッシュ時の通勤輸送への影響を避けるため小田原 - 品川間で東海道貨物線を走行し、当駅を経由しない場合がある。

1980年9月30日までは現在の横須賀線ホームがなく、横須賀線電車も東海道線ホームに発着し、東京 - 大船間は東海道線と同様に川崎経由で運転されていた。

2010年10月1日より当駅南口に遺失物管理センター(JR東日本ステーションサービスに委託)を開設し、従来、改札・出札・ホームの各部署で対応していた遺失物の取り扱い業務を当センターへ集約した。当駅発行の定期券については従来通り出札で管理している。

2011年時点のダイヤで当駅を通過する旅客列車は東海道線の「湘南ライナー」および通勤快速のみだが、1961年10月1日当時、下り準急「おくいず」と準急「はつしま」が当駅を通過し、東京駅 - 小田原駅間ノンストップで運転されていた。上りの同名列車は当駅に停車した。

のりば

番線 路線 方向 行先
3 JK 根岸線 下り 桜木町磯子本郷台方面
4 JK 京浜東北線 北行 東京上野大宮方面
JH 横浜線 下り 新横浜町田八王子方面
5 JT 東海道線 小田原熱海伊東方面
6
7 上り 川崎品川・東京・上野・大宮方面
上野東京ライン
8
9 JO 横須賀線 下り 保土ケ谷鎌倉久里浜方面
JS 湘南新宿ライン 南行 藤沢平塚・小田原方面
10 JO 横須賀・総武線(快速) 上り 品川・東京・千葉方面
特急「成田エクスプレス
JS 湘南新宿ライン 北行 渋谷新宿・大宮方面

(出典:JR東日本:駅構内図

東急電鉄・横浜高速鉄道

東急・横浜高速鉄道 横浜駅
ホーム(地下5階)
よこはま
Yokohama
所在地 横浜市西区南幸一丁目1-1
所属事業者 東急電鉄(東急)
横浜高速鉄道(横浜高速)
駅構造 地下駅
ホーム 1面2線
乗降人員
-統計年度-
(東急)367,023人/日
(横浜高速)207,635人/日
-2018年-
開業年月日 1928年昭和3年)5月18日
乗入路線 2 路線
所属路線 東急東横線*
駅番号 TY21
キロ程 24.2 km(渋谷起点)
◄TY20 反町 (0.9km)
所属路線 横浜高速鉄道みなとみらい線*
駅番号 MM01
キロ程 0.0 km(横浜起点)
(0.8km) 新高島 MM02►
備考 東急電鉄直営駅
* 両線で相互直通運転実施。
テンプレートを表示

地下5階にある島式ホーム1面2線を有する地下駅である。東急と横浜高速鉄道の共同使用駅で、東急が管轄している。東横線渋谷寄りにシーサスポイントがあり、当駅折り返しの電車や東横線やみなとみらい線内の不通時などの非常時に使用される。東横線の下り最終列車は当駅止まりで到着後に夜間留置され、翌朝に当駅始発のみなとみらい線下り列車となる。その他にも、朝に東横線渋谷方面に当駅始発の急行電車が、深夜に東横線からの当駅止まりの急行電車(土・休日は特急電車)とその折り返しの急行電車が設定されている。

改札は地下3階に2か所あり、渋谷寄りから正面改札と南改札となっている。地下1階への出入口ごとおよびフロアごとにそれぞれ3色のアクセントカラーを設定している。フロアごとのアクセントカラーの色は、地下2階がオレンジ色、地下3階が緑色、地下5階が水色、出入口ごとのアクセントカラーの色は、北口が緑色、中央口がオレンジ色、南口が水色となっている。ホーム7号車付近(階段下)に待合室が1か所設置されていたが、2008年6月に撤去された。

ホームと改札との間に階段のほか、エレベーターとエスカレーターが設置されている。エスカレーターは4か所あり、改札寄りは階段と並行して上下各1組、中程は上下各2基となっている。通常より若干速いスピードで運転されることがあり、その際の入口に「高速」を表記している。改札階では、階段・エスカレーターとも4か所すべてが同じ方向を向いている。改札外のエスカレーターは改札階の地下3階と南北自由通路の地下2階の間は3ルートともある。当初は地下2階と地下1階の間は中央通路と南改札を結ぶルートのみにあり、他の2ルートは工事中だったが、2007年11月までにすべてのルートにエスカレーターが設置された。南北自由通路を経由すれば中央通路と正面改札の間も階段を使わない移動は可能である。

南改札寄りのエスカレーターは階段と上下各1本のエスカレーターが並行して改札階とホーム階を直接結んでいる。正面改札寄りのエスカレーターは地下4階で分割されており、階段とエスカレーターを乗り継ぐこともできる。

エレベーターは各通路ごとに1基ずつ設置されている。

トイレは地下3階改札口内にある。多機能トイレは男女各トイレに併設しており、オストメイト対応となっている。

2013年3月16日から開始された東横線と東京メトロ副都心線との相互直通運転開始に向け、特急・通勤特急・急行の10両編成列車に対応するためのホーム有効長延伸工事を行い、1号車寄りと8号車寄りにそれぞれ1両分ずつホームを延伸した[18]

自治体の補助を受けてホームドアの設置がされ、2015年3月7日の始発より稼働している[19][20][21]

有料座席指定列車「S-TRAIN」は、土曜・休日ダイヤのみ東横線・みなとみらい線に入線し、当駅にも停車する。当駅からみなとみらい線内のみの乗車はできない(東横線内のみの乗車や自由が丘駅 - みなとみらい駅といった区間は乗車可)[22]

2017年7月21日には、観光列車「THE ROYAL EXPRESS」の運行開始に合わせて、南北自由通路に「THE ROYAL EXPRESS」クルーズプラン乗客専用ラウンジが新設され、同年8月末には、ラウンジの隣に一般客も利用可能なカフェ「THE ROYAL CAFE YOKOHAMA」がオープンした[23]

のりば

番線 路線 方向 行先
1 MM みなとみらい線 下り みなとみらい元町・中華街方面
2 TY 東横線 上り 渋谷池袋所沢川越市方面
  • みなとみらい線との直通を行う前の東横線は相対式ホーム2面2線の高架駅であり、2004年1月30日の営業終了までは中央自由通路に通じる改札と渋谷側にあったCIAL直結の改札口および桜木町方にあった相鉄線方面の改札口(地下化工事の最中に設置)があり、JRとの有人連絡改札も設置されていた。その前(国鉄東海道線と横須賀線の分離運転前)は島式1面2線の高架駅であり、のりば番号は国鉄線に続いて9・10番線となっていた。

京浜急行電鉄

京急 横浜駅
京急線中央改札口(2004年11月)
よこはま
Yokohama
(そごう・ポルタ前)
KK36 神奈川 (0.7 km)
(1.2 km) 戸部 KK38
所在地 横浜市西区高島二丁目16-1
駅番号 KK37
所属事業者 京浜急行電鉄(京急)
所属路線 本線
キロ程 22.2 km(品川起点)
電報略号 ハマ
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線(上下別)
乗降人員
-統計年度-
323,668人/日
-2017年-
開業年月日 1930年昭和5年)2月5日
テンプレートを表示
京急横浜駅のホームの配置
左:浦賀側 右:品川側

12両編成対応の上下方向別単式ホームで、JR線ホームの南隣に位置する。1930年の開業当初は島式1面2線、その後1944年2月に現在と同じ2面2線となったものの、1974年5月に再度島式ホーム1面2線となった。しかし、利用客の増加が続いたため、混雑緩和のために2006年7月に東口側に下り専用ホームが設置された[24]。1番線に上大岡・三浦海岸方面、2番線に羽田空港・品川方面の列車が発着する。

新しい下りホームなどの設置は国土交通省の鉄道駅総合改善事業費補助制度によるもので、この制度では第三セクターに対し国や自治体から補助金が拠出されることから、資本関係にある第三セクターの横浜高速鉄道が関係施設を保有して事業主体となり京急が受託する形で工事が行われた[25]。工事以前は極めて小さいながら独立した駅舎を持っていたが、この下りホーム設置により撤去された。跡地は下りホームと直結する地下1階・地上8階建ての駅ビルが2008年に開業し、同社のオフィスをはじめ、飲食店やコンビニエンスストアが入居している。

改札はきた・中央の両通路およびみなみ通路への連絡路に面して設置されている他、中央自由通路の北側にJRとの連絡改札がある。2004年1月までは北側の跨線橋上にも連絡改札があった。1987年から2006年3月17日にかけては相鉄口改札(乗り換え改札ではない)が設置されていたが、みなみ通路に連絡する南改札開設に伴い閉鎖された。

階段やエスカレーターなどは各改札からそれぞれホームへと連絡している。エレベーターは中央通路(およびJRとの乗り換え)ときた通路へ上下線ホームから各1台ずつ、計4台が設置されている。みなみ通路との連絡は階段のみである。

京急線中央改札口のコンコース内は、2008年2月15日に「エキポート横浜」としてリニューアルし、飲食店などのテナントが入居している[26]

2015年5月21日に副駅名「そごうポルタ前」を導入した[27]

