愛華みれ
あいか みれ 愛華 みれ | |
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生年月日 | 1964年11月29日(60歳) |
出生地 | 鹿児島県肝属郡南大隅町(旧・根占町)[1] |
血液型 | O |
職業 | 女優 |
ジャンル | 舞台・テレビドラマ・映画 |
活動期間 | 1985年 - |
活動内容 |
1985年:宝塚歌劇団入団、花組配属[2] 1998年:花組トップスター就任[2] 2001年:宝塚歌劇団退団[2]、その後女優として活動。 |
配偶者 | あり |
公式サイト | [1] |
主な作品 | |
舞台 ドラマ 映画 フライ,ダディ,フライ | |
備考 | |
宝塚歌劇団卒業生 |
愛華 みれ(あいか みれ、1964年[1]11月29日[2] - )は、日本の女優。元宝塚歌劇団花組トップスター[2]。身長168cm[2]、血液型O型[2]。愛称は「タモ(ちゃん)」(本名の森田に由来)[2]。
鹿児島県肝属郡南大隅町(旧・根占町)出身[1]。鹿児島県立南大隅高等学校出身[1]。ホリプロ・ブッキング・エージェンシー所属[2]。
略歴
[編集]1983年、母から宝塚を受験することを勧められ、進路指導の高校教師に相談したところ「お前が合格するか」と言われたことに憤慨し、推薦を蹴って宝塚音楽学校に入学[3]。
1985年、宝塚歌劇団入団(71期生)[1]。『愛あれば命は永遠に』で初舞台[2]。花組に配属となる[2]。同期には親友の真琴つばさがいる。
1986年に『散る花よ、風の囁きを聞け』の薩摩藩の藩士役に抜擢される[4]。『秋…冬への前奏曲』『春の風を君に』などの新人公演で主演を任される。
1999年の『夜明けの序曲』で花組トップスターに就任[2]。この時期は愛華をはじめ5組のトップスター中4組が同期生であった(花組・愛華、月組・真琴、雪組・轟、星組・稔)。
2001年、『ミケランジェロ』のタイトルロールを最後に退団。以後、女優として舞台からテレビなどで活動している。
2008年3月21日、リンパ腫に罹患していることを所属事務所が公表、出演予定の舞台を降板して治療に専念していた[5]が、同年8月6日のモーニング娘。と共演した新宿コマ劇場での公演『シンデレラtheミュージカル』にて復帰[6]。
2009年1月1日に結婚したことを同日の公式ブログにて公表した[7][8]。
宝塚歌劇団時代の主な舞台
[編集]花組時代
[編集]- 1985年 『愛あれば命は永遠に』*初舞台
- 1986年 『散る花よ、風の囁きを聞け』
- 1987年 『あの日薔薇一輪/ザ・レビュースコープ」新人公演:スティーブ(本役:朝香じゅん)
- 1988年 『キス・ミー・ケイト』新人公演:ロバート(本役:幸和希)
- 1989年 『会議は踊る/ザ・ゲーム』新人公演:コズロフ・イワノヴィッチ陸軍少佐(本役:瀬川佳英)
- 1989年 『ロマノフの宝石/ジタン・デ・ジタン』新人公演:シェライバー(本役:磯野千尋)
- 1989年 『TAKARAZUKA』(「宝塚をどり讃歌」/「タカラヅカ・フォーエバー」)
- 1990年 『ベルサイユのばら-フェルゼン編-』新人公演:グスタフ3世(本役:星原美沙緒)
- 1990年 『秋…冬への前奏曲/ザ・ショーケース』新人公演:ヤン・ヤナーチェク(本役:大浦みずき)*新人公演初主演
- 1991年 『春の風を君に…/ザ・フラッシュ!』雷横 新人公演:張才子(本役:大浦みずき)*新人公演主演
- 1991年 『ヴェネチアの紋章/ジャンクション24』ジョヴァンニ 新人公演:マルコ・ダンドロ(本役:安寿ミラ)
- 1992年 『白扇花集/スパルタカス』:ジュリアス・シーザー
- 1992年 『けれど夢の中で めざめたときに』:マサキ *バウホール公演初主演
