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2021年11月4日 (木) 23:09時点における版
今シーズンの大会: 2021年の日本シリーズ | |
2008年日本選手権シリーズ (2008年11月9日撮影) | |
開始年 | 1950 |
---|---|
主催 | 日本野球機構(NPB) |
チーム数 | 2チーム |
加盟国 | 日本 |
前回優勝 | 福岡ソフトバンクホークス(4年連続11回目) |
最多優勝 | 読売ジャイアンツ(22回) |
公式サイト | |
公式サイト |
日本選手権シリーズ(にほんせんしゅけんシリーズ、にっぽんせんしゅけんシリーズ、通称:日本シリーズ)は、日本プロ野球のペナントレース終了後、クライマックスシリーズ優勝チームによって行われる、各年の日本一のプロ野球チームを決める試合である。正式名称はプロ野球日本選手権シリーズ[1]。
アジアシリーズ(日韓クラブチャンピオンシップ)の開催年には、日本選手権シリーズの優勝チームに出場権が与えられる。
概要
1949年のプロ野球のリーグ分裂を受けて、翌1950年にセントラル・リーグとパシフィック・リーグのそれぞれの当年の優勝者が野球界の日本一の座をかけて対戦するシリーズとして創設された。1953年までは日本ワールドシリーズと呼称されていたが、翌1954年から現在の日本シリーズに改めた。2007年にクライマックスシリーズ制度が導入され、リーグ戦の結果とは無関係に同シリーズの優勝チーム同士によって行われるようになった。戦後に始まった事もあり、初年度以降中止になった年はない。
2005年 - 2013年の間は、本シリーズの優勝者がさらに『アジアシリーズ』『日韓クラブチャンピオンシップ』に日本代表として参加した。
なお、1リーグ時代に春季優勝チームと秋季優勝チームが対戦して年間チャンピオンを決める試合もあったが、一般にはこの1950年に始まる日本シリーズが一般的であるため、本項においても1950年以降の試合について述べる。
大会運営
主催
- レギュラーシーズンやクライマックスシリーズと異なり、全試合日本野球機構(NPB)主催である。入場料収入の一部は球団に分配され、さらに選手らにも第4戦までのものを基準に分配される[2]。
日程
- 両リーグのチャンピオンが決定した後、毎年10〜11月ごろに行われる。
- ゲームは7戦4勝制。先に4勝したチームが日本一となり、終了、敗者のチームは、日本シリーズ敗退となる。以降の試合は行われない。→「番勝負」を参照
- 西暦の奇数年はパ・リーグの出場チーム、西暦の偶数年はセ・リーグの出場チームが第1・2戦と6・7戦をホームで開催、相手方のチームが第3・4・5戦をホームで開催する。第2・3戦の間と第5・6戦の間は、移動日として空白日が挟まれる(奇数年ならパパ・セセセ・パパ、偶数年ならセセ・パパパ・セセ)。
- 引き分けなどがあり、第7戦を終えてもどちらのチームも4勝に満たない場合は、その翌日に第7戦と同じ球場で第8戦を行う(過去は1986年の1回のみ)。それでもどちらのチームも4勝に満たない場合は、移動日を1日挟んで、第3戦 - 第5戦で使用された球場で第9戦を行う(実施例なし)。後述のように第7戦までは引き分けの可能性があり第8戦以降は必ず勝敗が決定するため、理論上は第14戦までもつれこむ可能性があるが、第10戦以降の使用球場などは開催要項に記載されておらず不明である。
- 2021年のみ、第9戦は第8戦の翌日に第8戦と同じ球場で、第8戦とはホーム・ビジターを入れ替えて開催する。
- 2020年・2021年については、シリーズ期間中に新型コロナウイルスの影響で続行不可能となった場合は打ち切りとし、その時点で終了時点までの試合を対象に、世界野球ソフトボール連盟が規定するTQB(1イニング平均の得失点率)の高いチームを優勝チームに認定する。
出場チーム
2007年以降は、両リーグともに、ペナントレース後に行われるクライマックスシリーズの優勝チームが出場している。
- クライマックスシリーズから日本シリーズ進出までの道のり(2007年以後)
CS1st | CSファイナル | 日本選手権シリーズ | ||||||||
(6戦4勝制<含・Hのアドバンテージ1勝>) | ||||||||||
セ・リーグ優勝チーム | H | |||||||||
(3戦2勝制) | ||||||||||
1st勝利チーム | ||||||||||
セ・リーグ第2位チーム | H | |||||||||
(7戦4勝制) | ||||||||||
セ・リーグ第3位チーム | ||||||||||
セ・リーグCS優勝チーム | ☆ | |||||||||
パ・リーグCS優勝チーム | ☆ | |||||||||
(6戦4勝制<含・Hのアドバンテージ1勝>) | ||||||||||
パ・リーグ優勝チーム | H | |||||||||
(3戦2勝制) | ||||||||||
1st勝利チーム | ||||||||||
パ・リーグ第2位チーム | H | |||||||||
パ・リーグ第3位チーム | ||||||||||
- (H)-そのステージのホームチーム
- (☆)-隔年でホーム4:ビジター3の配分が異なる。(基本的に第1戦主管球団がホーム4、第3戦主管球団がホーム3の割合)
- 2006年以前の出場チーム
- セ・リーグ - 当年のペナントレースの優勝チームが出場。
- パ・リーグ - 当年のペナントレースの優勝チームが出場。ただし、ペナントレースの優勝決定方式が以下の通りだった年度がある。
試合方式
- 延長戦は、第7戦までは延長12回、第8戦以降は回数無制限(試合時間は一律無制限)が現行のルールである(2018年から)。過去の変遷は以下。
- ~1966年 - 日没まで。(当時は全試合デーゲーム)
- 1964年 - 22時30分以降新しいイニングに入らない。(この年のみ全試合ナイトゲーム)
- 1967年-1981年 - 17時30分以降新しいイニングに入らない。
- 1982年-1986年 - 試合開始から4時間半を経過した時点で新しいイニングに入らない。
- 1987年-1993年 - 第7戦までは18回、第8戦以降は回数無制限(1986年のシリーズが第1戦を延長14回で引き分け、第8戦まで行われたことをきっかけに改定)。
- 1994年-2017年 - 第7戦までは延長15回へ短縮。
- 1994年 - デーゲーム・ナイトゲーム併用の為、デーゲームの場合は18回まで。
- 2011年 - レギュラーシーズンで用いられた節電・省エネの為の「3時間30分打ち切りルール」は使用しない。2011年の第1戦はデーゲームだが、延長は従来通り15回までの打ち切りとする。
- 2018年 - 第7戦までは延長12回へ短縮。
- ~1966年 - 日没まで。(当時は全試合デーゲーム)
- サスペンデッドゲームは適用しない。
- 両チームはシリーズ開始日の前々日までに「出場有資格者選手」(最大40人)の名簿を提出する。公示後はこれを変更することはできない。ベンチ入り選手の人数は公式戦と同じく最大25人で、試合ごとに有資格者の中から選ぶ。
- 指名打者制度は1984年までは採用せず、1985年から隔年(1985年は全試合採用、1986年は全試合採用せず)、1987年からはパ・リーグの出場チームの本拠地球場でのみ採用されている。なお2020年は新型コロナウイルスの感染拡大に伴う特例措置として、1985年以来35年ぶりに全試合で採用される。
- 審判は6人制が採用される。審判員は日本野球機構(NPB)審判部から選ばれた合計8人の審判員で運営されていたが、2015年から合計7人の審判員で運営される。
表彰
賞金・賞品は2020年のもの[4]。
- 優勝チーム賞
- 日本野球機構よりペナント、チャンピオンフラッグ、優勝記念品代、内閣総理大臣杯
- 在京民放各テレビ局より賞金、計250万円(日本テレビ・テレビ朝日・TBSテレビ・テレビ東京・フジテレビから50万円ずつ)と共に日本テレビ・テレビ朝日・TBS・テレビ東京からトロフィー、フジテレビより優勝盾
- 最高殊勲選手賞(MVP)
- 日本野球機構よりトロフィー
- NPBパートナー7社(SMBC・カルビー・コナミデジタルエンタテインメント(コナミ)・大正製薬・日本生命・マイナビ・ローソン)より賞金各100万円(計700万円)
- 敢闘選手賞
- 日本野球機構よりトロフィー、および賞金100万円
- 優秀選手賞(3人[注 2])
- 日本野球機構よりトロフィー、および賞金100万円