当駅は開業当初から待避設備はないが、かつては一部の下り普通が途中駅無停車の下りハイキング特急を待避していた。まず下り線で客扱いをした普通は、一旦品川寄りの渡り線を通って上り線に転線、その後ハイキング特急を待避して、再び下り線に転線していた。途中駅無停車は下りのみで、上りは途中駅無停車の列車はなかった。この渡り線は現在も残されており、大晦日から元日にかけて泉岳寺駅 - 当駅間で終夜運転を行う際にも毎年使用されているほか、早朝の当駅始発上り電車の回送にも使用される。

1番線・2番線共に、駅自動放送がある。1番線は樋口忠正、2番線は大原さやかが担当。

当駅は京浜急行電鉄では最大の乗降人員を擁するが、モーニング・ウィング号京急ウィング号は停車しない。

のりば

番線 路線 方向 行先
1 KK 本線 下り 上大岡三浦海岸方面
2 上り 羽田空港方面 / 品川方面

(出典:京急電鉄:駅構内図

接近メロディ

2008年12月23日から、横浜の情景を歌ったいしだあゆみの代表曲「ブルー・ライト・ヨコハマ」が接近メロディとして使用されている[28][29]

相模鉄道

相鉄 横浜駅
よこはま
Yokohama
(0.9km) 平沼橋 SO02►
所在地 横浜市西区南幸一丁目5-1
駅番号 SO01
所属事業者 相模鉄道(相鉄)
所属路線 本線
キロ程 0.0 km(横浜起点)
電報略号 ハマ
駅構造 高架駅
ホーム 4面3線
乗降人員
-統計年度-
429,114人/日
-2018年-
開業年月日 1933年昭和8年)12月27日
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地上2階にある頭端式ホーム4面3線を有する高架駅である[30]。1番線と2番線用降車ホーム、2番線用乗車ホームと3番線が、それぞれ同一の島を構成する。ホーム有効長はいずれも10両編成分である。全てのホームに可動式安全柵(ホームドア)がある。

当駅に到着する列車は、初電より15時までの到着列車は、降車ホーム側のドアを開けた直後に乗車ホーム側のドアも開き、利用客はどちらのドアからも下車ができる。一方15時以降の到着列車は、降車ホーム側のドアのみが開き、全員が下車したことを確認後にそのドアが閉まり、到着列車の運転士が乗車ホーム側のドアを開ける(整列乗車)。

改札は2階の端(頭端部)とホーム中程の階段を降りた1階に分かれ、1階の改札は地下鉄駅側と駅ビル(五番街)側の2方向に設置されている。1階の改札と2階の各ホームの間は階段があり、1階の改札と3番線降車ホームとの間にエレベーターがある。

1階改札口には自動改札機が23台設置されており、1か所の設置台数としては関東地方で最多である[31]

2010年12月12日から2階改札付近からJR線みなみ改札への連絡通路が新設された。連絡通路は2階 - 地下1階をエスカレーター(両方向)で結んでいる。この通路付近に1987年から2006年3月17日にかけて京急線への連絡通路が存在していた。

2012年3月に、改札口付近に運行情報ディスプレイが[32]、1番線・3番線の車止め部分に大型のデジタルサイネージがそれぞれ設置された[33]

2015年12月7日から3番線のホームドアの設置が開始され、2016年3月6日の始発より稼働している[34]。2番線のホームドアは2016年12月20日の始発より稼働している[35]。残る1番線のホームドアも2017年2月21日の始発より稼働し、全てのホームへのホームドア設置が完了した[36]


相鉄横浜駅
配線図
3 2 1


ENDEa+BSalr ENDEa+BSalr ENDEa+BSalr
STR+BSlr STR+BSlr STR+BSlr
STR ABZg2 ABZg3
STR ABZg+1 ABZg+4
ABZg2 STR3 STR
ABZg+1 STR+4 STR
STR STR2
STR STRc1 ABZg+4
STRg STRf

平沼橋駅

のりば

SO 本線 二俣川大和海老名湘南台方面
番線 各停 快速 急行 特急
1 早朝・深夜以外 -
(1・2番線 降車専用ホーム)
2
早朝・深夜 終日 -
3 土休日朝及び夜 終日
(3番線 降車専用ホーム)

(出典:相模電鉄:駅構内図

横浜市営地下鉄

横浜市営地下鉄 横浜駅
ホーム(2016年5月)
よこはま
Yokohama
(相鉄ジョイナス前)
B19 高島町 (0.9 km)
(1.4 km) 三ツ沢下町 B21
所在地 横浜市西区南幸一丁目9番B-2号[37]
駅番号 B20
所属事業者 横浜市交通局横浜市営地下鉄
所属路線 ブルーライン(3号線)
キロ程 2.8km(関内*起点)
湘南台から22.5 km
電報略号 ハマ
駅構造 地下駅
ホーム 1面2線
乗降人員
-統計年度-
143,618人/日
-2018年-
開業年月日 1976年昭和51年)9月4日
備考 直営駅[38]
*3号線の起点として
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地下3階にある島式ホーム1面2線を有する地下駅である。1番線に湘南台方面、2番線にあざみ野方面の列車が発着する。副名称は「相鉄ジョイナス前」とされており、改札口の一つとして「ジョイナス(旧ザ・ダイヤモンド)改札口」が存在する。早朝にあざみ野方面のみ始発列車が設定されている(関内駅から回送)[39][40]。横浜市営地下鉄の中で年間の利用者数が最も多い駅である。

駅長所在駅。横浜管区駅として三ツ沢上町 - 高島町間を管理している[41]

のりば


配線図

三ツ沢下町駅

2 1


STRg STRf
STR+BSl STR+BSr
STR+BSl STR+BSr
STRg STRf

高島町駅

番線 路線 行先
1 B ブルーライン 関内湘南台方面
2 新横浜あざみ野方面

(出典:横浜市営地下鉄:駅構内図

  • 上表の路線名は旅客案内上の名称(愛称)で記載している。

駅構内店舗

ファミリーマート はまりん横浜駅店
ファミリーマート はまりん横浜駅ミニ店
  • NewDaysキヨスク[42]
    • 横浜東口店・横浜中央通路店 - 改札外、中央通路内
    • 横浜中央北改札内店 - JR北口改札内
    • 横浜横須賀線ホーム店 - JR9・10番線ホーム
    • 横浜みなみ改札店‐JR南口改札内
  • NEWDAYS[43]
    • 横浜南口店 - JR南改札コンコース内
    • 横浜中央北店 - 中央北口改札内
    • 横浜中央店 - 改札外、中央通路沿い京急改札脇
    • 横浜北口店 - 北改札外
  • 崎陽軒[44]
    • 横浜駅中央店 - 中央通路JR改札付近
    • 京急横浜駅上りホーム店 - 京急線2番線ホーム
    • 横浜駅京浜東北・根岸線ホーム店 - JR3・4番線ホーム
    • 横浜駅東海道線下りホーム店 - 5・6番線ホーム
    • みなとみらい線横浜駅店 - 東急東横線・みなとみらい線改札内
    • 京急横浜駅中央改札内店 - 京急線中央改札内
    • 相鉄横浜駅店 - 相鉄線1F改札外
    • 市営地下鉄横浜駅店 - 市営地下鉄線改札外
  • セブン-イレブン
    • 京急ST横浜上り - 京急線2番線ホーム
    • 京急STみなとみらい横浜南改札 - 東急東横線・みなとみらい線南改札外
    • 京急ST横浜中央改札 - 京急線中央改札内
    • 京急STみなとみらい横浜駅 - 東急東横線・みなとみらい線改札内
    • 京急ST横浜北口改札 - 京急線北口改札内
  • ローソン+toks[45]
    • 横浜駅店 - 東急東横線・みなとみらい線横浜駅改札外
  • ファミリーマート[46]
    • はまりん 横浜店 - 市営地下鉄線改札外地下1階、9番出入口付近
    • はまりん横浜駅ミニ店 - 市営地下鉄線改札外地下1階、3番出入口・相鉄ジョイナス連絡口付近
  • QBハウス[47]
    • 京急横浜駅北口店 - 京急線北口改札内
    • 市営地下鉄横浜店 - 市営地下鉄線改札外
  • TSUTAYA
    • はまりん横浜駅店 - 市営地下鉄線改札外地下1階、2番出口近く[48]
  • BECK'S COFFEE SHOP(ベックスコーヒーショップ)[49]
    • 横浜北口店 - JR北口改札内
    • 横浜中央口店 - JR中央南改札内
    • 横浜南口店 - JR南口改札内

駅弁

シウマイ弁当

主な駅弁は下記の通り[50]

  • 横濱中華弁当
  • 幕の内弁当
  • お赤飯弁当
  • かながわ味わい弁当(春・初夏・夏・秋・冬)(季節により内容が変わる)
  • 炒飯弁当
  • シウマイ弁当
  • しょうが焼弁当
  • おべんとう(春・初夏・夏・秋・冬)(季節により内容が変わる)
  • 横濱チャーハン
  • 横濱ピラフ
  • ハマの朝ごはん弁当(平日午前中のみ販売)
  • いなり寿司
  • 鯛めし弁当