- 1992年 『心の旅路/ファンシー・タッチ』:リチャード
- 1992年 『ドニエブルの赤い罌粟』:ニコラーエフ
- 1993年 『メランコリック・ジゴロ/ラ・ノーバ!』:マチウ
- 1993年 『ベイ・シティ・ブルース/イッツ・ア・ラブ・ストーリー』:ホールデン
- 1993年 『ワン・タッチ・オブ・ヴィーナス』:セイボリー
- 1994年 『ブラック・ジャック 危険な賭け/火の鳥』:ジョイ(東京公演:ケイン)
- 1994年 『たけくらべ』:信如
- 1994年 『冬の嵐、ペテルブルグに死す/ハイパー・ステージ!』:ポール
- 1995年 『哀しみのコルドバ/メガ・ヴィジョン』:ビセント
- 1995年 『LAST DANCE』:ニキ
- 1995年 『エデンの東/ダンディズム!』:アロン
- 1995年 『紅はこべ/メガ・ヴィジョン』
- 1996年 『花は花なり/ハイペリオン』
- 1996年 『HURRICANE』:オウディ *バウホール主演
- 1996年 『ハウ・トゥー・サクシード』:バド・フランプ
- 1996年 『Ryoma 〜硬派・坂本龍馬!II〜』:桂小五郎
- 1997年 『失われた楽園/サザンクロス・レビュー」:エリオット・ウォーカー
- 1997年 『風と共に去りぬ』:スカーレット・オハラ
- 1997年 『ザッツ・レビュー』:大河原亮
- 1998年『ヴェロニック』:フロレスタン・ド・ヴァランクール *バウホール主演
- 1998年 『SPEAKEASY/スナイパー』:ジョナサン・ピーチャム
花組トップ時代
[編集]- 1998年 『春ふたたび/サザンクロス・レビュー』:藤原道忠
- 1999年 『夜明けの序曲』:川上音二郎(大劇場トップお披露目公演)
- 1999年 『タンゴ・アルゼンチーノ/ザ・レビュー'99』:フリオ・デスノイエル
- 2000年 『タンゴ・アルゼンチーノ/ザ・レビューIV』:フリオ・デスノイエル(中日劇場)
- 2000年 『源氏物語 あさきゆめみし/ザ・ビューティーズ!』:光源氏
- 2000年 『〜夢と孤独の果てに〜 ルードヴィッヒII世/Asian Sunrise』:ルードヴィッヒII世
- 2000年 『源氏物語 あさきゆめみし/ザ・ビューティーズ!』:光源氏(全国ツアー公演)
- 2001年 『ミケランジェロ ―神になろうとした男- /VIVA!』:ミケランジェロ・ブォナローティ(退団公演)
ディナーショー
[編集]- 1994年 『Lovin' You!』
- 1996年 『PURE LOVE!』
- 1999年 『LA GARE』
- 2001年 『Felicita Arcobaleno』
宝塚歌劇団退団後の主な活動
[編集]舞台
[編集]- チャーリー・ガール
- ゴースト/ニューヨークの幻(2002年12月6日 - 22日、ル テアトル銀座 by PARCO/2003年1月13日・14日、愛知厚生年金会館/2003年1月18日 - 26日、梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ) - 主演・モリー・ジェンセン 役
- 十二夜
- タン・ビエットの唄
- THEATER1010開館記念公演「1954のホテルライフ」(2004年9月25日 - 10月10日、シアター1010) - 梅園はるか(今泉梅子) 役
- キスへのプレリュード
- 34丁目の奇跡〜Here's Love〜(2004年、2005年、アートスフィア) - ドリス・ウォーカー 役
- 忍者イリュージョン NARUTO -ナルト-(2006年5月4日 - 14日、ゆうぽうとホール/19日 - 21日、シアターBRAVA!) - 綱手 役
- ペテン師と詐欺師(2006年、2008年) - ミュリエル 役
- セレブの資格
- シンデレラ the ミュージカル