- ホームラン賞
- 各試合のホームランを打った選手に対して『SMBCミドすけホームラン賞』として、SMBCから賞金3万円と「ミドすけ」のぬいぐるみが贈呈される。(『ミドすけ』とは、冠スポンサー・三井住友銀行(SMBC)のマスコットキャラクター)』
- なお2016年 - 2019年は『SMBCデビッドホームラン賞』として賞金3万円が、2014年はSMBC(2011年から2013年まではコナミ)から賞金(5万円)が贈呈された。
- 特別協賛賞
2011年から2013年までは特別協賛(冠スポンサー)のコナミより、上記賞とは別に以下の賞が追加された。
- 「みんなで選ぶコナミ賞」(賞金400万円・2011年は賞金300万円)
- 「ドリームナイン賞」(賞金100万円・2011年は賞金200万円)
- 「BASEBALL HEROES賞」(賞金100万円・2011年は賞金200万円)
- 「パワフルプロ野球賞」(賞金100万円・2012年より)
- 「プロ野球スピリッツ賞」(賞金100万円・2012年より)
「みんなで選ぶコナミ賞」は大会期間中に、コナミの大会特別公式サイト・コナミが携帯電話サイトで展開するソーシャルネットワークゲームサイト『プロ野球ドリームナイン』・アーケードゲーム『BASEBALL HEROES』の成績閲覧ページやゲーム機からのファン投票によって行い、大会終了時の表彰式で表彰選手を発表するものである(2011年は各ゲームからの投票で「ドリームナイン賞」・「BASEBALL HEROES」賞を選んだ)。
出場資格者
- 出場有資格者は、原則として8月31日までに出場球団(すなわち、両リーグクライマックスシリーズ優勝球団)の支配下登録されている選手のうち、その中から40人までを選ぶ。
- ベンチ入りメンバーは以下を原則とする。
- 監督1名
- 監督以外のコーチ8名以内
- 選手25名以内
- マネジャー、トレーナー、スコアラー、通訳、広報、用具担当者各1名
- ブルペン捕手の登録は1試合2名までとして、各試合ごとの出場選手名簿に記載する。ただしベンチ入りは不可[5]。
結果
- 通算成績(2020年まで):パ・リーグの36回優勝(209勝)、セ・リーグの35回優勝(202勝)。
- 原則として最高殊勲選手(MVP)は優勝球団から、敢闘賞は敗退球団から表彰するが、例外として1956年の敢闘賞は優勝した西鉄から選出された。
セントラル・リーグ所属チーム | パシフィック・リーグ所属チーム |
成績 | 星取表 | |||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
(MVP) | ||||||||||||||||||||
1 | 1950年 | 毎日 | 初優勝 | 4 | 2 | ○ | ○ | ● | ● | ○ | ○ | 松竹 | 湯浅禎夫 | 別当薫 | - | 大阪球場 | ||||
2 | 1951年 | 巨人 | 初優勝 | 4 | 1 | ○ | ○ | ○ | ● | ○ | 南海 | 水原茂 | 南村不可止 | - | 後楽園球場 | |||||
3 | 1952年 | 巨人 | 2回目 | 4 | 2 | ○ | ○ | ● | ○ | ● | ○ | 南海 | 水原茂 | 別所毅彦 | - | 後楽園球場 | ||||
4 | 1953年 | 巨人 | 3回目 | 4 | 1 | 2 | ● | ○ | △ | ○ | ○ | ● | ○ | 南海 | 水原茂 | 川上哲治 | 簑原宏 | 大阪球場 | ||
5 | 1954年 | 中日 | 初優勝 | 4 | 3 | ○ | ○ | ● | ● | ○ | ● | ○ | 西鉄 | 天知俊一 | 杉下茂 | 大下弘 | 中日スタヂアム | |||
6 | 1955年 | 巨人 | 4回目 | 4 | 3 | ○ | ● | ● | ● | ○ | ○ | ○ | 南海 | 水原円裕 | 別所毅彦 | 戸川一郎 | 大阪球場 | |||
7 | 1956年 | 西鉄 | 初優勝 | 4 | 2 | ● | ○ | ○ | ○ | ● | ○ | 巨人 | 三原脩 | 豊田泰光 | 稲尾和久 | 後楽園球場 | ||||
8 | 1957年 | 西鉄 | 2回目 | 4 | 1 | 0 | ○ | ○ | ○ | △ | ○ | 巨人 | 三原脩 | 大下弘 | 宮本敏雄 | 後楽園球場 | ||||
9 | 1958年 | 西鉄 | 3回目 | 4 | 3 | ● | ● | ● | ○ | ○ | ○ | ○ | 巨人 | 三原脩 | 稲尾和久 | 藤田元司 | 後楽園球場 | |||
10 | 1959年 | 南海 | 初優勝 | 4 | 0 | ○ | ○ | ○ | ○ | 巨人 | 鶴岡一人 | 杉浦忠 | 土屋正孝 | 後楽園球場 | ||||||
11 | 1960年 | 大洋 | 初優勝 | 4 | 0 | ○ | ○ | ○ | ○ | 大毎 | 三原脩 | 近藤昭仁 | 田宮謙次郎 | 後楽園球場 | ||||||
12 | 1961年 | 巨人 | 5回目 | 4 | 2 | ● | ○ | ○ | ○ | ● | ○ | 南海 | 川上哲治 | 宮本敏雄 | J・スタンカ | 大阪球場 | ||||
13 | 1962年 | 東映 | 初優勝 | 4 | 1 | 2 | ● | ● | △ | ○ | ○ | ○ | ○ | 阪神 | 水原茂 | 土橋正幸 種茂雅之 |
吉田義男 | 甲子園球場 | ||
14 | 1963年 | 巨人 | 6回目 | 4 | 3 | ● | ○ | ○ | ● | ○ | ● | ○ | 西鉄 | 川上哲治 | 長島茂雄 | 稲尾和久 | 平和台球場 | |||
15 | 1964年 | 南海 | 2回目 | 4 | 3 | ○ | ● | ● | ○ | ● | ○ | ○ | 阪神 | 鶴岡一人 | J・スタンカ | 山内一弘 | 甲子園球場 | |||
16 | 1965年 | 巨人 | 7回目 | 4 | 1 | ○ | ○ | ○ | ● | ○ | 南海 | 川上哲治 | 長島茂雄 | 森下整鎮 | 後楽園球場 | |||||
17 | 1966年 | 巨人 | 8回目 | 4 | 2 | ○ | ● | ○ | ○ | ● | ○ | 南海 | 川上哲治 | 柴田勲 | 渡辺泰輔 | 後楽園球場 | ||||
18 | 1967年 | 巨人 | 9回目 | 4 | 2 | ○ | ○ | ○ | ● | ● | ○ | 阪急 | 川上哲治 | 森昌彦 | 足立光宏 | 西宮球場 | ||||
19 | 1968年 | 巨人 | 10回目 | 4 | 2 | ● | ○ | ○ | ○ | ● | ○ | 阪急 | 川上哲治 | 高田繁 | 長池徳二 | 後楽園球場 | ||||
20 | 1969年 | 巨人 | 11回目 | 4 | 2 | ○ | ● | ○ | ○ | ● | ○ | 阪急 | 川上哲治 | 長島茂雄 | 長池徳二 | 西宮球場 | ||||
21 | 1970年 | 巨人 | 12回目 | 4 | 1 | ○ | ○ | ○ | ● | ○ | ロッテ | 川上哲治 | 長島茂雄 | 井石礼司 | 東京スタジアム | |||||
22 | 1971年 | 巨人 | 13回目 | 4 | 1 | ○ | ● | ○ | ○ | ○ | 阪急 | 川上哲治 | 末次民夫 | 山田久志 | 後楽園球場 | |||||
23 | 1972年 | 巨人 | 14回目 | 4 | 1 | ○ | ○ | ● | ○ | ○ | 阪急 | 川上哲治 | 堀内恒夫 | 足立光宏 | 西宮球場 | |||||
24 | 1973年 | 巨人 | 15回目 | 4 | 1 | ● | ○ | ○ | ○ | ○ | 南海 | 川上哲治 | 堀内恒夫 | 野村克也 | 後楽園球場 | |||||
25 | 1974年 | ロッテ | 2回目 | 4 | 2 | ● | ○ | ● | ○ | ○ | ○ | 中日 | 金田正一 | 弘田澄男 | 高木守道 | 中日スタヂアム | ||||
26 | 1975年 | 阪急 | 初優勝 | 4 | 2 | 0 | △ | ○ | ○ | △ | ○ | ○ | 広島 | 上田利治 | 山口高志 | 山本浩二 | 西宮球場 | |||
27 | 1976年 | 阪急 | 2回目 | 4 | 3 | ○ | ○ | ○ | ● | ● | ● | ○ | 巨人 | 上田利治 | 福本豊 | 柴田勲 | 後楽園球場 | |||