現在の横浜駅では主に崎陽軒が駅弁を販売している。特にシウマイ弁当が有名である。昭和40年代までは、湘南電車(東海道線・横須賀線共有)のホームに売り子が立ち、到着列車の窓越しに弁当やシウマイの折詰を販売する風景が見られた。当時は崎陽軒が下りホーム、楽陽軒が上りホームを分担していた。シュウマイに瓢箪形の陶器製の醤油入れがつき、特に崎陽軒のものは横山隆一(後に原田治)による「ひょうちゃん」の多種類に及ぶキャラクターが描かれ、人気を集めた。

利用状況

1日あたり乗車人員の推移

横浜市の拠点となる駅の一つであり、神奈川県内で最も利用客の多い駅である(2017年度の各社合計の乗降人員は1日平均約230万人、年間約8億3800万人)。各社局の利用状況は以下の通りである。相互乗り入れによる直通客などを除いた2007年度の乗降人員は1,203,963人である[51]

  • JR東日本 - 2018年度の1日平均乗車人員423,651人である[利用客数 1]
    同社の駅では新宿駅、池袋駅、東京駅に次ぐ第4位で、すべてのJRの駅では新宿駅、池袋駅、東京駅、大阪駅JR西日本)に次ぐ第5位。
  • 東京急行電鉄 - 2018年度の1日平均乗降人員367,023人である[利用客数 2]
    同社の駅では渋谷駅に次ぐ第2位。ただし、横浜高速鉄道との相互直通人員を含む。
  • 京浜急行電鉄 - 2017年度の1日平均乗降人員は323,668人である[利用客数 3]
    同社の駅では第1位。下り方(横須賀中央方面)と他社線を乗り継ぐ利用者が多く、下り方で輸送密度が高くなっている。
  • 相模鉄道 - 2018年度の1日平均乗降人員は429,114人である[利用客数 4]
    相模鉄道全25駅の中では第1位。横浜駅に乗り入れている私鉄の中で最も乗降客数が多い。
  • 横浜市営地下鉄 - 2018年度の1日平均乗降人員は143,618人(乗車人員:72,091人、降車人員:71,527人)である[乗降データ 1]
    同局の駅では第1位。
  • 横浜高速鉄道 - 2018年度の1日平均乗降人員は207,635人である[乗降データ 1]
    同社の駅では第1位。ただし、東京急行電鉄との相互直通人員を含む。

年度別1日平均乗降人員

各年度の1日平均乗降人員は下表の通りである(JRを除く)。

年度別1日平均乗降人員[乗降データ 1][乗降データ 2]
年度 東京急行電鉄 京浜急行電鉄 相模鉄道 横浜市営地下鉄 横浜高速鉄道
東横線 本線 本線 ブルーライン みなとみらい線
1日平均
乗降人員
増加率 1日平均
乗降人員
増加率 1日平均
乗降人員
増加率 1日平均
乗降人員
増加率 1日平均
乗降人員
増加率
1980年(昭和55年) 295,691 未開業
1998年(平成10年) 258,060
1999年(平成11年) 256,234 −0.7% 472,414 111,485
2000年(平成12年) 246,800 −3.7% 297,427 459,965 −2.6% 114,860 3.0%
2001年(平成13年) 244,136 −1.1% 296,227 −0.4% 455,239 −1.0% 116,450 1.4%
2002年(平成14年) 243,815 −0.1% 296,138 0.0% 445,946 −2.0% 116,320 −0.1%
2003年(平成15年) 305,031 25.1% 301,269 1.7% 439,885 −1.4% 118,374 1.8% [注 3]
2004年(平成16年) 313,322 2.7% 304,311 1.0% 436,010 −0.9% 122,671 3.6% 116,404
2005年(平成17年) 307,985 −1.7% 306,494 0.7% 437,354 0.3% 122,483 −0.2% 127,015 9.1%
2006年(平成18年) 311,933 1.3% 308,041 0.5% 437,932 0.1% 125,110 2.1% 134,830 6.1%
2007年(平成19年) 323,851 3.8% 314,772 2.2% 440,986 0.7% 132,509 5.9% 147,138 9.1%
2008年(平成20年) 328,769 1.5% 314,580 −0.1% 437,820 −0.7% 124,173 −6.3% 154,482 5.0%
2009年(平成21年) 332,002 1.0% 312,890 −0.5% 431,347 −1.5% 129,987 4,7% 158,964 2.9%
2010年(平成22年) 327,587 −1.3% 311,022 −0.6% 428,224 −0.7% 129,194 −0.6% 156,141 −1.8%
2011年(平成23年) 327,237 −0.1% 303,890 −2.3% 420,242 −1.9% 127,528 −1.3% 160,233 2.6%
2012年(平成24年) 335,988 2.7% 305,878 0.7% 421,165 0.2% 128,244 0.6% 167,804 4.7%
2013年(平成25年) 351,652 4.7% 313,608 2.5% 424,631 0.8% 134,131 4.6% 183,469 9.3%
2014年(平成26年) 348,681 −0.8% 311,593 −0.6% 416,766 −1.9% 132,277 −1.4% 185,465 1.1%
2015年(平成27年) 354,148 1.6% 316,478 1.6% 421,948 1.2% 134,781 1.9% 189,283 2.1%
2016年(平成28年) 358,191 1.1% 319,310 0.9% 424,764 0.7% 136,118 1.0% 193,212 2.1%
2017年(平成29年) 362,526 1.2% 323,668 1.4% 428,218 0.8% 141,376 3.9% 200,276 3.7%
2018年(平成30年) 367,023 1.2% 429,114 0.2% 143,618 1.6% 207,635 3.7%

年度別1日平均乗車人員

各年度の1日平均乗車人員は下表の通りである。

年度別1日平均乗車人員(1979年 - 2002年)[乗降データ 1]
年度 JR東日本 東京急行電鉄 京浜急行電鉄 相模鉄道 横浜市営
地下鉄
出典
1979年(昭和54年) 24,445
1980年(昭和55年) 122,844 147,589 193,033 26,178
1981年(昭和56年) 127,726 150,868 195,729 27,488
1982年(昭和57年) 131,926 153,036 197,405 28,205
1983年(昭和58年) 135,675 155,697 199,369 29,625
1984年(昭和59年) 137,789 154,778 203,323 32,578
1985年(昭和60年) 140,532 156,893 208,460 43,806
1986年(昭和61年) 142,737 161,767 213,564 43,639
1987年(昭和62年) 145,563 164,014 218,568 43,274
1988年(昭和63年) [52]325,639 147,517 168,496 226,214 44,731
1989年(平成元年) 147,334 171,038 233,266 45,346
1990年(平成02年) 364,959 146,589 173,416 240,548 45,704
1991年(平成03年) 378,262 145,489 175,202 245,689 46,773
1992年(平成04年) 383,837 141,160 173,167 248,586 46,944
1993年(平成05年) 392,830 137,283 172,104 248,515 53,782
1994年(平成06年) 397,125 134,629 171,575 246,951 54,371
1995年(平成07年) 397,964 131,653 168,393 249,452 54,284 [乗降データ 3]
1996年(平成08年) 402,216 127,669 162,745 245,088 55,116
1997年(平成09年) 399,913 124,823 157,517 241,918 55,392
1998年(平成10年) 396,732 121,643 154,041 240,803 55,889 [神奈川県統計 1]
1999年(平成11年) [JR 1]391,196 120,049 150,730 236,528 56,038 [神奈川県統計 2]
2000年(平成12年) [JR 2]385,023 118,886 149,073 230,716 57,522 [神奈川県統計 2]
2001年(平成13年) [JR 3]381,604 121,866 148,467 228,191 58,130 [神奈川県統計 3]
2002年(平成14年) [JR 4]378,767 121,954 148,588 223,539 58,008 [神奈川県統計 4]
年度別1日平均乗車人員(2003年以降)[乗降データ 1]
年度 JR東日本 東京急行電鉄 京浜急行電鉄 相模鉄道 横浜市営
地下鉄
横浜高速鉄道 出典
2003年(平成15年) [JR 5]379,053 129,765 149,534 220,383 58,602 [注 4] [神奈川県統計 5]
2004年(平成16年) [JR 6]380,922 154,192 151,143 218,073 60,454 60,749 [神奈川県統計 6]
2005年(平成17年) [JR 7]384,594 152,190 152,033 218,467 61,078 65,789 [神奈川県統計 7]
2006年(平成18年) [JR 8]391,185 154,179 152,721 218,593 62,325 69,754 [神奈川県統計 8]
2007年(平成19年) [JR 9]403,394 159,641 155,474 219,890 66,145 75,314 [神奈川県統計 9]
2008年(平成20年) [JR 10]402,193 163,795 155,905 218,232 62,153 79,293 [神奈川県統計 10]
2009年(平成21年) [JR 11]399,633 164,678 155,209 215,039 65,120 81,872 [神奈川県統計 11]
2010年(平成22年) [JR 12]398,052 162,576 154,463 213,548 64,724 80,289 [神奈川県統計 12]
2011年(平成23年) [JR 13]394,900 161,242 150,170 209,572 63,912 81,776 [神奈川県統計 13]
2012年(平成24年) [JR 14]400,655 166,891 151,430 210,090 64,308 85,691 [神奈川県統計 14]
2013年(平成25年) [JR 15]406,594 175,392 155,320 211,708 67,179 93,454 [神奈川県統計 15]
2014年(平成26年) [JR 16]403,865 173,747 154,399 208,076 66,317 94,200 [神奈川県統計 16]
2015年(平成27年) [JR 17]411,383 176,415 156,567 210,688 67,510 96,113 [神奈川県統計 17]
2016年(平成28年) [JR 18]414,683 178,284 158,263 212,051 68,283 98,216 [神奈川県統計 18]
2017年(平成29年) [JR 19]420,192 180,487 160,397 213,875 70,880 101,654
2018年(平成30年) [JR 20]423,651 72,091 105,402