- きらめく星座(2009年5月)
- アリバイのない天使(2010年7月)
- 女房は幽霊(2011年9月、京都四條南座)
- あるジーサンに線香を(2012年、三越劇場・中日劇場) - 女医 役
- こまつ座 第100回公演「頭痛肩こり樋口一葉」(2013年7月11日 - 8月11日、紀伊國屋サザンシアター ほか) - 稲葉鑛 役
- タンブリング FINAL(2014年6月7日・8日、KAAT神奈川芸術劇場/6月28日・29日、シアターBRAVA!/7月16日 - 21日、赤坂ACTシアター) - 南雲晴香 役
- 頭痛肩こり樋口一葉(2016年8月5日 - 25日、シアタークリエ) - 稲葉鑛 役
- チキチキバンバン(2025年1月17日 - 26日〈予定〉、東京建物 Brillia HALL/2月7日 - 9日〈予定〉、森ノ宮ピロティホール) - バロネス・ボンバースト 役[9]
テレビドラマ
[編集]- ぼくが地球を救う(2002年7月 - 9月、TBS) - 白金愛子 役
- 女神の恋(2003年7月、NHK) - 太田奈津子 役
- 恋する京都 第4話「八坂の塔で恋のデュエット」(2004年、NHK) - 中井良美 役
- 火曜サスペンス劇場「弁護士・高林鮎子33 特急うずしお30号の罠」(2004年7月6日、日本テレビ) - 北原美千子 役
- 水曜ミステリー9→水曜シアター9(テレビ東京)
- 監察医・篠宮葉月 死体は語る6(2005年6月22日) - 小室克子 役
- シロクマ園長 命の事件簿第1作(2007年7月25日) - 啓吾の娘 秘書 - 日野原律子 役
- 女かけこみ寺 刑事・大石水穂2(2009年7月15日) - 陽口茜 役
- 金曜エンタテイメント→金曜プレステージ(フジテレビ)
- 浅見光彦シリーズ23 日光殺人事件(2006年4月7日) - 添田文江 役
- 山村美紗サスペンス 京都・源氏物語殺人絵巻(2010年11月12日) - 毛利雅江 役
- ヤバい検事 矢場健〜ヤバケンの暴走捜査〜(2012年2月24日) - 山下美由希 役
- 土曜ワイド劇場
- 殺人スタント2(2006年7月15日、朝日放送制作) - 馬渕孝江 役
- 火災調査官・紅蓮次郎 スペシャル(2010年2月13日、テレビ朝日制作) - 石田美咲 役
- おかしな刑事9(2012年10月13日、テレビ朝日制作) - 山下渚 役
- 連続テレビ小説(NHK)
- 水戸黄門第40部第1話「陰謀暴き、いざ北へ!終わりなき世直しの旅」(2009年7月27日、TBS) - 鶴次 役
- ハイビジョン特集ドラマ「生むと生まれる それからのこと」(2011年8月27日、NHK BSプレミアム)
- 宮部みゆきミステリー パーフェクト・ブルー 第3話(2012年10月22日、TBS) - 真島啓子 役
- 神戸在住(2015年1月17日、サンテレビ) - 辰木さなえ 役
テレビ
[編集]ラジオ
[編集]- 朝日放送ラジオ 流星倶楽部
- Changeの瞬間 〜がんサバイバーストーリー〜 (2021年9月12日・19日、朝日放送ラジオ)[10]
映画
[編集]- フライ,ダディ,フライ(2005年) - 鈴木夕子 役
- 昴-スバル-(2009年) - 呉羽真子 役
- 劇場版 神戸在住(2015年)- 辰木さなえ 役
- マンゴーと赤い車椅子(2015年) - 宮園洋子 役
- スクール・オブ・ナーシング(2016年) - 三木本文 役[11]
- きばいやんせ!私(2019年) - ユリ 役
劇場アニメ
[編集]- それいけ!アンパンマン くろゆき姫とモテモテばいきんまん(2005年) - くろゆき姫 役
CM
[編集]書籍
[編集]著書
[編集]- 宝塚・すみれ三重奏(1994年6月20日発売、小学館)ISBN 4-09-363374-6 - 後にトップスターになった同期(真琴つばさ、稔幸)との共著