28 | 1977年 | 阪急 | 3回目 | 4 | 1 | ○ | ○ | ● | ○ | ○ | 巨人 | 上田利治 | 山田久志 | 河埜和正 | 後楽園球場 | |||||
29 | 1978年 | ヤクルト | 初優勝 | 4 | 3 | ● | ○ | ● | ○ | ○ | ● | ○ | 阪急 | 広岡達朗 | 大杉勝男 | 足立光宏 | 後楽園球場 | |||
30 | 1979年 | 広島 | 初優勝 | 4 | 3 | ● | ● | ○ | ○ | ○ | ● | ○ | 近鉄 | 古葉竹識 | 高橋慶彦 | 井本隆 | 大阪球場 | |||
31 | 1980年 | 広島 | 2回目 | 4 | 3 | ● | ● | ○ | ○ | ● | ○ | ○ | 近鉄 | 古葉竹識 | J・ライトル | 小川亨 | 広島市民球場 | |||
32 | 1981年 | 巨人 | 16回目 | 4 | 2 | ● | ○ | ● | ○ | ○ | ○ | 日本ハム | 藤田元司 | 西本聖 | 井上弘昭 | 後楽園球場 | ||||
33 | 1982年 | 西武 | 4回目 | 4 | 2 | ○ | ○ | ● | ● | ○ | ○ | 中日 | 広岡達朗 | 東尾修 | 上川誠二 | ナゴヤ球場 | ||||
34 | 1983年 | 西武 | 5回目 | 4 | 3 | ○ | ● | ● | ○ | ● | ○ | ○ | 巨人 | 広岡達朗 | 大田卓司 | 西本聖 | 西武ライオンズ球場 | |||
35 | 1984年 | 広島 | 3回目 | 4 | 3 | ○ | ● | ○ | ○ | ● | ● | ○ | 阪急 | 古葉竹識 | 長嶋清幸 | 山沖之彦 | 広島市民球場 | |||
36 | 1985年 | 阪神 | 初優勝 | 4 | 2 | ○ | ○ | ● | ● | ○ | ○ | 西武 | 吉田義男 | R・バース | 石毛宏典 | 西武ライオンズ球場 | ||||
37 | 1986年 | 西武 | 6回目 | 4 | 1 | 3 | △ | ● | ● | ● | ○ | ○ | ○ | ○ | 広島 | 森祇晶 | 工藤公康 | 達川光男 | 広島市民球場 | |
38 | 1987年 | 西武 | 7回目 | 4 | 2 | ● | ○ | ○ | ● | ○ | ○ | 巨人 | 森祇晶 | 工藤公康 | 篠塚利夫 | 西武ライオンズ球場 | ||||
39 | 1988年 | 西武 | 8回目 | 4 | 1 | ○ | ● | ○ | ○ | ○ | 中日 | 森祇晶 | 石毛宏典 | 宇野勝 | 西武ライオンズ球場 | |||||
40 | 1989年 | 巨人 | 17回目 | 4 | 3 | ● | ● | ● | ○ | ○ | ○ | ○ | 近鉄 | 藤田元司 | 駒田徳広 | 新井宏昌 | 藤井寺球場 | |||
41 | 1990年 | 西武 | 9回目 | 4 | 0 | ○ | ○ | ○ | ○ | 巨人 | 森祇晶 | O・デストラーデ | 岡崎郁 | 西武ライオンズ球場 | ||||||
42 | 1991年 | 西武 | 10回目 | 4 | 3 | ○ | ● | ○ | ● | ● | ○ | ○ | 広島 | 森祇晶 | 秋山幸二 | 川口和久 | 西武ライオンズ球場 | |||
43 | 1992年 | 西武 | 11回目 | 4 | 3 | ● | ○ | ○ | ○ | ● | ● | ○ | ヤクルト | 森祇晶 | 石井丈裕 | 岡林洋一 | 神宮球場 | |||
44 | 1993年 | ヤクルト | 2回目 | 4 | 3 | ○ | ○ | ● | ○ | ● | ● | ○ | 西武 | 野村克也 | 川崎憲次郎 | 清原和博 | 西武ライオンズ球場 | |||
45 | 1994年 | 巨人 | 18回目 | 4 | 2 | ● | ○ | ○ | ● | ○ | ○ | 西武 | 長嶋茂雄 | 槙原寛己 | 清原和博 | 東京ドーム | ||||
46 | 1995年 | ヤクルト | 3回目 | 4 | 1 | ○ | ○ | ○ | ● | ○ | オリックス | 野村克也 | T・オマリー | 小林宏 | 神宮球場 | |||||
47 | 1996年 | オリックス | 4回目 | 4 | 1 | ○ | ○ | ○ | ● | ○ | 巨人 | 仰木彬 | T・ニール | 仁志敏久 | グリーンスタジアム神戸 | |||||
48 | 1997年 | ヤクルト | 4回目 | 4 | 1 | ○ | ● | ○ | ○ | ○ | 西武 | 野村克也 | 古田敦也 | 松井稼頭央 | 神宮球場 | |||||
49 | 1998年 | 横浜 | 2回目 | 4 | 2 | ○ | ○ | ● | ● | ○ | ○ | 西武 | 権藤博 | 鈴木尚典 | 大塚光二 | 横浜スタジアム | ||||
50 | 1999年 | ダイエー | 3回目 | 4 | 1 | ○ | ● | ○ | ○ | ○ | 中日 | 王貞治 | 秋山幸二 | 川上憲伸 | ナゴヤドーム | |||||
51 | 2000年 | 巨人 | 19回目 | 4 | 2 | ● | ● | ○ | ○ | ○ | ○ | ダイエー | 長嶋茂雄 | 松井秀喜 | 城島健司 | 東京ドーム | ||||
52 | 2001年 | ヤクルト | 5回目 | 4 | 1 | ○ | ● | ○ | ○ | ○ | 近鉄 | 若松勉 | 古田敦也 | T・ローズ | 神宮球場 | |||||
53 | 2002年 | 巨人 | 20回目 | 4 | 0 | ○ | ○ | ○ | ○ | 西武 | 原辰徳 | 二岡智宏 | A・カブレラ | 西武ドーム | ||||||
54 | 2003年 | ダイエー | 4回目 | 4 | 3 | ○ | ○ | ● | ● | ● | ○ | ○ | 阪神 | 王貞治 | 杉内俊哉 | 金本知憲 | 福岡ドーム | |||
55 | 2004年 | 西武 | 12回目 | 4 | 3 | ○ | ● | ○ | ● | ● | ○ | ○ | 中日 | 伊東勤 | 石井貴 | 井上一樹 | ナゴヤドーム | |||
56 | 2005年 | ロッテ | 3回目 | 4 | 0 | ○ | ○ | ○ | ○ | 阪神 | B・バレンタイン | 今江敏晃 | 矢野輝弘 | 甲子園球場 | ||||||
57 | 2006年 | 日本ハム | 2回目 | 4 | 1 | ● | ○ | ○ | ○ | ○ | 中日 | T・ヒルマン | 稲葉篤紀 | 川上憲伸 | 札幌ドーム | |||||
58 | 2007年 | 中日 | 2回目 | 4 | 1 | ● | ○ | ○ | ○ | ○ | 日本ハム | 落合博満 | 中村紀洋 | ダルビッシュ有 | ナゴヤドーム | |||||
59 | 2008年 | 西武 | 13回目 | 4 | 3 | ○ | ● | ● | ○ | ● | ○ | ○ | 巨人 | 渡辺久信 | 岸孝之 | A・ラミレス | 東京ドーム | |||
60 | 2009年 | 巨人 | 21回目 | 4 | 2 | ○ | ● | ○ | ● | ○ | ○ | 日本ハム | 原辰徳 | 阿部慎之助 | 髙橋信二 | 札幌ドーム | ||||
61 | 2010年 | ロッテ | 4回目 | 4 | 1 | 2 | ○ | ● | ○ | ● | ○ | △ | ○ | 中日 | 西村徳文 | 今江敏晃 | 和田一浩 | ナゴヤドーム | ||
62 | 2011年 | ソフトバンク | 5回目 | 4 | 3 | ● | ● | ○ | ○ | ○ | ● | ○ | 中日 | 秋山幸二 | 小久保裕紀 | 吉見一起 | ヤフードーム | |||
63 | 2012年 | 巨人 | 22回目 | 4 | 2 | ○ | ○ | ● | ● | ○ | ○ | 日本ハム | 原辰徳 | 内海哲也 | 稲葉篤紀 | 東京ドーム | ||||
64 | 2013年 | 楽天 | 初優勝 | 4 | 3 | ● | ○ | ○ | ● | ○ | ● | ○ | 巨人 | 星野仙一 | 美馬学 | 長野久義 | Kスタ宮城 | |||