駅周辺

新田間橋から南東方向を描いた、江戸時代(安政7年頃)の錦絵。左側の海上が、現在の横浜駅一帯。

当駅周辺地区は、横浜市における都心(ツインコア)の一つである横浜都心に指定されている[53][54]

前述のように、江戸時代までの横浜駅周辺は袖ケ浦と呼ばれる入り江であった[55]1869年(明治2年)頃に高島嘉右衛門によって神奈川駅-横浜駅-桜木町駅の線路・国道1号線の部分が堤防状に埋め立てられ、1872年(明治5年)に新橋-横浜を結ぶ日本初の鉄道路線が開通した。そして1928年(昭和3年)には横浜駅が現在の場所に移転され、道路に面した東口に駅舎が建設された。

駅周辺は商業ビルが林立し、横浜最大の繁華街となっている。西口・東口とも地下街を有し、周辺のビルと直結している。駅周辺は特定都市再生緊急整備地域に指定されており[56][57]、段階的に大規模な再開発を行う計画となっている(詳細は「#エキサイトよこはま22(横浜駅周辺大改造計画)」を参照)。

東口

1930年頃の横浜駅東口(3代目駅舎)
1930年頃の横浜駅東口(3代目駅舎)
東口駅舎 横浜ターミナルビル(4代目駅舎、1980年2月竣工)
東口駅舎 横浜ターミナルビル(4代目駅舎、1980年2月竣工)
東口の中央通路(旧 東西自由通路)出口付近(2009年8月)
東口の中央通路(旧 東西自由通路)出口付近(2009年8月)
横浜ポルタ入口の外観(2019年9月)
横浜ポルタ入口の外観(2019年9月)
東口の中央通路出口の、横浜ポルタ入口付近(2011年12月)
東口の中央通路出口の、横浜ポルタ入口付近(2011年12月)
みなみ東口へ続く暫定通路(2019年3月)
みなみ東口へ続く暫定通路(2019年3月)

所在は、高島二丁目12番から19番[注 5]。3代目横浜駅として現在地に移転した際に、幹線道路沿いであった当地に駅舎が建てられたことから、横浜駅の玄関口になっている。

戦前から戦時中

横浜駅が現在の位置に移転したことにともない、1928年(昭和3年)10月15日に現在の場所に3代目横浜駅舎が開設された[注 6]。2代目横浜駅が関東大震災で大きな被害を受けたことや、当地が埋め立て地であることもあり、地盤改良のために18mのベイマツが2000本以上打ち込まれた。 また横浜電気鉄道(のちの横浜市電)の横浜駅前停留所も東口の国道1号線上に設置され、1930年には延伸により京浜電気鉄道(現 京浜急行電鉄)の駅も東口に開設された。 これらにより鉄道省線4線(東海道本線京浜東北線横須賀線横浜線)・私鉄4社(横浜電気鉄道・東京横浜電鉄 (現 東急東横線)・京浜電気鉄道・神中鉄道(現 相模鉄道))が接続するターミナル駅になったものの、当時の横浜市の中心は桜木町関内周辺であったことから、駅舎がある東口周辺は依然として空き地が広がっていた[58]1945年(昭和20年)の横浜大空襲では、駅ホームの上屋・小荷物扱い所・構内線路が全焼したものの、東口は駅舎の内装が全焼した程度で大きな被害はまぬがれた。

戦後から1960年代

戦後の東口は出島地区横浜新都市ビル横浜スカイビルがある場所)[注 7]に神奈川県匡済会の独身者向けアパート 横浜新興倶楽部(1932年に労働者向け宿泊所の横浜社会館を改装)・東神倉庫(のちの菱光倉庫、1946年竣工)・横浜市警察本部(1949年~1955年6月)・横浜市交通局のバスプール(のちの横浜市営バス西営業所)・簡易屋台・貯炭場があった程度で[59]、東口駅前に展望台・ネオンサインを設けた崎陽軒のシウマイショップ(1955年9月竣工 現在の崎陽軒本店の場所にあった)[60]ができるまでは、依然として寂しい場所であった。

1965年には横浜市により戦後復興のための「横浜市総合開発計画」が発表され、その中に横浜駅東口の開発も盛り込まれた。 ただし当時の横浜市は連合国軍最高司令官総司令部による接収が解除された関内本牧伊勢佐木町などの横浜の中心部の復興の力を注いでおり、また財政難もあいまって市が単独で事業を進めることは困難であった。さらに東口には権利関係が複雑な土地や公有地も多いことも問題を複雑化させていた。 その一方で西口には資材置き場として使わていた広い土地が接収解除になったことをきっかけにして、1950年代から相模鉄道の主導によって開発が進められ、1960年代にはかつて横浜の商業の中心であった伊勢佐木町を脅かすほどの一大繁華街として発展。その結果、東口は横浜駅の表玄関でありながら見劣りするようになっていた。 そこで民間企業の横浜駅前振興株式会社(現 株式会社横浜スカイビル)によって、横浜駅東口の出島地区・東口地下街の開発が開始された。1967年7月にはスカイプール[61]、1968年3月には最上階に回転展望台とレストランを設けた11階建ての初代スカイビルの開業にこぎつけたものの業績は伸び悩み、当初は横浜市警察本部跡地・横浜市営バス西営業所跡地の土地を借り受けてビルを建設する予定であったが払い下げに変更されたり、横浜市議会の権力争いに巻き込まれて払い下げ価格が予想以上に嵩んだことによる支払いの遅延が発生したり、市長が革新派の飛鳥田一雄に交代したことによって再三にわたる設計の見直し要求がおこなわれたことなどの影響もあり[62]、出島地区の北側・東口地下街の開発が困難になってしまった[63]

1970年代 東口・地下街の開発

そこで1971年(昭和46年)6月に横浜市全員協議会は「横浜駅東口総合計画」を策定し、横浜市の主導で東口が開発されることになった。国道下の利用は公共企業体に限るという建設省の方針により、10月には第三セクターの財団法人横浜駅東口開発公社(資本金1億円)が設立され、公社が東口駅前広場・周辺道路・横浜ポルタ・横浜駅東口地下駐車場・出島地区[64]・横浜駅東口バスターミナルの建設・運営を行うことになった。 1973年(昭和48年)12月に着工したものの、財団法人という制約から資本金1億円では資金が不足し、また第三セクターという形態による出資者の当事者意識の不足、首都高速神奈川1号横羽線の建設決定による設計変更・第1次オイルショック狂乱物価による建設費の高騰などの影響で総事業費が膨らみ、出島地区の開発が難しくなってしまった。 市長が元横浜駅東口開発公社理事長の細郷道一に変わったこともあり、1978年(昭和53年)8月25日の横浜市全員協議会により「横浜駅東口総合計画」が変更され、出島地区の開発は民間にゆだねられることになった。 なお1980年(昭和55年)11月7日に、地下街横浜ポルタ・横浜駅東口地下駐車場が開業した。 同時に横浜市の事業で、横浜駅東口と西口をつなぐ東西自由通路(現 中央通路)[注 8]を開設。4代目駅舎[注 9]の横浜ターミナルビル[65][66](キーテナントはルミネ横浜店)も同時に開業[67]した。 なお公社は、1988年(昭和63年)3月31日に解散した。

1980年代 出島地区の開発・横浜博覧会の開催

出島地区の開発を行うための組織として、1980年(昭和55年)12月20日に第三セクターの横浜新都市センター株式会社(資本金30億円)が設立され、同社が横浜新都心ビル・横浜駅東口バスターミナルの建設・運営を行うことになった。なお1981年7月に横浜市が「横浜市臨海部総合整備計画(みなとみらい21計画)」を発表し、出島地区がみなとみらい21 68街区として組み込まれることになった。

しかし横浜新興倶楽部の立ち退き交渉が難航し、裁判に発展したが和解。また横浜スカイビルが所有していたスカイプール[68]の土地の売却交渉も難航したが、横浜スカイビルが横浜新都市ビルの建設・運営に参加することを条件に、横浜スカイビルから土地を借りることで和解[69]1983年(昭和58年)10月8日には横浜新都市ビルの起工式が行われ、11月にはみなとみらい21の起工式も開催。そして1985年(昭和60年)9月26日にビルが竣工し、9月30日には横浜新都市ビルとメインテナントのそごう横浜店が開業した。

1988年(昭和63年)7月には横浜市からヨコハマポートサイド地区横浜ベイクォーターがある地区)の都市計画(第二種市街地再開発事業)が発表され、開発が始まった。

なお1989年(平成元年)には、みなとみらい21地区で横浜博覧会が開催され、会期中は横浜新都市ビル2階のペデストリアンデッキの風の広場から、コスモワールド子供共和国の北側(現在の39街区と40街区、現 M.M.TOWERS・M.M. TOWERS FORESIS)にあったゴンドラゲートまでの768mを繋ぐゴンドラリフト(運行:株式会社横浜博スカイウェイ)が設置されていた[70][71]