- みーんな笑顔!!―それでも地球は動いてる!!(1997年7月1日発売、宝塚歌劇団)ISBN 978-4924333154 - 自身の生い立ちなどを綴ったエッセイ
- てげてげ。「良い加減」なガンとの付き合い方(2010年5月26日発売、武田ランダムハウスジャパン)ISBN 978-4270005835 - 自らのリンパ腫との闘病生活の体験を語った著書
写真集
[編集]- フォーサム臨時増刊号 TAMO!TENDERNESS AND MIRACLE OCEAN (1995年7月17日発売、宝塚歌劇団)
- さよなら写真集 VIVO(2001年9月1日発売、阪急コミュニケーションズ)- 退団にあたって発売された2冊組の写真集
エピソード
[編集]- 芸名は『愛華』は華やかに愛されるように、『みれ』は彼女の絵を描くのが好きな父が母に好きな画家を尋ねたところ、ミレーと答えたことに由来する[12]
脚注
[編集]- ^ a b c d e “愛華みれ「夢を描け、夢の翼を休めるな」” (PDF). 続・郷土の先人「不屈の心」〜中学生用〜. 鹿児島県教育委員会. pp. 21-30 (2010年). 2013年6月14日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l 本人公式ウェブサイトのプロフィールに記載。
- ^ “元宝塚・愛華みれ「1400グラム」未熟児で生まれ バレエもピアノも知らず「この子は何者?」とざわつかせた宝塚受験の舞台裏”. CHANTO WEB. 主婦と生活社 (2024年12月2日). 2024年12月2日閲覧。
- ^ “「何者かになるまで帰れない」生き残りをかけた元宝塚・愛華みれの研究科での奮闘「批判は毒ではなく、特効薬だととらえて」”. CHANTO WEB. 主婦と生活社 (2024年12月2日). 2024年12月2日閲覧。
- ^ “[女優 愛華みれさん]悪性リンパ腫(2)舞台降板 立ち向かう覚悟”. ヨミドクター (2009年7月9日). 2017年3月27日閲覧。
- ^ “「違う、違う。私は治ったんだ」悪性リンパ腫、抗がん剤の副作用によるうつ症状…元宝塚トップスター・愛華みれを支えた主治医の言葉”. CHANTO WEB. 主婦と生活社 (2024年12月2日). 2024年12月2日閲覧。
- ^ 愛華みれ (2009年1月1日). “あけましておめでとうございます”. 愛華日記. OCNブログ人. 2013年6月14日閲覧。
- ^ 愛華みれ 闘病支えてくれた10歳年下男性と結婚 - スポニチアネックス(2009年1月3日)2023年6月20日閲覧。
- ^ “長野博が魔法の車を作る発明家に、ミュージカル「チキチキバンバン」共演に実咲凜音ら”. ステージナタリー. ナターシャ (2024年9月19日). 2024年9月19日閲覧。
- ^ “ラジオ「Changeの瞬間~がんサバイバーストーリー」好評放送中 【随時更新】”. 日本対がん協会. 2023年5月7日閲覧。
- ^ “ホーム > 作品情報 > 映画「スクール・オブ・ナーシング」”. 映画.com (2016年3月11日). 2016年3月11日閲覧。
- ^ 宝塚・すみれ三重奏(1994年6月20日発売、株式会社小学館)ISBN 4-09-363374-6 2022年11月2日閲覧
参考文献
[編集]- 『続・郷土の先人「不屈の心」〜中学生用〜』鹿児島県教育委員会、2010年 pp.21-30
外部リンク
[編集]- ホリプロ・ブッキング・エージェンシー 愛華みれ
- 愛華みれオフィシャルブログ「愛華日記」 - Ameba Blog(2011年3月3日 - )
- 愛華日記 - 旧オフィシャルブログ
- 愛華みれ (@mireaika) - Instagram