コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

宝塚歌劇団24期生

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

宝塚歌劇団24期生(たからづかかげきだん24きせい)とは、1934年(昭和9年)に宝塚歌劇団(当時の名称は宝塚音楽歌劇学校/宝塚少女歌劇団[注釈 1])に入団し、1935年(昭和10年)に初舞台を踏んだ90人を指す[2]

概要

[編集]

初舞台公演演目は星組公演『春のをどり(流線美)』もしくは花組公演『アメリカン・ラプソディ』『明け行く太平洋』のいずれかである[2]

雲井千草香川冬美紀川瑠璃子の初舞台公演演目は星組公演『春のをどり(流線美)』で、海路はるか美春すゞ子の初舞台公演演目は花組公演『アメリカン・ラプソディ』[3][4]で、白濱妙子の初舞台公演は『明け行く太平洋』であった[4]

一覧

[編集]

入団時の成績順にまとめている[5]

芸名[2] 読み仮名[2] 誕生日 出身地 出身校 芸名の由来 愛称 役柄 退団年[2] 備考
四條あかね しじょう あかね 1月2日 東京都 1938年 在団中に死去[6]
楓茂美 かえで しげみ 4月22日 大阪府大阪市 玉ちゃん[7] 男役 1949年
深山路子 みやま みちこ 1936年
楠かほる くすのき かおる 2月22日[8] 東京都千代田区[9] 東京府立第一高等女学校[9] 香りがする木と本名との組み合わせ かほちゃん[10]
かほるちゃん[11]
男役 1942年
碧川襄 みどりかわ ゆずる 1月1日[12] 東京都中央区[12] やち坊 男役 1938年
桃瀬加寿子 ももせ かずこ 6月9日 大阪府 1940年
天城月江 あまぎ つきえ 7月29日[13] 静岡県浜松市 元城校 天城山の月が湖に映っている情景から祖父が命名 スロちゃん 男役 1978年 日本舞踊・花柳禄月江[14]
1950年 - 1951年雪組組長
1953年 - 1968年星組組長
日本舞踊教師
夕影ほのか ゆうかげ ほのか 1936年
水木しのぶ みずき しのぶ 7月6日 東京都 1939年
暁美星 あかつき みほし 7月28日[4] 兵庫県神戸市 1940年
狩衣時雨 かりぎぬ しぐれ 9月18日[4] ロサンゼルス 天王寺高等女学校[4] 両親が考案 サッちゃん[12] 男役 1940年
三日月美夜子 みかづき みやこ 京都府 1937年 歌手・池真理子[15]
厳島美津子 いわしま みつこ 1月19日 島根県 1938年
白鳥陽子 しらとり ようこ 1936年
光村恭子 みつむら きょうこ 2月22日 大韓民国ソウル市 1938年
城玲子 じょう れいこ 2月1日 神奈川県横浜市 1938年
琴路幾重 ことじ いくえ 3月3日 兵庫県神戸市 1939年
乙女松子 おとめ まつこ 9月28日 大阪府東大阪市 1941年 夫は原健策
娘は松原千明
孫はすみれ
三芳野衣子 みよしの きぬこ 1944年
藤戸しをり ふじと しおり 10月20日 岡山県 1940年
里川あきつ さとかわ あきつ 1937年
大越とほる おおこえ とほる 1937年
川瀬ふじの かわせ ふじの 7月10日 京都府 1941年
桃井京子 ももい きょうこ 1月2日 京都府京都市 1938年
櫻路紅美 さくらじ えみ 1936年
香川冬美 かがわ ふゆみ 3月8日 東京都 實踐女学校[3] 男役 1941年
蒼海千尋 あおうみ ちひろ 5月17日 大阪府 1940年
春川ますみ はるかわ ますみ 8月19日 宮城県登米市[16] にゃんこ[3] 娘役 1939年
櫻戸春子 さくらど はるこ 9月12日[4] 中華人民共和国山東省青島市[4] 大阪市立扇町高等女学校[17] サコちゃん[4]
サコハチ[4]サコやん
1939年
鳳芙蓉 おおとり ふよう 7月19日[3] 中華人民共和国大連市 カミムラさん[3] 1944年
海路はるか うなじ はるか 3月19日 広島県 1939年
司百合奈 つかさ ゆりな 10月7日[17] 東京都[17] 調布高等女学校[17] 実姉が命名 和ちゃん[9] 娘役 1943年 妹は緑島なみ
熱田美彌子 あつた みやこ 4月21日 東京都 1938年
春日千鶴子 かすが ちづこ 4月30日[13] 東京都 カツコちゃん 1941年 夫は演劇評論家の尾崎宏次
鳴海さと江 なるみ さとえ 1937年
大津明子 おおつ あきこ 1935年
八洲千代子 やしま ちよこ 10月24日 愛知県名古屋市 1940年
小波真帆子 さざなみ まほこ 6月16日 大阪府大阪市 1940年 改名後・村松緑(むらまつ みどり)[2]
大泉うた子 おおいずみ うたこ 3月15日 広島県 村地さん 1940年