1990年代から現在

1996年(平成8年)9月には2代目スカイビルが開業し、メインテナントとして丸井(マルイシティ横浜)が入居。スカイビル1階には横浜シティ・エア・ターミナル(YCAT)が開業。また崎陽軒本店ビルも竣工した[72]。 みなとみらい21地区では、日産自動車グローバル本社(2009年4月)が竣工。

ポートサイド地区では、歩道橋 栄町グリーンウォーク(2001年竣工)・ベイクォーターウォーク(横浜駅ポートサイド人道橋、2009年12月供用開始)や、ヨコハマポートサイドビル(1994年竣工)・そごうパーキング館(2005年11月30日竣工)・横浜ベイクォーター(2006年8月24日開業)・横浜イーストスクエアビル(2008年3月)・横浜ダイヤビルディング(2009年12月竣工)などが建設され、横浜駅東口周辺の再開発はいまだに続けられている。

主な施設

横浜新都市ビル2階部分から日産自動車グローバル本社みなとみらい地区方面)とを結ぶペデストリアンデッキはまみらいウォーク」が設置されている。そごうやスカイビルがある一角(出島地区)はみなとみらい地区の68街区。

きた東口

2006年2月供用開始。屋根がガラス張りになっており、開放感のある空間として作られている。きた通路が地下1階にあるため、階段とエスカレーターが設置されている。2009年12月にベイクォーターポートサイド方面へのデッキ「ベイクォーターウォーク」が竣工した。

みなみ東口

みなみ通路より接続している仮設通路(みなみ東口通路)の出口にあたり、現在は横浜中央郵便局とJR東日本横浜支社の間(中央通路の東口に隣接)に暫定的に設置されている[73]。今後は周辺での再開発計画(詳細は後節)に合わせて、みなみ東口通路と出口の再整備を行う方針である[73]

西口

横浜駅西口全景(1952年頃)
横浜駅西口全景(1952年頃)
西口駅舎、CIAL閉店前(初代西口駅舎、2008年2月)
西口駅舎、CIAL閉店前(初代西口駅舎、2008年2月)
戸部警察署 横浜駅西口警備派出所
戸部警察署 横浜駅西口警備派出所
きた西口(2009年8月)
きた西口(2009年8月)
みなみ西口(旧 相鉄口、2009年8月)
みなみ西口(旧 相鉄口、2009年8月)

所在は、駅周辺が南幸一丁目、新田間川以南が南幸二丁目、新田間川以北が北幸一・二丁目。

明治時代から戦後

明治時代から大正時代にかけて、新田開発のために陸地と線路の間の海面が埋め立てられ、西区北幸南幸[注 10]が誕生した。この地域が現在の横浜駅西口一帯である。1908年(明治41年)に、この土地の一部をスタンダード・オイル(現在のエクソンモービル)が取得し、油槽所として使用していた。しかし1923年(大正12年)の関東大震災でタンクから漏れ出した約700万ガロンの石油・重油が新田間川に流れ出し、横浜電線から出火した火が燃え移り、十数日にわたって一帯が燃え続けた[74][75]。その後、西口は材木・石炭・砂利などの資材置場として使用され[注 11]追いはぎが出るとまでいわれる荒れ地になっていた。1928年(昭和3年)には国鉄が横浜駅を現在の場所に移転、1933年(昭和8年)12月には神中鉄道(現在の相模鉄道)が横浜駅まで延伸して駅を設置した。スタンダード・ヴァキューム・オイル・カムパニーからは相模鉄道が同社の代理店となること、横浜市からは西口の整備事業に協力することを条件に売却が許可され、1952年(昭和27年)11月に相模鉄道(現・相鉄ホールディングス)が、スタンダード・ヴァキューム・オイル・カムパニーから西口の土地(24,688m2)を取得。これにより横浜駅西口の開発が始まった[76][77][78]

1950年代から1960年代

1950年代から相模鉄道[注 12]による積極的な開発が行われ、神奈川国体開催を控えた1954年には横浜市により西口広場・道路の整備が完了し、1955年10月には横浜駅西口(北幸一丁目・南幸一丁目)の区画整理事業が完了。また1956年4月2日にはアーケード商店街の横浜駅名品街(第1次区画)・高島屋ストア(のちの高島屋横浜店)、1957年には相鉄文化会館、1959年には相鉄会館(現在の高島屋横浜店)、1961年12月には相鉄ビル(相模鉄道 旧本社、現在は横浜ベイシェラトン ホテル&タワーズ)、1962年11月には4社の共同出資で国鉄横浜駅西口駅舎「横浜ステーションビル」(後のシァル)が開業。そして1964年12月にはダイヤモンド地下街・横浜駅西口地下駐車場が開業した[79]

1970年代

横浜駅西口が繁華街として急成長したことから、相模鉄道は1976年10月に相鉄ジョイナス(新相鉄ビル)の建設を中心とした横浜駅西口再開発計画を発表した。これは横浜駅名品街・相鉄文化会館を取り壊し、相鉄会館(高島屋)と相模鉄道の駅舎を取り込む大規模な駅ビル「新相鉄ビル」を作るという計画であった。1971年には相鉄ムービル(初代)と、新相鉄ビルの一部(高島屋が入居する相鉄会館・相模鉄道横浜駅部分)が完成。1973年10月には新相鉄ビル第1期工事の大部分が完了し、「相鉄ジョイナス」が開業した。1976年には増築を伴う相鉄ジョイナス第2期工事も完了し、現在の相鉄ジョイナスが完成した[80]。 

現在

2011年時点で西口で最も高いビルは相鉄ビル(横浜ベイシェラトン ホテル&タワーズ)である。相鉄ビル竣工以前は長らく横浜天理教館(天理ビル 天理教の関連企業東京天理教館が所有するオフィスビル)が西口で最も高いビルだった。

下記のほかに7階建ての西口駅舎横浜ステーシヨンビルCIAL」(シァル)があったが、再開発計画により2011年3月27日をもって全館閉店している(詳細は後述)。CIAL跡地と隣接する同じく再開発事業地である横浜エクセルホテル東急跡地では、開発が本格化するまでの空きスペースを利用して期間限定の屋台村・仮設飲食店などが営業されていた[81]。CIAL跡地でも商業施設の着工が遅れていたことから空きスペースを利用して、商業・飲食店舗などが入る「西口ルミネ」を2014年2月から2015年5月まで期間限定でオープンしていた[82][83]

きた西口

2007年4月供用開始。裏通りの飲み屋街に面する。周辺では鶴屋橋の架替工事[84][85]やきた西口鶴屋地区の再開発(詳細は後節)などが進行中で、現在は同出口部分も暫定的な外観となっている。 飲み屋街のたぬき小路は、横浜駅西口の区画整理の際に鶴屋橋付近に立ち並んでいた不法占拠のバラック建ての飲み屋を集約・移転させたものである[86]

みなみ西口(相鉄口)

かつては相鉄口と呼ばれていたが、みなみ通路の供用開始に伴い、みなみ西口に改称された。相鉄ジョイナスの南側に位置し、相模鉄道の1階改札口に隣接している。パルナード通り(横浜市道183号線)沿いには量販店が多いため人通りが多く、賑わっている。横浜市営地下鉄とは、出口内の階段(出口4)の他に、出口外にある階段(出口5)でもつながっている。

横浜駅西口五番街」は、昭和30年代前半に成立した西口屈指の歓楽街である。名称の由来については「南幸1丁目5番地」に位置することと、「ニューヨーク5番街」をイメージして付けられた[87]。かつてはグランドキャバレーバーがひしめき合う盛り場で、後にカラオケ店や居酒屋パチンコ店などに大きく様変わりしている。2000年代に入ってからは花壇「ハマハナ」が10台設置されており、横浜駅五番街商店会協同組合と特定非営利活動法人かながわユースボランティアりんぐファクトリーによって定期的に管理・手入れがなされている。

バス路線

路線バス

東口・西口それぞれにバスターミナルが設けられ、付近の一大ターミナルとなっている。一般の路線バスの他、深夜バス高速バスも多数発着する。

なお東口には、路線バスと一部の高速バスが使用する横浜新都市ビルそごう横浜店)1階の横浜駅東口バスターミナル、その他の高速バスは隣接するスカイビル1階の横浜シティ・エア・ターミナル(YCAT)や、スカイビルの外周道路にあるバス停「横浜駅東口スカイビル(YCAT)前」を使用するため、高速バス利用者は混同しないよう注意を要する。

東口バスターミナル

横浜駅東口第二広場として1981年11月に整備された[注 13]横浜新都市ビル(そごう)1階に横浜駅前(横浜駅・横浜駅東口)ターミナルがあり、主に沿岸部へ向かう路線が発着する。A島の南隣(横浜スカイビル1階)には、空港リムジンバス・高速バス専用のYCATのりばが設置されている。桜木町駅戸部駅方面から東口バスターミナルに向かう路線バスはすべて横浜駅改札口前停留所(東口地下街ポルタ入口そば)を経由する。定期観光バスベイサイドライン」はこのターミナルを発着していた。