65 | 2014年 | ソフトバンク | 6回目 | 4 | 1 | ● | ○ | ○ | ○ | ○ | 阪神 | 秋山幸二 | 内川聖一 | R・メッセンジャー | ヤフオクドーム | |||||
66 | 2015年 | ソフトバンク | 7回目 | 4 | 1 | ○ | ○ | ● | ○ | ○ | ヤクルト | 工藤公康 | 李大浩 | 山田哲人 | 神宮球場 | |||||
67 | 2016年 | 日本ハム | 3回目 | 4 | 2 | ● | ● | ○ | ○ | ○ | ○ | 広島 | 栗山英樹 | B・レアード | B・エルドレッド | マツダスタジアム | ||||
68 | 2017年 | ソフトバンク | 8回目 | 4 | 2 | ○ | ○ | ○ | ● | ● | ○ | DeNA | 工藤公康 | D・サファテ | 宮﨑敏郎 | ヤフオクドーム | ||||
69 | 2018年 | ソフトバンク | 9回目 | 4 | 1 | 1 | △ | ● | ○ | ○ | ○ | ○ | 広島 | 工藤公康 | 甲斐拓也 | 鈴木誠也 | マツダスタジアム | |||
70 | 2019年 | ソフトバンク | 10回目 | 4 | 0 | ○ | ○ | ○ | ○ | 巨人 | 工藤公康 | Y・グラシアル | 亀井善行 | 東京ドーム | ||||||
71 | 2020年 | ソフトバンク | 11回目 | 4 | 0 | ○ | ○ | ○ | ○ | 巨人 | 工藤公康 | 栗原陵矢 | 戸郷翔征 | PayPayドーム |
チーム別成績
- 太字の項目は最多数を表す。球団の列のソートボタンで元の順序に戻る。
- 松竹は大洋(現・DeNA)に、近鉄はオリックスにそれぞれ吸収合併されたため記録としては特記事項となる。
球団 | 出場 | 優勝 | 敗退 | 試合 | 勝利 | 敗戦 | 引分 | 勝率 | 最新出場年度 | 最新優勝年度 | 決定球場 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
巨人 | 36 | 22 | 14 | 206 | 109 | 95 | 2 | .534 | 2020年(ソフトバンク) | 2012年(日本ハム) | 東京ドーム |
西武(西鉄) | 21 | 13 | 8 | 130 | 68 | 60 | 2 | .531 | 2008年(巨人) | 2008年(巨人) | 東京ドーム |
ソフトバンク (南海・ダイエー) | 20 | 11 | 9 | 113 | 60 | 51 | 2 | .541 | 2020年(巨人) | 2020年(巨人) | 福岡PayPayドーム |
ヤクルト | 7 | 5 | 2 | 41 | 24 | 17 | 0 | .585 | 2015年(ソフトバンク) | 2001年(近鉄) | 明治神宮野球場 |
オリックス (阪急) | 12 | 4 | 8 | 70 | 31 | 37 | 2 | .456 | 1996年(巨人) | 1996年(巨人) | グリーンスタジアム神戸 |
ロッテ (毎日・大毎) | 6 | 4 | 2 | 32 | 17 | 14 | 1 | .548 | 2010年(中日) | 2010年(中日) | ナゴヤドーム |
広島 | 8 | 3 | 5 | 54 | 21 | 29 | 4 | .426 | 2018年(ソフトバンク) | 1984年(阪急) | 広島市民球場 |
日本ハム(東映) | 7 | 3 | 4 | 41 | 19 | 21 | 1 | .475 | 2016年(広島) | 2016年(広島) | MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島 |
中日 | 10 | 2 | 8 | 60 | 23 | 36 | 1 | .390 | 2011年(ソフトバンク) | 2007年(日本ハム) | ナゴヤドーム |
DeNA (大洋・横浜) | 3 | 2 | 1 | 16 | 10 | 6 | 0 | .625 | 2017年(ソフトバンク) | 1998年(西武) | 横浜スタジアム |
阪神 | 6 | 1 | 5 | 36 | 13 | 22 | 1 | .361 | 2014年(ソフトバンク) | 1985年(西武) | 西武ライオンズ球場 |
楽天 | 1 | 1 | 0 | 7 | 4 | 3 | 0 | .571 | 2013年(巨人) | 2013年(巨人) | 日本製紙クリネックススタジアム宮城 |
近鉄 | 4 | 0 | 4 | 26 | 10 | 16 | 0 | .385 | 2001年(ヤクルト) | 日本一経験なし / 現存しない球団 | |
松竹 | 1 | 0 | 1 | 6 | 2 | 4 | 0 | .333 | 1950年(毎日) | 日本一経験なし / 現存しない球団 |
ギャラリー
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2008年日本選手権シリーズ、西武vs巨人 内野席(2008年11月9日撮影)
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同左 西武vs巨人 内野席(2008年11月9日撮影)
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同左 西武vs巨人 スコアーボード(2008年11月9日撮影)
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同左 西武vs巨人 表彰式(2008年11月9日撮影)
エピソード
名称
第1回(1950年)から第4回(1953年)については、メジャーリーグベースボールを参考にした『日本ワールドシリーズ』という名称だった[1]。
「日本シリーズ」の”日本”の読み方について、以前は「にほん-」と読ませるのが主流だったが、2000年代からは「にっぽん-」と読ませるように変更され、2003年に「Nippon Series」の公式ロゴが選手ヘルメットに貼り付けられた。日本一に輝いたチームに授与するチャンピオンフラッグの旗面に「NIPPON」が縫い込まれているためとされている。なお、このチャンピオンフラッグは縦1.4メートル、横3メートルの大きさをした三角形のペナントとなっており、製作に100万円近くを費やしているといわれている[1]。
スポンサー
従来、興行に於ける協賛スポンサーとなる企業・団体は存在しなかったが、2011年から2013年まで、ゲームソフト大手のコナミ株式会社(後のコナミホールディングス株式会社)[注 3]が特別協賛となり、大会名も『KONAMI日本シリーズ』として開催された。なお、コナミは過去に2005年~2007年に開催されていた『アジアシリーズ』に特別協賛しており、冠スポンサーとして「KONAMI CUP」の名称が付けられていた。
2014年からは三井住友銀行が冠スポンサーとなり、「SMBC日本シリーズ」として開催されている[6][7]。なお、同社は日本シリーズの特別協賛を機に、2014年10月1日、日本野球機構の協賛スポンサー「NPBパートナー」契約を締結した[8]。
試合開始時刻
日本シリーズが開催される10月~11月は、気候的に寒くなることから、かつては平日であってもデーゲームで試合が行われていた。
日本シリーズが史上初めてナイトゲームで開かれたのは1964年(第15回)の阪神タイガース対南海ホークスだった。これは東京オリンピックの開催の妨げにならないようにとの配慮で、開会式が予定された10月10日までに全ての日程を消化させることにしていた。本来は第1戦が9月29日、第7戦は10月7日であったが、セントラル・リーグの優勝決定がずれ込んだ上に雨天順延が入り、10月10日に最終戦を開催せざるを得なかった。これが影響してか、シリーズの平均観客動員は歴代最低を記録したため、翌1965年からは元のデーゲーム開催に戻した。
平日のデーゲーム開催では会社や学校を休まない限り試合の観戦が困難となったり、テレビの視聴率の問題にも関わることから、1994年(第45回、読売ジャイアンツ対西武ライオンズ)では試験的に平日開催の第3・4・5戦(西武ライオンズ球場)に限りナイトゲームで実施。以降、1995年(第46回、オリックス・ブルーウェーブ対ヤクルトスワローズ)より全試合に拡大した。
2011年の第1戦は17年ぶりにデーゲームで行われた[9]。これは中継権を獲得したフジテレビが、同日のゴールデンタイムに『ワールドカップバレー2011』を放送したためである。