鶴萬亀子 つる まきこ 3月30日[8] 和歌山県[8]新宮市 天王寺第四尋常小学校[8] マコちゃん[3] 両方 1945年
川畑敬子 かわばた けいこ 1939年
萩露子 はぎ つゆこ 9月23日 朝鮮民主主義人民共和国平壌市 1944年
春路みちか はるじ みちか 2月11日 京都府 1940年
呉羽あや子 くれは あやこ 1月16日 京都府 1939年
櫻丘千紗子 さくらおか ちさこ 3月25日[11] 東京都[18]港区 南山小学校[11] 津田終吉氏が命名 ハルちゃん[11] 娘役 1939年
月瀬梅香 つきがせ うめか 1月3日 広島県豊田郡名荷村[19] 親和高等女学校[19] 娘役[19] 1940年 夫は作曲家の大澤壽人[19]
白濱妙子 しらはま たえこ 9月2日[4] 大阪府[4]大阪市 大阪市立堀江尋常高等小学校[4] 実兄が命名[4] オスエ[4] 1939年
比良雪子 ひら ゆきこ 1938年
花木ほまれ はなき ほまれ 7月1日 鳥取県 1945年
千秋みづほ ちあき みづほ 秋田県 1940年
富士城いづみ ふじしろ いづみ 7月11日 東京都 1938年
美保不二子 みほ ふじこ 1月23日 兵庫県神戸市 1944年
夕月凉子 ゆうづき りょうこ 1月28日 愛知県名古屋市 アケコ[20]
アケちゃん[20]
1944年
千尋珊瑚 ちひろ さんご 10月30日 京都府 1939年 娘は古代夢子
葉月文代 はづき ふみよ 1937年
柳岡靜子 やなぎおか しずこ 1938年
春澤竹子 はるさわ たけこ 3月30日 東京都渋谷区 セッちゃん[10] 1941年 妹は霧野都
美邦輝子 みくに てるこ 2月15日 兵庫県神戸市 1940年
花山美絵子 はなやま みえこ 1937年
白妙菊子 しろたえ きくこ 1940年
浦松芳子 うらまつ よしこ 1936年
紫苑藤子 しおん ふじこ 3月27日 和歌山県 1938年
竹久水夜子 たけひさ みやこ 1936年
由良野妙子 ゆらの たえこ 1937年
宮小路康子 みやこうじ やすこ 11月7日 東京都渋谷区 1941年
穂高のぼる ほだか のぼる 10月14日[8] 山口県下関市[4] 横浜英和女学校[21] クミちゃん[3] 娘役[10] 1941年
池邊鶴子 いけべ つるこ 梅花高等女学校[22] 1935年(昭和10年)の歌御会始の勅題「池邊鶴」に因んで小林一三が命名 1938年 姉は天津乙女雲野かよ子
岸野千重子 きしの ちえこ 12月25日[13] 大阪府大阪市 お新ちゃん 1939年
美船園子 みふね そのこ 7月23日 福岡県北九州市門司区 1941年
鈴川奈津子 すずかわ なつこ 3月30日 京都府福知山市 1938年
秋みのる あき みのる 1937年
松帆浦子 まつほ うらこ 3月31日 兵庫県 1949年
春美蝶子 はるみ ちょうこ 1940年
牧笛しらべ まきぶえ しらべ 11月18日 神奈川県横浜市 横濱小学校[12] 娘役 1940年
紀川瑠璃子 きのかわ るりこ 1月15日[7] 大阪府 大阪市田邊尋常小学校[23] ワンちゃん[23] 1940年 実姉は三益愛子[23]
義兄は川口松太郎
甥は川口浩川口恒川口厚
姪は川口晶
甥嫁は野添ひとみ
富士晴子 ふじ はるこ 1月10日 大阪府大阪市 1939年
霧野都 きりの みやこ 2月7日 東京都渋谷区 キョウちゃん[10][20]
きょうこ[20]
娘役 1941年 姉は春澤竹子
摩耶浦子 まや うらこ 1936年
雲井千草 くもい ちぐさ 9月19日[12] 大阪府[12] ヨッちゃん[12] 1944年 姉は小夜福子
従姉妹は藍野ゆかり
花之也多鶴 はなのや たづる 5月12日[12] 中華人民共和国上海市[12] チビ公[12] 娘役 1938年
深草さゆり ふかくさ さゆり 5月5日 神奈川県横浜市 1941年
杉早苗 すぎ さなえ 1937年
唐糸三重子 からいと みえこ 1936年  
美春すゞ子 みはる すずこ 7月18日[4] 兵庫県神戸市[4] 魚崎町立魚崎尋常高等小学校[17] ブンちゃん[9] 娘役 1945年
曙鞠子 あけぼの まりこ 1月9日 大韓民国釜山市 1938年
秋草葉子 あきくさ ようこ 1月31日 大阪府箕面市 1940年
雅御門愛子 まさみかど あいこ 2月13日 大阪府池田市 馬淵さん 1950年 改名後・雅美愛子(まさみ あいこ)[2]
娘は由梨かおる
寶登茂子 たから ともこ 9月23日 広島県福山市 娘役 1944年 ラテン歌手・宝とも子
曽我喜多子 そが きたこ 1937年
若園輝代 わかぞの てるよ 兵庫県神戸市[4] 大阪市市岡第五尋常小学校[4] 父親が命名[4] ヒサちゃん[4] 1943年 改名以前は瀧乃音久子(たきのね ひさこ)[2]
若園輝子(わかその てるこ)[2]
姉は園みどり