のりば入口は、地下1階および2階からA〜Cそれぞれの島につながる階段がある他、1階からはそごうの南エレベータとA島、店内からC島に入れる。地上の一般歩道から直接入るのは不可。ターミナル内で平面移動できる通路も設置されていない。

乗場 系統 主要経由地 行先 運行社局
1 26 大桟橋山下公園 横浜港シンボルタワー
海づり桟橋
本牧ポートハイツ前
本牧車庫

港湾ガレッジ前

本牧TOC

市営
Aルート 赤レンガ倉庫・マリン&ウォーク 横浜駅前[注 14]
2 8 県庁前・中華街入口・三渓園入口・(一部本牧市民公園経由) 本牧車庫
58 県庁前・中華街入口・根岸駅 磯子駅
磯子車庫
148 中華街入口・三渓園入口 【急行】本牧車庫
Sルート 赤レンガ倉庫・マリン&ウォーク・中華街入口 三渓園[注 14]
3 105 尾上町・元町 本牧車庫
4 9 保土ヶ谷駅東口・弘明寺 滝頭
48 神奈川公園前・中央市場 コットンハーバー
東神奈川駅
89(Nルート) 野毛町・野毛坂・野毛山動物園 【急行】一本松小学校
5 102 藤棚・浦舟町 滝頭
6 降車専用
7 103 御所山・野毛坂・山元町 根岸台
本牧車庫・根岸駅
8 110 尾上町・浦舟町・滝頭 磯子駅
杉田
杉田平和町
京急
9 横43 羽衣町・井土ヶ谷・引越坂 戸塚駅東口 神奈中
横44 羽衣町・井土ヶ谷・引越坂・こども医療センター
10 港61 羽衣町・弘明寺・上大岡 港南台駅
11 77 保土ヶ谷駅東口・権太坂・平戸 芹が谷
吉野町駅前・上大岡駅・打越 栗木 江ノ電
吉野町駅前・上大岡駅・鎌倉女子大 大船駅
12・13 降車専用
14 141 クイーンズスクエア パシフィコ横浜
ポートサイド
京急
109 山下ふ頭入口・L8バース
山下ふ頭入口・大黒海づり公園
桜木町駅・山下ふ頭入口・L8バース
【急行】[注 15]スカイウォーク 市営
横浜駅前[注 16]
15 7 大口通・東寺尾5丁目・三ツ池道・(一部東部病院経由) 川崎駅西口
29 大口通・東寺尾5丁目・三角 鶴見駅
86 神奈川公園前・新町・子安 生麦

西口バスのりば

西口は「横浜駅西口」バス停があり、横浜市営バス神奈川中央交通(一部は神奈川中央交通東)、相鉄バスの3社局の路線バスが乗り入れている。バスのりばは3つに分散しており、駅舎前の地下街(旧称:ザ・ダイヤモンド)上に第1バスのりば(のりば番号:1 - 15)、横浜ベイシェラトン ホテル&タワーズの西側に第2バスのりば(のりば番号:21 - 23)、ヨドバシカメラ向かいの天理ビル前に第3バスのりば(のりば番号:31 - 32)がある。

第1バスのりばは地下街からの階段、エレベーターとしか繋がっておらず利用する際は地下に入る。

第3バスのりばは、2017年7月24日から横浜ベイシェラトン ホテル&タワーズの向かい側にある第2バスのりばが貸し切りバス専用乗降場として運用されるため、これまで第2バスのりばで発着していた路線バスの発着場所として同日より運用開始した[88]

第1バスのりば
乗場 系統 主要経由地 行先 運行事業者
1 36 六角橋・神大寺・片倉町駅・西菅田団地[注 17]・菅田町・鴨居駅
六角橋・神大寺・片倉町駅・西菅田団地[注 17]
緑車庫
菅田町
市営
82 六角橋・神大寺・片倉町駅 八反橋
神大寺入口
2 38 六角橋・内路・東高校前・岸谷2丁目
六角橋・内路・新子安駅西口
鶴見駅西口
39 六角橋・小机駅・東本郷町・鴨居駅 中山駅
緑車庫
59 浦島丘・港北小学校前・菊名駅・大豆戸交差点 綱島駅[注 18]
3 35 三ツ沢総合グランド入口・三ツ沢西町・神大寺入口 横浜駅西口(循環)
50 松本・栗田谷・神大寺入口
松本・栗田谷
横浜駅西口(循環)
神大寺入口
4 25 洪福寺・星川町・保土ヶ谷野球場前 保土ケ谷駅西口
5 31 東白楽・白楽・白幡東町 大口駅
6 44 三ツ沢総合グランド入口・三枚町・天屋・八反橋・東泉寺前
三ツ沢総合グランド入口・三枚町・東泉寺前・八反橋・天屋
横浜駅西口(循環、午前廻り)
横浜駅西口(循環、午後廻り)[注 19]
87 三ツ沢総合グランド入口・市民病院前・松本
三ツ沢総合グランド入口・市民病院前・浅間下
横浜駅西口(循環)
7 34 三ツ沢総合グランド入口・翠嵐高校前・沢渡
83 三ツ沢総合グランド入口・三枚町・東泉寺前
洪福寺・和田町・梅の木
旭硝子[注 20]
8 浜1 三ツ沢総合グランド入口・三枚町・東泉寺前・西菅田団地
三ツ沢総合グランド入口・三枚町・東泉寺前
新横浜駅
小机駅
西菅田団地
相鉄
浜7 三ツ沢総合グランド入口 横浜車庫
浜13 三ツ沢総合グランド入口・三枚町・羽沢・七里堰 上星川駅
9 浜11 三ツ沢総合グランド入口・峰沢町・釜台住宅第3
三ツ沢総合グランド入口・峰沢町
上星川駅
釜台住宅第3
10 浜5 三ツ沢総合グランド入口・三ツ沢西町・岡沢町・交通裁判所 横浜駅西口(循環)[注 21]
浜10 三ツ沢総合グランド入口・三ツ沢西町・岡沢町・横浜国立大学正門前 横浜駅西口(循環)[注 22]
11 202 浅間町車庫・洪福寺・和田町・岡沢町 横浜駅西口(循環外回り) 市営
204 浅間町車庫
207 浅間町車庫・洪福寺 保土ケ谷車庫
12 62(市営) 62(神奈中) 洪福寺・和田町・梅の木 洪福寺・和田町・梅の木・千丸台団地 【急行】千丸台団地

【急行】千丸台集会所(日中のみ運行)

市営
神奈中
レイク&ポート号(羽後交通) 横手・大曲・角館 田沢湖駅 羽後交通
13 1 三ツ沢西町・梅の木・鴨居町・緑車庫前 中山駅 神奈中
横51 洪福寺・和田町・梅の木・鴨居町・緑車庫前
5 洪福寺・和田町・鶴ヶ峰駅・今宿・川井宿 若葉台中央
横04 洪福寺・和田町・鶴ヶ峰駅・今宿・川井宿・亀甲山 鶴間駅東口 神奈中東
横52 洪福寺・和田町・鶴ヶ峰駅・今宿・川井宿 中山駅 神奈中
14 92 洪福寺・和田町・梅の木 【急行】笹山団地中央 市営
201 松本・三ツ沢西町・岡沢町・横浜国立大学正門前 横浜駅西口(循環内回り)
329 松本・横浜国立大学正門前 【急行】横浜駅西口(循環)
15 降車専用
臨時路線
  • 横浜市営バス
    • 37:横浜駅西口 - 三ツ沢グランド前(直行)
      • ニッパツ三ツ沢球技場で試合がある時のみ運行
    • 150A:横浜駅西口 - 横浜国立大学正門前(直行)
    • 150B:横浜駅西口 - 横浜国立大学正門前 - 国大西(直行)
      • 横浜国立大学のオープンキャンパスや入学試験がある時のみ運行
  • 相鉄バス
    • 臨浜7:横浜駅西口 - 横浜車庫
    • ニッパツ三ツ沢球技場で試合がある時のみ臨時便を増発する。
    • 臨浜10:横浜駅西口 - 横浜国立大学正門前(直行)
      • 横浜国立大学のオープンキャンパスや入学試験がある時のみ運行
第2バスのりば
乗場 系統 主要経由地 行先 運行事業者
21 横17 洪福寺・保土ケ谷駅東口・狩場町・国道平戸 東戸塚駅東口 神奈中
横46 洪福寺・保土ケ谷駅東口・狩場町・国道平戸・不動坂 戸塚駅東口[注 23]
62 洪福寺・和田町・梅の木 【急行】千丸台団地[注 24]
深夜急行 保土ケ谷駅東口・東戸塚駅東口・上永谷駅港南台駅 大船駅東口
深夜 松本・栗田谷・神大寺入口・三ツ沢総合グランド入口・洪福寺 保土ケ谷車庫 市営
50 松本・栗田谷 神大寺入口[89]
22 深夜 六角橋・小机駅・東本郷町・鴨居駅緑車庫 中山駅
深夜急行 西谷駅二俣川駅北口・三ツ境駅大和駅相模大塚駅さがみ野駅入口 海老名駅 相鉄
レイクライナー 御殿場駅富士急ハイランド河口湖駅 河口湖駅[注 25]
フジエクスプレス
さがみ湖イルミリオン線[注 26] さがみ湖リゾート プレジャーフォレスト
相鉄
東京サマーランド線[注 27] 東京サマーランド 相鉄
西東京
フライングライナー号 フライングスニーカー号 京都駅・大阪駅 大阪阿部野橋駅 東北急行
近鉄
ハローブリッジ号 高松駅 丸亀駅 四国高速
西東京
オレンジライナーえひめ号 松山市駅 八幡浜駅
伊予鉄
23 降車専用
第3バスのりば
乗場 系統 主要経由地 行先 運行事業者
31 53 洪福寺・保土ケ谷駅東口・児童遊園地前 平和台折返場 市営
68 洪福寺・久保山・浦舟町 滝頭
旭4 洪福寺・保土ケ谷駅東口・法泉町・今井町 美立橋 相鉄
浜5 三ツ沢総合グランド入口・三ツ沢西町・岡沢町・交通裁判所 洪福寺[注 24]
浜11 三ツ沢総合グランド入口・峰沢町・釜台住宅第3 上星川駅[注 24]
32 291 三ツ沢総合グランド入口・片倉町駅・六角橋北町 大口駅 市営
浜4 洪福寺・元久保町・岩井町 保土ケ谷駅東口 相鉄
浜16 洪福寺・星川町・和田町駅・市沢町 西原住宅
旭10 洪福寺・和田町・鶴ヶ峰駅・白根小学校前・旭台[注 28]・上白根町 よこはま動物園
よこはま動物園北門[注 29]