コールドゲーム
2005年(第56回/千葉ロッテマリーンズ対阪神タイガース第1戦・10月22日 千葉マリンスタジアム)では、7回裏1アウト時点で濃霧のため試合が中断。その後天気が回復しなかったため、そのままコールドゲームとなった。天候起因でのコールドゲームは1953年(第4回/読売ジャイアンツ対南海ホークス)第3戦に於いて、8回終了時点で降雨コールドゲームになって以来52年ぶりであるが、濃霧による中断からそのまま試合打ち切りとなったのは初のことであった。
なお、コールドゲームで優勝決定となった試合はこれまで一度もない。
サヨナラ日本一
サヨナラゲームで日本一が決まったケースは4例ある(2020年シーズン終了時点)。
変則的な開催日程
開催日程および開催会場が変則的な形となった例は以下の通り。
- 1950年は開催会場を試合ごとに変えて行った。第1戦から明治神宮野球場、後楽園球場、阪神甲子園球場、阪急西宮球場、中日球場、大阪スタヂアムの各球場である。この年は4勝2敗で毎日オリオンズが初代王者に輝いたが、第6戦で松竹ロビンスが勝って3勝3敗になった時は第7戦は後楽園球場で行われる予定だった(連戦か、移動日を挟むかの詳細不明)。
- 1953年は第4戦までは通常通りだったが第5戦から第7戦は大阪スタヂアム、阪神甲子園球場[注 4]、後楽園球場の順で開かれた。これは当時の規定に「第1、第3、第5、第7試合と第2、第4、第6試合の使用球場は毎年両リーグが交互にこれを指定する。ただし、第1、第2試合と第3、第4試合と第5、第6試合の使用球場はそれぞれ連続して同一地域にある球場を指定する」とあったため。この年の偶数試合の球場指定権はセ・リーグにあり「大阪よりも収容能力の大きい甲子園ならば収益力が高い」との思惑を持っていたが、その思惑は外れ、入場者数は6346人であった。なおこの年は日米野球が2大会組まれた[注 5]影響もあり、本来設けられるべき移動・休養日がなく、2試合ごとに試合当日移動をこなすという強行軍だった。
- 1962年の東映主催による第5戦と、1978年のヤクルト主催の4試合全ては、神宮球場の学生野球開催の都合で、後楽園球場で代替開催した。
- 1974年のロッテ主催の第3戦~第5戦は、施設上の問題もあり本拠地登録していた県営宮城球場ではなく、後楽園球場を使用した[注 6]。
- 1979年、1980年の近鉄主催全ゲームは、本拠地だった日本生命球場の収容人数が日本シリーズ開催基準の3万人に満たなかったこと[注 7]、同じく近鉄の保有する藤井寺球場もナイター用の照明設備が設置されていなかったことにより、南海ホークスの本拠地である大阪スタヂアムで代替開催した。
- 1981年は両リーグの出場チームが、本拠地がともに後楽園球場である巨人と日本ハムだったため、全6戦が同球場で開催され、「後楽園シリーズ」と呼ばれた。
- 1986年は第1戦は引き分けで始まり広島が3連勝したが、西武も3連勝し第7戦終了時点で3勝3敗1分になり、急遽第7戦で使用した旧広島市民球場で初の第8戦以降を行って勝敗を決することとなった。第8戦で西武が勝利し決着がついたが、当時のルールでは第8戦以降も回数無制限ではなく、仮に引き分けならば1日の移動日を設けて西武ライオンズ球場で第9戦以降も行うことになっていた。
- 2000年は巨人とダイエーの対戦となったが、3年前の1997年に、大規模な国際学術集会の会場を探していた日本脳神経外科学会から貸し出し依頼を受けた福岡ドーム側が、日本シリーズの日程と重なる2000年10月24日から27日までを球団の許可なく既に貸し出していた。これは1997年当時ホークスは南海時代から続く20年連続のBクラスであったため、リーグ優勝の可能性が低いと見越してのものである。ところが翌1998年に福岡移転後初のAクラス入りを果たし、日本シリーズの開催可能性が高まったため球団が日本脳神経外科学会に日程変更を求めたが、各国から2万人以上の人員が集結する大規模な総会であり、すでに様々な関連の手配が終わっていることもあり断られた。そこでダイエー球団の中内正オーナー代行(当時)がNPB側に「シリーズ開催地のセ・パ入れ替え」、「シリーズ日程そのものの変更」、「他のパ・リーグチームの本拠地球場での開催」、「北九州市民球場や長崎ビッグNスタジアムなど九州内の他球場での開催」などを申し入れたが、いずれも却下となった。脳科学会側から、一部日程を短縮して時間帯を空けるなどの協力を得られたこともあり、「東京ド・東京ド・福岡ド・休み・休み・福岡ド・福岡ド・東京ド・東京ド」と言う移動日なしの9日間変則日程で行うことが8月21日に発表された。なおシリーズ終了後、ダイエー球団は開催日程確保を怠ったとして、NPBから制裁金3,000万円(球団または個人への制裁金として最高額)を科された。
- 2010年は台風14号の接近懸念が指摘されており、10月30日・10月31日のナゴヤドームでの試合が中止となった場合は、本来なら第2・3戦の間の移動日はそのままとし、第5・6戦の移動日を割愛して実質最大5連戦とする日程になるところを、テレビの全国中継が4試合しかない(第1・2・5戦は衛星放送のみ。地上波は県域放送だけ)ことに配慮する形で、第2・3戦の移動日を割愛して最大5連戦として、第5・6戦の移動日はそのままとする日程が設定された。台風による影響は無く、開催日程変更は行われなかった。
- 2020年は、巨人の本拠地・東京ドームが他大会開催のため使用できず、巨人のホームゲームは京セラドーム大阪で開催することとなった。この年は元々東京オリンピックに対応する日程のため11月7日から開催される予定だったが、世界的な新型コロナウイルス感染症流行のため公式戦開幕が大幅に遅れ、日本シリーズも予定より2週間遅れの11月21日に開幕する予定となった。しかし東京ドームでは11月22日より都市対抗野球大会を開催する予定となっていたため使用できず、京セラドーム大阪を使用することとなった[10][注 8][11]。なおこの例と同様に明治神宮野球場(ヤクルト)、ナゴヤドーム(中日)も他大会・イベント開催のため日本シリーズの開催ができない状況に置かれていたが、明治神宮野球場での明治神宮野球大会(11月20日 - 11月25日予定)は感染症防止のため中止となり、またナゴヤドームでのAAAのコンサート(11月28・29日予定)も2021年度以後に公演日を延期しため、最終的には使用可能となった。
ビデオ判定
- 2015年の第5戦に於いて、ソフトバンク・李大浩の打球は左翼ポールの上を通過し、左翼線審はポールを巻いたとして本塁打と判定したが、ヤクルトの真中満監督から「ファウルではないのか」と抗議があり、審判団による7分にも及ぶビデオ判定を経て、判定は覆らず本塁打となった。なお、NPBにおいて2010年にホームランを巡るビデオ判定が導入されて以来、シリーズでのビデオ判定は史上初[注 9][12][13]。
- 2016年の第2戦では、同年より導入された本塁クロスプレーでのビデオ判定が行われた。6回裏、無死二塁の場面で広島・菊池涼介がバスターに切り替えて打った打球はレフト前へ抜け、これを見た二塁走者の田中広輔は本塁へ向かったが、日本ハム左翼手・西川遥輝から捕手・大野奨太へ際どいタイミングで返球され、球審の白井一行はアウトと宣告した。これに広島の緒方孝市監督がビデオ判定を要求、審判団の協議によりビデオ判定が行われた。その結果、「大野のタッチより先に田中の手が本塁に触れていた」として、判定を覆して田中の生還を認めた[14]。
全試合同一都道府県内での開催
1970年の開催は両リーグの出場チームが、文京区の後楽園球場が本拠地の巨人と、荒川区の東京スタジアムが本拠地のロッテであり、全試合が東京都での開催となったため、史上初めて同一都道府県内のみでの開催となった(東京シリーズまたはGOシリーズ[15])。同一都道府県での日本シリーズはこの1970年と上述の1981年(後楽園シリーズ)の2例のみ。
2019年現在は、2008年にオリックスが大阪府をフランチャイズ[注 10]とし、セ・パ両リーグの球団がともに本拠地を置く都道府県がないため、通常のフランチャイズ制度下では同一都道府県で開催されることはない。
全球団が1度以上日本一を経験
2004年に1度も日本一になれないまま合併消滅した近鉄に代わって、2005年に新規加入した楽天が2013年のシリーズで日本一になったことにより、NPB設立以来史上初となるNPBに加盟している全12球団が全て日本一を経験したことになったが、これはメジャーリーグでは全球団のうち7球団が世界一を達成していないため(その中のシアトル・マリナーズは世界一はおろかワールドシリーズ出場経験すらない)、1度も達成されたことのない世界でも珍しい記録である。