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 1939年に分離されるまで学校と劇団は一体的に運営されており、入学イコール入団であった[1]

出典

[編集]
  1. ^ 90年史 2004, p. 180.
  2. ^ a b c d e f g h i 100年史(人物) 2014, p. 24.
  3. ^ a b c d e f g 『エスエス』、東宝発行所、1939年1月号
  4. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u 『エスエス』、東宝発行所、1938年7月号
  5. ^ 100年史(人物) 2014, p. 5.
  6. ^ 100年史(人物) 2014, p. 76.
  7. ^ a b 『エスエス』、東宝発行所、1938年3月号
  8. ^ a b c d e 『エスエス』、東宝発行所、1939年6月号
  9. ^ a b c d 『エスエス』、東宝発行所、1939年10月号
  10. ^ a b c d 『エスエス』、東宝発行所、1939年9月号
  11. ^ a b c d 『エスエス』、東宝発行所、1939年3月号
  12. ^ a b c d e f g h i j 『エスエス』、東宝発行所、1938年2月号
  13. ^ a b c 『寶塚スタア生れ月暦』
  14. ^ 橋本 1999, p. 176.
  15. ^ 橋本 1999, p. 175.
  16. ^ 『宝塚少女歌劇脚本集(附録)宝塚春秋』、宝塚少女歌劇団、1937年8月1日、200号
  17. ^ a b c d e 『エスエス』、東宝発行所、1939年5月号
  18. ^ 『東宝』、東宝出版社、1936年3月号
  19. ^ a b c d 生島美紀子『天才作曲家 大澤壽人:駆けめぐるボストン・パリ・日本』みすず書房、2017年、308-309頁。
  20. ^ a b c d 『歌劇』、宝塚少女歌劇団、1939年3月、228号、P92
  21. ^ 『エスエス』、東宝発行所、1939年11月号
  22. ^ 『歌劇』、宝塚少女歌劇団、1932年6月、147号、P17
  23. ^ a b c 『エスエス』、東宝発行所、1939年7月号

参考文献

[編集]
  • 執筆:國眼隆一 著、編集:森照実・春馬誉貴子・相井美由紀・山本久美子 編『すみれ花歳月を重ねて―宝塚歌劇90年史―』宝塚歌劇団、2004年4月1日。ISBN 4-484-04601-6NCID BA66869802全国書誌番号:20613764 
  • 監修・著作権者:小林公一『宝塚歌劇100年史 虹の橋 渡りつづけて(人物編)』阪急コミュニケーションズ、2014年4月1日。ISBN 978-4-484-14601-0 
  • 橋本雅夫『素晴らしい宝塚歌劇―夢とロマンの85年―』阪急電鉄コミュニケーション事業部、1999年9月10日。ISBN 4-89485-013-3