高速バス

東口・西口およびYCATから各地への高速バスが発着する。

YCATのりば

スカイビル1階に所在する。

東口バスターミナル

横浜新都市ビルそごう横浜店)1階に所在する。

昼行便
夜行便

横浜駅東口スカイビル(YCAT)前

スカイビルの外周道路に所在する(北緯35度27分50.8秒 東経139度37分29.8秒)。集合場所は、YCATの真上(スカイビル2階の屋外)が指定されていることが多いので、注意が必要。

西口のりば

昼行便
第2ターミナル
夜行便
第1ターミナル

第2ターミナル

タクシー乗り場

西口

西口バスターミナル(横浜駅西口駅前広場[注 30])の、高島屋側に設置されている。

横浜駅東口タクシープラザ

正式名称は横浜駅東口駅前第2交通広場。横浜駅きた東口から横浜新都市ビルの間、国道1号線の地下にあるタクシー乗り場。 横浜市が設置・管理する交通広場であり、横浜新都市ビルの施設ではない。乗降場所は横浜ポルタ側にある。

タクシープラザで待機するタクシー
右側が横浜ポルタ、奥が横浜新都市ビル。

水上交通・航路

シーバス 横浜駅東口のりば

エキサイトよこはま22(横浜駅周辺大改造計画)

横浜駅周辺において、国際化や都市間競争への対応・環境問題・駅としての魅力向上・災害時の安全性確保などの課題を解消し、「国際都市の玄関口としてふさわしいまちづくり」を進めるための指針となる計画で、大規模ターミナル駅周辺の再生モデルとして、行政と民間が共有・協働して実現していくことを基本としている。開発プロジェクト名については2009年に一般公募され、2380件の名称案の中から「エキサイトよこはま22」に決まった[90]。計画対象エリアの「横浜駅周辺地区」は、都心部の機能強化を目的として2014年度に策定された「横浜市都心臨海部再生マスタープラン」においてその対象となる都心臨海部五地区のうちの一つとなっている[91]

計画の概要など

横浜駅周辺では西口(幸栄)地区、西口五番街地区、きた西口鶴屋地区、東口地区などが、「横浜都心・臨海地域」として特定都市再生緊急整備地域に指定されており[56][57][92][93]、今後再開発を行う計画となっている[93][94]。これらの地域において老朽化した建物を解体し、高層ビルなどによる横浜駅や駅周辺の一体再開発を目指す。当プロジェクトでは新たな枠組みとして再開発地区を5つのエリアに分けており、横浜駅を中心に西口周辺(五番街含む)および東口周辺の地区を合わせて「センターゾーン」とし、その周囲にある4つのエリアをそれぞれ「南幸地区」、「北幸地区」、「鶴屋町地区」、「平沼地区」としている[94][注 31]

建物の建て替えのみならず、現在は地下で結ばれている東口と西口方面を駅ホーム上空の2階部分で直線に結び(新たなペデストリアンデッキの整備)、駅前広場や待ち合わせ場所(ターミナルコア)の整備、中央通路と西口地下街(旧称:ザ・ダイヤモンド)の地下階層による接続(横浜駅西口改札跡地[95]にある、通称"馬の背"の解消[96])、駅周辺の遊歩道整備(東横線廃線跡〈横浜駅〜桜木町駅間〉の遊歩道整備を含む)、東口地区とみなとみらい地区の更なる接続強化(東口地区開発「ステーションオアシス」からのデッキレベルでの接続計画出島地区における再開発を含む)、首都高速道路壁面緑化、河川の有効活用や河川沿岸の整備(河川は治水対策をし、水上バスの運行やボードデッキを整備する)などを行い歩行者空間や交通の充実を図るというもので、横浜港開港150周年である2009年に計画がとりまとめられた。開発の期間を二期に分け、全体の完成は計画策定から20年後を目処にしている。

2010年1月に、「エキサイトよこはま22」の横浜市案による20年後の横浜駅周辺を表したイメージ映像が横浜市都市整備局のサイトなどで公開された。この映像は今後の計画検討の際などに利用される予定である。

関連する個別の開発計画

センターゾーン

西口周辺の再開発計画
横浜駅西口駅ビル計画(仮称)[93][97](駅前棟・鶴屋町棟)〈都市再生特別地区/駅前街区〉
建設中のJR横浜タワー(2018年11月23日)
2010年8月にJR東日本東急による共同開発計画が発表された。いずれも2011年3月末閉館したCIAL(初代横浜駅西口駅舎 横浜ステーションビル)と横浜エクセルホテル東急を取り壊して高層駅ビルへの建て替えを行うもので、メインとなる駅前棟の上層部はオフィス、下層部は商業施設などが入る。また、鶴屋町地区には駐車場保育所(当初計画)に加え、商業施設、ホテルスポーツ施設(2017年10月の計画変更により追加)からなる鶴屋町棟が建設される[98]。当初はJR線路の上部に8階部までの商業施設棟を建設するとしていたが、2014年3月に発表された計画で中止となった[99]
駅前棟は当初の計画では地上33階建て、高さ約195mの予定であったが、後に高さを少し抑えて約180mに変更すると発表。その後、東日本大震災を受けて安全性を重視するため更に規模縮小となる可能性が示唆され[100]、2014年3月に発表された計画では、駅前棟は地上26階地下3階・高さ約135m(最終的に高さ約132m)、延床面積約94,000m2、鶴屋町棟は地上9階・高さ約31m、延床面積約24,000m2(2017年10月の計画変更に伴い約31,500m2に増床[98])となっている[99][101]
一方、開発時期についても当初の発表では2011年に着工して2019年の完成を目指すとしていたが、JR東日本は「東日本大震災を受けて建設計画を見直す」として計画の遅れが示唆され、2014年3月に発表された計画では、駅前棟と鶴屋町棟共に2020年東京オリンピック開幕前の開業予定となっている[101][102]。なお、実際に本着工したのは2016年4月1日起工式2015年10月19日[103])のことであり、着工が遅れることとなったCIALおよびエクセルホテル東急跡地では期間限定施設として、それぞれ商業施設の「西口ルミネ」や屋台村・仮設飲食店などが運営され、継続的に賑わいの創出が行われた[83]
2013年12月末には開発事業敷地内の東急所有地[注 32]をJR東日本に売却[注 33]し、開発主体を一元化すると発表(開発を加速するためのもので、東急は事業から完全撤退せずに「今後も様々な形で協力する」としている)。JR東日本を主体として鶴屋町棟から駅前棟に繋がる歩行者デッキなどを整備し、隣接する「横浜駅きた西口鶴屋地区再開発事業(仮称)」(後節参照)の再開発区域とも一体的に開発を進めていく[104][105]
2018年11月には横浜駅西口開発ビルの名称について駅前棟は「JR横浜タワー」、鶴屋町棟は「JR横浜鶴屋町ビル」にそれぞれ決定したとJR東日本が発表。両棟は以下の施設から構成される予定である[106]
その他の再開発計画
西口周辺は、西口五番街地区や西口(幸栄)地区も再開発が計画されている[107]。西口五番街地区は「横浜駅西口五番街地区第一種市街地再開発事業(仮称)」(敷地面積:0.8ha/1987年再開発準備組合設立)として、西口(幸栄)地区は「横浜駅西口地区第一種市街地再開発事業(仮称)」(敷地面積:1.1ha/1992年再開発準備組合設立)としてそれぞれ今後動き出す見込みで、いずれの再開発事業でも都市再生特別地区を想定している[93]
東口周辺の再開発計画