テレビ放送
地上波系列全国放送
2010年までは基本的にホームゲームの球団が推薦した放送局と直接交渉し、その放送局の属するネットワークにより試合開始から終了まで全国生中継された(通常レギュラーシーズンの放送を頻繁に行う局が推薦され、生放送される)。しかし2010年の日本シリーズで地上波全国中継が実施されない試合が3試合あったことを受けて、2011年は進出球団が放送局を推薦したうえで、テレビ中継協賛スポンサーの広告代理店にその放送局への中継交渉を行う方式をとった[16](それでも、通常レギュラーシーズンの放送を頻繁に行う局が優先的に推薦されることに変わりはない)。これ以降の中継では放送局の番組編成の都合から、試合開始時間が繰り上がる事例が発生している(2011年の第1戦、2016年の第5戦)。中継には通常の野球解説者のほか、出場しないチームの現役選手や監督がゲスト解説として登場する。
視聴率は1990年代までは平均30%前後を獲得するなど高い人気を得ていたが、2000年代以降は徐々に低下し、2010年代以降カードによっては一桁を取ることも珍しくなくなっており、2019年・2020年は4試合中3試合が一桁の視聴率ワースト記録を打ち出した[17]。その一方、レギュラーシーズン同様、関東以外の出場チームの本拠地がある地域では高視聴率を獲得することが多い[18]。
- セントラル・リーグの球団では、読売ジャイアンツ(日本テレビ)、中日ドラゴンズ(CBCテレビ、東海テレビ、テレビ愛知、三重テレビ)、東京ヤクルトスワローズ(フジテレビ)、横浜DeNAベイスターズ(TBSテレビ)といったように特定の放送局に本拠地主催試合の放映権が与えられている。これらの球団が日本シリーズに出場した場合、レギュラーシーズン同様に放映権もこれらの放送局の属するネットワークの系列局が必ず推薦される。特に読売ジャイアンツ・中日ドラゴンズの場合は新聞社系列故に系列外局に対する締め出しが非常に強く、放映権が与えられていない放送局には日本シリーズの放映権も推薦させないほどの徹底ぶりである[注 11]。
- 阪神タイガースと広島東洋カープについては各局に放映権が均等に分配されているが、阪神タイガースの場合は朝日放送テレビが水曜日と日曜日の試合の放映権を優先させており、阪神タイガースが日本シリーズに出場した場合の放映権もそれを踏襲している[注 12]。従って、セ・リーグ球団の開催試合においては、テレビ朝日系列局が推薦されるのは、阪神タイガースが日本シリーズに出場した場合の原則として水曜日と日曜日の試合[注 13]、広島東洋カープが出場した場合、東京ヤクルトスワローズが出場し、フジテレビが編成上の都合で独占しなかった場合の本拠地開催の一部試合にほぼ限定される。
- 千葉ロッテマリーンズなどパシフィック・リーグの一部球団が進出した場合、テレビ東京・テレビ東京系列局が推薦される場合があり、その場合は系列局が少ない[注 14]ため地上波で生中継を見られる地域は他系列に比べ大幅に少なくなる(セ・リーグ側はこれまで中日ドラゴンズが進出した場合のみに放送権を得ている)ため、衛星放送のNHK BS1(以前はBShiも)での放送で補完することになる(テレビ東京系列のBSテレ東での放送は現状未実施)。
- 過去にテレビ東京は次の試合を放送している。
- 1970年・ロッテ対巨人(第3・4試合。第4試合はNHK総合テレビ並列)
- 1974年・ロッテ対中日(第5試合)
- 2003年・ダイエー対阪神(第7試合。TVQ九州放送制作)
- 2005年・ロッテ対阪神(第2・7試合。但しロッテ4連勝のため第7試合はなし)
- 2006年・日本ハム対中日(第4試合。テレビ北海道制作協力)
- 2007年・日本ハム対中日(第2・5試合。第2試合はテレビ北海道制作協力 第5試合はセ・リーグ側のホームゲーム・テレビ愛知制作協力)
- 2009年・日本ハム対巨人(第7試合 テレビ北海道制作協力 予定されていたが、前日の第6試合で巨人が優勝を決めたためなし)
- 2010年・ロッテ対中日(第4試合 第1試合=セ・リーグ側ホームゲームもテレビ愛知が放送権を得たが、全国中継せず。仮に第8試合にもつれた場合はテレビ愛知制作協力による全国放送となる予定であった)
- 2011年・ソフトバンク対中日(第2・5試合 第2試合はTVQ九州放送制作協力 第5試合はセ・リーグ側のホームゲーム テレビ愛知制作協力)
- 2015年・ソフトバンク対ヤクルト(第2試合。TVQ九州放送制作協力)
- 2019年・ソフトバンク対巨人(第7試合。TVQ九州放送制作協力。予定されていたが、ソフトバンク4連勝のためなし)
- 過去にテレビ東京は次の試合を放送している。
- 1970年と1974年は日中の開催で、一部の局ではローカルセールスの時間帯であったことから、特に東京12チャンネルとの結びつきが強い地方局への番組販売(中京圏は本来なら日経資本の中京テレビで中継されるものだったが、UHFの視聴世帯がまだ少なかったため、名古屋テレビで中継。近畿地方は1970年の第3戦と1974年の第5戦は当時クロスネット局の関係にあった毎日放送で、1970年の第4戦は当時から東京12チャンネルの準キー局扱いであった近畿放送・サンテレビで中継)にて同時放送が行われた。
- しかし、ナイトゲーム開催以後の6回(試合自体がなかった回は除く 以下同文)の中継は系列局の編成の都合から生放送はテレビ東京系列5局と中京・近畿の独立県域局を視聴できる地域に限られており、2003年は地方局には90分に編集した録画中継版を販売して当日深夜(翌日未明)に放送した局もあったが、2005年以降はそれも行われず、系列のない大多数の県ではテレビ東京の実況を見られない状態となっている(BSジャパン→BSテレビ東京・TX系列のCS(AT-Xや日経CNBC)でも中継されていないため)[注 15]。また系列局はあっても中継局がないなどの理由で視聴できない地域や(特にテレビ北海道)、ケーブルテレビの区域外再放送でも視聴できない地域があることから(技術の問題、地元系列局の反対等)、並列放送されるNHK BS1ではなくテレビ東京の中継を視たい意向の視聴者からは「全域で放送できなければ放送権を取るべきではない」という苦情もある。特に2003年や2007年のように、中継権を得た試合が優勝決定戦になるとその傾向が強まる。
- 1999年・ダイエー対中日も一度第7試合をテレビ東京系列(制作・TXN九州)で放送することが決まっていたが、系列局が少ないのと、衛星放送の普及が進んでいない(当時のBS民放は有料放送のWOWOWのみだった。民放キー局系の無料放送を含めデジタル放送の開局は2000年12月1日)という理由でテレビ朝日系列(九州朝日放送)に移譲したことがあった。しかし、ダイエーが4勝1敗で優勝し、第7戦そのものが開催されなかった。
- また、1998年に日本ハム[注 16]、2001年にダイエーがそれぞれ進出した場合、1998年は第4戦、2001年は第7戦の放送が検討されていたが、優勝を逃したため実現に至らなかった。
- なおテレビ朝日系列は1970年代後半のUHF局開局以後1990年代の平成新局の開局ラッシュ時まで、基幹都市から段階を追い、最終的に基幹都市以外の地方系列を増やしているが、系列局が少なかった時代はその推薦をなかなか受けられなかったため中継ができた試合は限られ、中継ができた場合も、デーゲーム開催時代は大半の地域が系列外ネットとなった。特に南海ホークスと結びつきの強い毎日放送が1975年3月30日の腸捻転ネットチェンジが解消するまではテレビ朝日系列だったことから毎日放送発の南海戦の日本シリーズの放送は1959年の対巨人戦の第1・2戦[注 17]、南海戦以外では1962年・阪神対東映の第1・6・7試合の3試合のみで、合計5試合に留まった[注 18]。
- また、NHKでも1991年までは主に最速で優勝が決まる第4試合を中心に(例外あり)NHK総合テレビで生中継されていたが、衛星放送の普及による番組編成の見直しから地上波での放送は91年以降行われていない。独占放送は前述・1974年の中日対ロッテ第6戦(ロッテが優勝を決めた試合)を最後に途絶えている。
県域独立局
