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内重のぼる

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

内重 のぼる(うちのえ のぼる、6月30日生)は、元宝塚歌劇団月組主演スター(男役)。兵庫県西宮市出身。本名・浦辺 幸子(うらべ さちこ)。

宝塚歌劇団時代の公称身長は163cm。宝塚歌劇団時代の愛称は、サチ[1]サッちゃん(本名の幸子から)。宝塚歌劇団41期生

来歴・人物

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1953年宝塚音楽学校入学。

1954年、宝塚音楽学校を卒業し、宝塚歌劇団に入団。星組公演『春の踊り』で初舞台[2]。宝塚入団時の成績は51人中3位[2]。初舞台後、星組に配属[2]され、後に月組に異動[2]となる。

1967年5月[2]、宝塚歌劇団退団。最終出演公演の演目は月組公演『霧深きエルベのほとり[2]

那智わたる藤里美保とともにマル(那智)・サチ・オソノ(藤里)とたたえられた男役スター。代表作は、『霧深きエルベのほとり』ほか。

退団後、『スカーレット』で一度だけ「神宮寺さくら」の芸名で舞台に立ったことがある。現在は、浦辺日佐夫ジャズダンス振付師)夫人。

2014年4月、宝塚歌劇団創立100周年を記念して設立された「宝塚歌劇の殿堂」最初の100人のひとりとして殿堂入り[3]

宝塚歌劇団時代の主な舞台

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  • 『春の踊り』(星組)(1954年4月1日〜4月29日、宝塚大劇場)*初舞台
  • 『第六の地球』(雪組)(1958年3月1日〜3月24日、宝塚大劇場)
  • 『日本美女絵巻』(星組)(1959年1月1日〜1月30日、宝塚大劇場)
  • 『鹿鳴館事件』『オープン・ザ・ウインドウ』(星組)(1960年12月3日〜12月27日、宝塚大劇場)
  • 『清姫』『三銃士』(月組)(1961年9月2日〜9月29日、宝塚大劇場)
  • 『宝塚百花譜(ハナクラベ)』『華麗なる千拍子』(全組合同)(1961年12月1日〜12月25日、梅田コマスタジアム
  • 『踊珠曼茶羅』『レ・ガールス-魅せられし女性論-』(月組)(1962年3月1日〜3月22日、宝塚大劇場)
  • 『僕は君』(月組)(1962年5月1日〜5月31日、宝塚大劇場)
  • 『花のみちのく』『皇太子の勲章』(月組)(1962年11月1日〜11月28日、宝塚大劇場)
  • 『トランペット・オルフェ』『不死鳥のつばさ燃ゆとも』(月組)(1963年3月1日〜3月24日、宝塚大劇場)
  • 『霧深きエルベのほとり』- カール 役(月組)(1963年5月1日〜6月2日、宝塚大劇場)
  • 『九月の宵の幻想曲(ファンタジア)』『一人ぼっちのハネムーン』(月組)(1963年9月3日〜9月29日、宝塚大劇場)
  • 『レビューへの招待』(月・星合同)(1964年1月1日〜1月29日、宝塚大劇場)
  • 『黒潮』『南の哀愁』(月組)(1964年3月3日〜3月25日、宝塚大劇場)
  • 『レビュー・オブ・レビューズ』(星・月合同)(1964年6月2日〜6月28日、宝塚大劇場)
  • 『ユンタ』『日本の旋律』(月組)(1964年8月4日〜8月31日、宝塚大劇場)
  • 『花響楽』『ボン・ビアン・パリ』(月組)(1965年1月1日〜1月25日、宝塚大劇場)
  • 『スペードの女王』(月組)(1965年5月1日〜5月31日、宝塚大劇場)
  • 『伊豆の頼朝』『ゴールデン・シャドウ』(雪組)(1965年9月2日〜9月30日、宝塚大劇場)
  • 『レインボー・タカラヅカ』(月組)(1965年10月2日〜10月28日、宝塚大劇場)
  • 『佐渡の昼顔』『世界への招待』(合同)(1965年11月3日〜11月26日、東京宝塚劇場
  • 『日本の四季』『ファンタジア』(月組)(1966年3月25日〜4月26日、宝塚大劇場)
  • 『恋天狗』『永遠のスーザン』(月組)(1966年9月2日〜9月29日、宝塚大劇場)
  • 『うかれ殿様』『タイム・イン・タイム』(月組)(1966年12月3日〜12月26日、宝塚大劇場)
  • 『霧深きエルベのほとり』- カール 役(月組)(1967年1月28日〜2月28日、宝塚大劇場)*退団公演

宝塚歌劇団退団後の舞台

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  • ミュージカル『スカーレット』- スカーレット・オハラ 役(1970年、帝国劇場)*神宮寺さくら名義
  • ミュージカル『カール物語』(1980年、博品館劇場)
  • 夢と現の世界 PART III 内重のぼる ショー・オン・ステージ(1982年、博品館劇場)
  • ミュージカル『新・カール物語 -リオ・デ・ジャネイロの夜-』(1982年、博品館劇場)

主なテレビ出演

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ドラマ

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作詞楽曲

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レコード

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  • リズムに賭けろ(1966年2月)

脚注

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  1. ^ 90年史, p. 64.
  2. ^ a b c d e f 100年史(人物), pp. 52–53.
  3. ^ 宝塚歌劇の殿堂 - ウェイバックマシン(2014年1月15日アーカイブ分)

参考文献

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  • 執筆:國眼隆一 著、編集:森照実・春馬誉貴子・相井美由紀・山本久美子 編『すみれ花歳月を重ねて―宝塚歌劇90年史―』宝塚歌劇団、2004年4月1日。ISBN 4-484-04601-6NCID BA66869802全国書誌番号:20613764 
  • 監修・著作権者:小林公一『宝塚歌劇100年史 虹の橋 渡りつづけて(人物編)』阪急コミュニケーションズ、2014年4月1日。ISBN 978-4-484-14601-0 

関連項目

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外部リンク

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