横浜中央郵便局などがあるみなみ東口の一帯は、「ステーションオアシス地区」として再開発(横浜駅東口地区開発〈仮称〉、地下より地上部・デッキレベルまで移動できるターミナルコアの整備も含む)が計画されている[73][93][107]。事業主体は日本郵政、JR東日本、京浜急行電鉄、横浜市の4者で[99]1996年に横浜駅東口地区開発(ステーションオアシス)推進協議会を設立している[93]。同市では2014年3月中に同地区の再開発(対象となるビルや駅前広場、歩行者デッキ、市道)に関する大まかな概要などを盛り込んだ基本構想をまとめる方針で、さらに都市再生特別措置法の申請期限が2017年3月31日までとなっているため、それまでに都市計画を制定する方針である[99]。なお、東口周辺の再開発が本格化するまでの暫定施設として、横浜中央郵便局別館(2015年3月まで集配業務を行っていた)の建物をリノベーション活用した、アカツキライブエンターテインメントによる複合型体験エンターテインメント施設「アソビル」が2019年3月に開業している[108][109]

一方、前述のようにみなとみらい地区との接続を強化するため、東口の帷子川沿岸部(出島地区)からみなとみらい大橋に接続する道路「栄本町線支線1号」の整備およびその周辺部に位置する「出島地区」における再開発も検討されている[107][110](「栄本町線#整備計画」も参照)。

鶴屋町地区

当地区(きた西口周辺)では、前述の「横浜駅西口駅ビル計画」における鶴屋町棟の計画の他にも、鶴屋橋の架替事業(2010年度〜2017年度実施予定)[84][85]や以下の再開発が計画されている。

横浜駅きた西口鶴屋地区第一種市街地再開発事業(仮称)[93](敷地面積:0.8ha)〈都市再生特別地区/国家戦略住宅整備事業〉
「横浜駅きた西口鶴屋地区市街地再開発組合」(相鉄不動産東京急行電鉄JV)による最高部約190m(地上44階、軒高約180m)の複合ビルをメインとした再開発事業である。1階〜4階(低層棟、高さ約40m)は複合施設およびアトリウム、4階および7階〜13階は宿泊施設、5階および14階〜43階は住宅施設を配置する計画で、2018年度に着工し2021年度の竣工および2022年春の供用開始を目指している。「横浜駅西口駅ビル計画(仮称)」(前節参照)の鶴屋町棟と一体的に整備する方針で、同計画の駅前棟および鶴屋町棟と歩行者デッキで接続し、さらに当ビルの西側と北側に交通広場や道路も整備する計画となっている[111][112]

舞台となった作品

映画
書籍
  • 横浜駅SF - 柞刈湯葉の小説。長年にわたって改築が続く横浜駅。実はそれ自体が生命体で、やがて自己増殖を開始し、本州の99 %が横浜駅に覆われてしまった世界を描くSF作品。

隣の駅

東日本旅客鉄道(JR東日本)
JT 東海道線
通勤快速
通過
快速「アクティー」・普通
川崎駅 (JT 04) - 横浜駅 (JT 05) - 戸塚駅 (JT 06)
JO 横須賀線
普通
新川崎駅 (JO 14) - 横浜駅 (JO 13) - 保土ケ谷駅 (JO 12)
JS 湘南新宿ライン
  • 特急「スーパービュー踊り子」停車駅
特別快速・快速(高崎線 - 東海道線直通)
武蔵小杉駅 (JS 15) - 横浜駅 (JS 13) - 戸塚駅 (JS 10)
普通(横須賀線 -宇都宮線直通)
新川崎駅 (JS 14) - 横浜駅 (JS 13) - 保土ケ谷駅 (JS 12)
JK 京浜東北・根岸線
快速・各駅停車
東神奈川駅(京浜東北線・JK 13) - 横浜駅 (JK 12) - 桜木町駅(根岸線・JK 11)
JH 横浜線(桜木町駅 - 当駅間は根岸線、当駅 - 東神奈川駅間は東海道本線(京浜東北線))
快速・各駅停車
桜木町駅(JK 11) - 横浜駅 (JK 12) - 東神奈川駅 (JH 13)
※線路名称上の東海道本線としての当駅の隣の駅は東神奈川駅と保土ケ谷駅であるが、双方の駅に停車する系統は存在しない。
東京急行電鉄(東急)・横浜高速鉄道
TY 東横線・MM みなとみらい線
特急・通勤特急・急行
菊名駅(東横線・TY16) - 横浜駅 (TY21/MM01) - みなとみらい駅 (みなとみらい線・MM03)
各駅停車
反町駅(東横線・TY20) - 横浜駅 (TY21/MM01) - 新高島駅 (みなとみらい線・MM02)
1950年までは反町駅との間に神奈川駅が設置されていた。
京浜急行電鉄(京急)
KK 本線
モーニング・ウィング号・京急ウィング号
通過
快特
京急川崎駅 (KK20) - 横浜駅 (KK37) - 上大岡駅 (KK44)
特急
神奈川新町駅 (KK34) - 横浜駅 (KK37) - 上大岡駅 (KK44)
エアポート急行
仲木戸駅 (KK35) - 横浜駅 (KK37) - 日ノ出町駅 (KK39)
普通
神奈川駅 (KK36) - 横浜駅 (KK37) - 戸部駅 (KK38)
1944年までは戸部駅との間に平沼駅が設置されていた。
相模鉄道(相鉄)
SO 本線
特急・急行
横浜駅 (SO01) - 二俣川駅 (SO10)
快速
横浜駅 (SO01) - 星川駅 (SO05)
各停
横浜駅 (SO01) - 平沼橋駅 (SO02)
横浜市営地下鉄(横浜市交通局)
B ブルーライン(3号線)
快速
桜木町駅 (B18) - 横浜駅 (B20) - 新横浜駅 (B25)
普通
高島町駅 (B19) - 横浜駅 (B20) - 三ツ沢下町駅 (B21)

かつて存在した路線

東京急行電鉄(東急)
東横線
特急・通勤特急・急行
横浜駅 - 桜木町駅
各駅停車
横浜駅 - 高島町駅

脚注

記事本文

注釈

  1. ^ なお、2代目横浜駅は、現在も高島町交差点前のマンション敷地内に遺構の一部が残っている。
  2. ^ 2013年(平成25年)3月改正時点では1738M(7時24分発)から778M(8時46分発)までの一部列車が8番線発着となる[17]
  3. ^ 2004年(平成16年)2月1日開業。
  4. ^ 2004年(平成16年)2月1日より営業開始。
  5. ^ 旧 高島通2丁目。
  6. ^ 1927年(昭和2年)5月着工。総工費200万円。鉄筋コンクリート造り、2階建て(一部地階あり)。
  7. ^ 横浜駅東口総合開発計画における名称。かつて出島があったことに由来。
  8. ^ もともとは駅の構内通路で、通路化に伴い12.5mに拡幅され、改札口も現在地に移転した。1981年(昭和55年)11月20日には、通路を36mまで拡幅。
  9. ^ 初代横浜駅の駅舎から通算すると4代目である。
  10. ^ 旧 青木町字北幸町・字南幸町。
  11. ^ 周辺住民の反対運動により、油槽所は鶴見区安善町に移転したため、空き地になっていた。太平洋戦争中は接収されて大日本帝国海軍の資材置き場になった。1945年横浜大空襲では工場があった横浜駅西口に焼夷弾が落とされ、西口一帯が全焼した。1983年には砂利輸送・厚木海軍航空隊へのガソリン輸送のための資材置き場として相模鉄道が西口の土地を145,000円で購入した。戦後、終戦処理事務所が土地を買い戻し、横浜駅に連合国軍最高司令官総司令部の鉄道輸送事務所がおかれて資材置き場になり、1951年にスタンダード・ヴァキューム・オイル・カムパニー(旧スタンダード・オイル)に返還。
  12. ^ 実際の開発は相鉄不動産(初代 1962年に相模鉄道に吸収。)が行った。
  13. ^ なお第一広場は、横浜駅前バス停周辺。
  14. ^ a b 土曜・休日のみ運行。
  15. ^ 他系統と異なり、山下ふ頭入口まで直行。
  16. ^ 日中のみ運行。
  17. ^ a b 経由しない便もあり。
  18. ^ 最終便のみ大豆戸交差点止まり。
  19. ^ 最終便とその前の便のみ、八反橋止まり。
  20. ^ 和田町・梅の木経由便は平日朝1本のみ運行。
  21. ^ 土曜休日のみ第2ターミナル着。一部、途中の洪福寺止まりの便あり。
  22. ^ 平日のみ運行。
  23. ^ 平日朝1本のみ。
  24. ^ a b c 深夜バスのみ。
  25. ^ 富士山五合目夏季の登山シーズンの特定日に1往復延長運転
  26. ^ 季節運行
  27. ^ 季節運行
  28. ^ 一部の便のみ経由。
  29. ^ 土休日日中の便は、よこはま動物園北門まで運行。
  30. ^ 旧 横浜駅西口駅前第二交通広場。なお第一交通広場は、現在のみなみ西口(現在は相鉄ジョイナス・幸栄地区の一部)にあった。
  31. ^ 横浜駅周辺は西区であるが、鶴屋町地区のみ神奈川区となっている。
  32. ^ エクセルホテル東急跡地ときた西口鶴屋地区の旧東横線使用地。
  33. ^ 2015年9月引き渡し予定。

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利用状況

JR・私鉄・地下鉄の1日平均利用客数
JR東日本の1999年度以降の乗車人員
JR・私鉄・地下鉄の統計データ
神奈川県県勢要覧

関連項目

外部リンク