- 1985年・阪神対西武の第3・5試合が兵庫県域局のサンテレビ(兵庫県ローカル)で放送された。独立県域局ではネット受け以外で史上初の放送権となったが、この時は第3戦が朝日放送、第5戦はよみうりテレビとの並列放送だったので、独占放送ではなかった。なおこの後2003年・阪神対ダイエー、2005年・阪神対ロッテの2回はサンテレビが主管試合の放映権を得ることはなかったが、兵庫県内では隣府県のテレビ東京系列県域局のテレビ大阪・テレビせとうち[注 19]が受信できない地域への配慮としてテレビ東京製作のそれぞれパ・リーグ側主管試合(2003年第7試合、2005年第2試合)をネットしている。
- 2010年は第1・2・5試合は地上波全国中継が行われなかった。中部日本放送の系列局であるTBS系列に優先権があったが、時間帯が『世界バレー』中継と重なったことからTBS系列は放送権を獲得しなかった。第1戦はナゴヤドームがある愛知県ローカル局のテレビ愛知[注 20]、第2戦は中京広域圏の東海テレビで、第5戦は千葉マリンスタジアムがある千葉県の県域独立局の千葉テレビでは千葉県ローカルで放送された。前述・阪神対西武の試合が広域放送(準キー局)との並列だったが、この試合の地上波放送は千葉テレビだけであるため、当初は史上初の「県域独立局独占中継」となる可能性があった。その後、第5戦の中継に関しては、11月3日に中部日本放送が急遽自社制作を実施し東海3県ローカルでの放送を受け持つことになり、千葉テレビ制作の中継が三重テレビにも同時ネットされることとなった[19]が、それでも関東地方では千葉テレビだけでの放送であり、キー局を含め「関東地方テレビ局独占中継」の形となった。
衛星放送
系列局ごとによって対応が異なる。プロ野球中継放送実績の無い放送局は原則として省略する。
CS放送
- 読売ジャイアンツ(巨人主催全試合)または巨人以外の他球団が出場する試合を系列局[注 21]が放映権を獲得した場合、日テレジータスを通して完全生中継および深夜に録画中継(地上波同内容)。日テレプラス ドラマ・アニメ・スポーツは放送なし[注 22]。
- テレ朝チャンネル2(2012年は朝日ニュースター)で地上波と同じ内容で完全録画中継。なお同じテレビ朝日直轄のテレ朝ch1は編成の特殊性の関係で放送実績なし。更に2011年まではテレビ朝日系列制作試合は、同系列の朝日放送(現:朝日放送グループホールディングス。認定放送持株会社移行並びに分社化のため、テレビ事業自体はその子会社の朝日放送テレビに継承)傘下のスカイ・エーで放送された[注 23]。
- TBSチャンネル2で地上波と同じ内容で完全録画中継。2013年までは編成の特殊性の関係で放送実績がなかった。(なお、2013年まではTBSニュースバードで同趣旨を行っていた<過去中日・ソフトバンク主催試合で実績あり。但し2011年の一部の試合は地上波での放送は実況を差し替えてあった>が、ニュースバードでの放送は同年度[注 24]をもって終了となっている)。なお、同じJNN系列の毎日放送の親会社(認定放送持株会社)であるMBSメディアホールディングス傘下のGAORAでは放送実績なし。
その他 2010年は地上波全国放送が行われない試合があったため、J SPORTSで第1・2・5戦を自主制作(うち、第1戦はテレビ愛知の映像提供を受けて)で放送した。
FOX SPORTS ジャパンは放送実績なし。
BS放送
NHK
- NHK-BSでは1998年・2002年を除いて放送実績がある。特に地上波でテレビ東京系の中継を行う場合は未放送地域へのカバーとして必ず行われる。2009年以降、BSではNHK BS1のみでの放送となり、他BS局では2012年のBS日テレでの録画ダイジェストを除いて放送されなくなった[注 25]。
- BS1 1988年 - 1991年(全試合中継録画)、1992年 - 1997年(第4戦のみ生中継、他は中継録画[注 26]、1999年(第2・3戦)、2000年(第4・5戦)、2007年(第2・5戦)、2009年(第1・2・3・6戦)、2010年(第1・2・3・4・5戦)[注 27]、2011年(第2・5・6・7戦)、2012年(第2・3・4戦)、2013年(第2・3・6・7戦)、2014年(第2・3・4・5戦)、2015年(第1・2・3戦)、2016年(第4・5戦)、2017年(第1・2・4・6戦)、2018年(第3・4・5戦)、2019年(第1・2・3戦)、2020年(第2・3・4・5戦)[注 28]
- BShi 2008年(第1・6・7戦)
- BS1・BShi同時放送 2001年(第2戦)、2003年(第1・2・4・5・7戦)、2004年(第2・7戦)、2005年(第2戦)、2006年(第2・4戦)
日本テレビ系列
- BS日テレでの放送実績なし(ただし2003年(第2戦、第5戦)、2012年(第1戦、第6戦)、2013年(第4戦、第5戦)は1時間のダイジェスト版として放送)。
テレビ朝日系列
- BS朝日で2001年(第1・4戦。後者録画)、2002年(第3戦)、2003年(第3・6戦。後者録画)は完全中継で、また2006年(第3・5戦)、2007年(第1戦)、2008年(第2-5戦)はそれぞれ1時間のダイジェスト版を放送した。
TBS系列
- BS-TBSでBS-i時代の2002年(第4戦)、2004年(第5戦)に放送実績がある。
テレビ東京系列
- BSテレ東ではBSジャパン時代から放送実績なし。
フジテレビ系列
- BSフジで2001年(第3・5戦)、2004年(第6戦)の放送実績がある。
その他 BS11・TwellV・FOXスポーツ&エンターテイメント・J SPORTS[注 29]での放送実績なし。
ラジオ放送
日本シリーズはNPB主催のため、レギュラーシーズンの放送権の有無に関わらず平等に中継することができる。2020年現在はJRN系列における東京ヤクルトスワローズのホームゲームが該当する。放送権は原則としてシリーズ全試合が対象となる。
2020年現在、カードに関わらず毎年生中継する放送局は、NHKラジオ第1放送[注 30][注 31]と文化放送、ニッポン放送、毎日放送(2021年度よりMBSラジオ)の4局となった。そのうちニッポン放送は開催球場を問わず全試合自社制作となる(特に1989年以降)。
なお、シリーズ期間中はナイターオフ編成のため、レギュラーシーズンとネットワーク編成が異なる上、ネット受けの放送を行わない局も出てくる。また、地元球団がある局では当該球団が出場した場合のみ放送する局[注 32]もある。
ラジオ大阪は2006年以降[注 33]、TBSラジオ[注 34]とCBCラジオ[注 35]は2018年以降、ABCラジオは2019年以降[注 35]放送は行っていない。東海ラジオは2019年までカードに関わらず中継を行っていたが、2020年は中継を見送っている。RFラジオ日本は2013年以降、読売ジャイアンツホームゲームのみ放送している[注 36]。
FMについては、埼玉西武ライオンズが進出した場合のみ、NACK5[注 37]で放送する。
インターネット配信
日本シリーズのインターネット配信の導入は、2016年に開局したAbemaTVが最初となる。この年は出資元のテレビ朝日が中継する試合において独自の実況・解説を付ける形で同時配信を行った。そのほかのキー局が出資元となっているインターネット配信業者においても2018年から、Hulu(日本テレビ)、Paravi(TBS・テレビ東京)、フジテレビONEsmart(フジテレビ)にて同時配信を行うようになり、2018年は全試合インターネット配信される初の事例となった。なお、これ以外の配信業者(DAZN等)や、TVerでの中継は現時点で行われていない。
その他備考
- 第2次戦力外通告は原則クライマックスシリーズ終了の翌日から日本シリーズ終了の翌日までだが、日本シリーズ出場チームは期限が4日間延長される。
脚注
注釈
- ^ 変更当初は、アジアシリーズの日程が迫っていた事が移動日を省く理由とされていたが、同シリーズが開催されなくなった以降の年も、引き続き継続されている。なお、第2戦と第3戦の間の移動日・休養日は従来通り継続となる。
- ^ 基本的に4勝3敗決着であれば勝利球団から2人と敗戦球団から1人、4勝0敗決着であれば勝利球団からのみ3人選出されるが、4勝2敗および4勝1敗決着の場合は各試合の展開によって配分が変わる。
- ^ 同グループではコナミデジタルエンタテインメントがNPBパートナー(オフィシャルスポンサー)を務めている。
- ^ 本来の保護地域以外での越県開催の初の事例となった
- ^ 読売新聞社が招待したニューヨーク(現サンフランシスコ)・ジャイアンツの単独チームと、毎日新聞社が招待したアメリカ大リーグ選抜チームによる大会
- ^ 1953年第6戦以来の保護地域以外での越県開催となった
- ^ 1975年では広島の本拠地・旧広島市民球場は当時実勢収容人員が24,500人、2013年では楽天の本拠地・Kスタ宮城も28,120人(常設23,451人)で、規定の3万人を下回っていたが、いずれも開催されている
- ^ 1974年第3戦 - 第5戦以来の保護地域以外での越県開催となった
- ^ 同年9月12日の広島-阪神戦(甲子園)において、広島・田中広輔の打球をビデオ判定でボールインプレー(三塁打)としたが、後にNPBがホームランだったと誤審を認めて謝罪した経緯があり、CSならびに日本シリーズではセ・パ両リーグの統括が映像の検証に加わることとなった。
- ^ 近鉄との合併から3年間(2005年-2007年)は特例措置として阪神(フランチャイズ制度導入後はこの3年間を除き兵庫県のみ)とオリックスが大阪府・兵庫県をダブルフランチャイズとしていた。
- ^ 巨人については読売新聞社の意向もあり、2002年からNHKに、2005年から他系列民放キー局に公式戦中継権を開放し、テレビ朝日・テレビ東京がこれに応じたが、NHK以外は日本シリーズの中継権獲得には至らず、その後テレビ朝日・テレビ東京側が自主的に撤退した。
- ^ デーゲーム開催時代は、他系列局が水曜日と日曜日に、朝日放送テレビが他の曜日に中継することもあった。また朝日放送テレビと他局の並列中継となることもあった。
- ^ 但し、水曜日の中継についてはテレビ朝日がレギュラー番組の放送を優先させる意向から、主管球団に関わらず2003年を最後に途絶えている(阪神タイガースが出場した2005年は火曜日の中継を担当)。
- ^ 他の4系列が北海道から沖縄まで、概ね25社前後の放送局を擁するのに対し、同系列は2024年12月現在でも6社しかなく、球団の保護地域でも宮城県・広島県に系列局がない状態である。このため、楽天・広島が日本シリーズに進出した場合、相手チームの中継権に関係なく当該年のテレビ東京への推薦は行われない。
- ^ もっとも、これはテレビ東京系列に限らない。2005年の場合非開催分も含め3試合分をテレビ朝日系列が獲得し(第1・3・6試合)、一方でBS朝日による中継もなかったため、テレビ朝日系列のない県では第1・3戦が見られないという事態が生じた。
- ^ 日本ハムについてはこれまでテレビ朝日系列がほぼ独占的に放送(1981年の日本ハム主管3試合はテレ朝独占)していたが、1990年代中盤以後は主に週末のデーゲームを中心にした試合放送が強化されたことを受けて推薦されることが検討されたためである。
- ^ 読売テレビ、日本テレビ、NETテレビとの4社共同制作・同時放送。そのうち第1戦が毎日放送主導、第2戦はよみうりテレビ主導での制作だった。なお後楽園に移ってからの第3・4戦もこの形態だったが日本テレビ主導での放送であった
- ^ また毎日放送は先に述べた1970年・ロッテ対巨人第3戦と1974年・ロッテ対中日第5戦の2試合において東京12チャンネルとのネット受けによる中継を行った。
- ^ いずれも兵庫県を放送対象地域とはしておらず、兵庫県内に中継局が設置できないため(ケーブルテレビ局の区域外再配信実施地域はある)
- ^ 放送時間は18:30 - 20:56。ただし、最大21:00まで延長あり。同じテレビ東京系列局のテレビ大阪にもネットされた(19:00 - 20:54。「土曜スペシャル」を差し替えて放送。延長なし)。なおテレビ愛知では、「出没!アド街ック天国」放送中も、試合終了まで2画面放送を行っていた。
- ^ 広島東洋カープが出場した2016年10月29日のマツダスタジアムでの第6戦を広島テレビが、福岡ソフトバンクホークスが出場した2018年10月31日の福岡ヤフオク!ドームでの第4戦を福岡放送が何れも日本テレビと共同で放映権を獲得した事による。
- ^ 2014年は第7戦に持ち越された場合に、地上波で放送されることになっていたが、日テレジータス・日テレプラスでの放送については未定となっていた(第5戦で終了したため放送もなし)。なお日テレプラスは2014年をもって野球中継が終了の為、放送終了となった。
- ^ なお、2014年第1回戦はスカイ・エーにて放送
- ^ 実際は2014年5月までTBSチャンネル・ニュースバード並列で放送
- ^ 一部試合はNHKワールド・プレミアムでも海外向けに同時放送された実績もある。
- ^ 1991年限りで総合テレビの第4戦の生中継が終了し、1992年から第4戦の生中継がBSでの放送となった。
- ^ 第1・2戦は東海地区、第5戦は東海地区と千葉県以外は地上波のテレビ中継は行われなかった。
- ^ 第5戦は優勝未決定で試合開催された場合放送予定だった。
- ^ 2010年にJ SPORTSで放送した当時BS放送は開始されていなかった。
- ^ 1963年から。1950年~1962年はNHKラジオ第2放送で放送された。
- ^ 開催期間中の日曜日に国政選挙の投開票が行われる場合は、開票速報を優先するため放送されない場合がある。
- ^ 日本ハムが出場した場合のHBCラジオ、STVラジオ、楽天が出場した場合のTBCラジオ、広島が出場した場合のRCCラジオ、ソフトバンクが出場した場合のRKBラジオ、KBCラジオが該当。
- ^ 2008年以降、プロ野球レギュラーシーズンの放送も行われていない。
- ^ 2017年をもってプロ野球中継から撤退。2018年以降のレギュラーシーズンにおけるJRN系列局の中継ではDeNA戦のみ裏送りを行い、それ以外の試合は文化放送・ニッポン放送が実施している。
- ^ a b 地元球団の不出場によるもの。
- ^ 2012年・2020年も出場したが放送はなかった。
- ^ 1990年から2008年まで出場した年度全試合放送。
出典
- ^ a b c 週刊野球太郎編集部 (2014年11月1日). “日本シリーズ チャンピオンフラッグのお値段は?”. スポニチ(Sponichi Annex) 2018年10月24日閲覧。
- ^ 巨人過去最高1億円余り 日本シリーズ分配金(47NEWS、2009年11月11日) Archived 2011年12月19日, at the Wayback Machine.
- ^ SMBC日本シリーズ2016・NPB公式サイトの開催概要より
- ^ 表彰選手|SMBC日本シリーズ2020
- ^ 2015SMBC日本シリーズ開催概要より抜粋
- ^ “今年は「SMBC日本シリーズ2014」に、10・25開幕”. スポーツニッポン. (2014年9月1日) 2014年9月2日閲覧。
- ^ 「日本シリーズ2014」特別協賛社に三井住友銀行(日本野球機構リリース 2014年10月3日閲覧)
- ^ NPBパートナーに「三井住友銀行」(日本野球機構NPBニュース 2014年10月1日 10月3日閲覧)
- ^ コナミ日本シリーズ2011 試合開始時間 - 日本野球機構オフィシャルサイト 2011年11月1日
- ^ 『日本シリーズ』巨人進出なら東京Dではなく…首都圏の他球場で開催 11月下旬から都市対抗で使用不可 (2020年7月6日 中日スポーツ)・ヤクルト江幡専務「首都圏の球場探す」日本S進出時(2020年7月7日 日刊スポーツ)
- ^ 巨人セVなら京セラドームで日本シリーズ…東京ドーム使えず(読売新聞)
- ^ 李大浩の2ラン、ビデオ判定 日本シリーズで初
- ^ 日本シリーズで初ビデオ判定 協議7分も判定覆らず
- ^ 【日本シリーズ】広島が連勝、勝負を分けたシリーズ史上初リプレー検証…ハムは4安打 スポーツ報知、2016年10月25日閲覧。
- ^ 2019年5月29日にベースボール・マガジン社より発売された「ロッテ70年史 1950-2019」掲載の記事「SPECIAL CROSS TALK 有藤通世×山崎裕之『24年ぶり日本一の記憶』内pp.19で山崎裕之が「東京シリーズと呼ばれた」とコメントしている。
- ^ 日本シリーズ、今年は全試合を地上波で全国中継 産経新聞(2011年11月9日、2011年11月14日閲覧)
- ^ “崩れた神話──なぜ日本シリーズの視聴率は低迷したのか”. NEWSポストセブン. 2019年10月26日閲覧。
- ^ ソフトバンクV4の日本S第4戦、北部九州で平均27・8%、瞬間最高38・2%の高視聴率 スポーツ報知 2020年11月26日
- ^ 「日本S第五戦をCBCが中継へ」(小見出しで「三重テレビも」と記載あり) 2010年11月3日付中日新聞朝刊。
関連項目
外部リンク
- 日本シリーズ - NPB.jp 日本野球機構
- 日本シリーズ 視聴率(株式会社ビデオリサーチより)