淀かほる
表示
よど かおる 淀 かほる | |||||
---|---|---|---|---|---|
本名 | 上村 貞子 | ||||
別名義 |
淀 かをる 淀 かおる(いずれも読み同じ) | ||||
生年月日 | 1930年1月2日 | ||||
没年月日 | 1993年9月19日(63歳没) | ||||
出生地 | 大阪府大阪市大淀区(現・北区) | ||||
身長 | 160cm | ||||
職業 | 女優 | ||||
ジャンル | 宝塚歌劇団・演劇 | ||||
活動期間 | 1947年 - 1993年 | ||||
著名な家族 | 金延幸子(実妹) | ||||
|
淀 かほる(よど かおる、1930年1月2日 - 1993年9月19日)は、女優(元宝塚歌劇団花組主演男役)。旧芸名は淀 かをる[1]。
大阪府大阪市大淀区(現・北区)出身。安治川女子工業学校出身。本名は上村 貞子(旧姓:金延)。宝塚歌劇団時代の愛称はノブさん(旧姓より)。宝塚歌劇団時代の公称身長160cm。シンガーソングライターの金延幸子は実妹。
来歴
[編集]1947年、宝塚歌劇団34期生として『春のおどり(世界の花)』で初舞台。同期に八千草薫らがいる。宝塚入団時の成績は50人中18位[1]。
1958年に『三つのワルツ』で、寿美花代と大路三千緒とともに芸術祭奨励賞(大衆演劇の部)を受賞する。1963年に再び芸術祭奨励賞受賞。
主演男役(現在のような固定でない)を務めた後1963年1月1日付で演劇専科[1]へ組替、1966年5月30日付[1]で宝塚退団。最終出演公演の演目[1]は雪組公演『あゝそは彼の人か』である。
在団中は男役でありながらソプラノの持ち主として知られ、これを生かし男役のみならず娘役・女役も多く演じた異色の主演男役であった。
退団後は女優として活動。私生活では結婚(夫は歯科医)・出産や、芸名表記の「淀 かおる」への改称をはさんで永年にわたり日本のミュージカル(特に東宝)シーンを演技面・歌唱面で支える活躍を見せた。1978年菊田一夫演劇賞受賞、1985年にも菊田一夫演劇賞特別賞を受賞している。
1993年9月19日、腎臓癌のため死去。63歳没。
2014年、宝塚歌劇団100周年記念で設立された『宝塚歌劇の殿堂』最初の100人の一人として殿堂入り。
宝塚歌劇団時代の主な舞台出演
[編集]- 3月3日 - 3月30日『みにくい家鴨の子』(花組)(宝塚大劇場)
- 7月1日 - 7月30日『笛吹童子』『黄金の河』(花組)(宝塚大劇場)
- 8月1日 - 8月30日『ラヴ・パレード』(星組)(宝塚大劇場)
- 12月1日 - 12月27日『君の名は(ワルシャワの恋の物語)』(星組)(宝塚大劇場)
- 4月1日 - 4月29日『聯隊の娘』『春の踊り(美しき日本)』(花組)(宝塚大劇場)
- 7月1日 - 7月30日『帰らざる女』(花組)(宝塚大劇場)
- 10月2日 - 10月30日『夜霧の女』(雪組)(宝塚大劇場)
- 11月2日 - 11月27日『ラヴ・パレード』(星組)(東京宝塚劇場)
- 1月1日 - 1月29日『宝塚おどり絵巻』『メリーウイドウ』(花組)(宝塚大劇場)
- 8月1日 - 8月30日『即興詩人』『モン・パリ』(雪組)(宝塚大劇場)
- 9月1日 - 9月29日『赤と黒』(花組)(宝塚大劇場)
- 12月1日 - 12月25日『年忘れ狸御殿』『花姿宝塚踊り』(全組合同)(梅田コマ劇場)
- 3月26日 - 4月29日『淀君』『花の中の子供たち』(花組)(宝塚大劇場)
- 7月2日 - 7月30日『三つのワルツ』(花組)(宝塚大劇場)*この作品で芸術祭奨励賞受賞
- 8月2日 - 8月31日『ブロードウェイ・シンデレラ』『花の中の子供たち』(月組)(東京宝塚劇場)
- 10月31日 - 11月28日『三つのワルツ』(星組)(東京宝塚劇場)
- 12月2日 - 12月26日『カレンダー・ガールス』(花・月・雪合同)(宝塚大劇場)
- 3月1日 - 3月24日『椿姫』(花組)(宝塚大劇場)
- 6月2日 - 6月29日『家なき天使』『アルプスへの招待』(花組)(宝塚大劇場)
- 10月1日 - 10月30日『アモーレ(愛)』(星組)(宝塚大劇場)
- 11月1日 - 11月30日『猫と小僧と人形』『君ありてこそ』(花組)(宝塚大劇場)
- 2月3日 - 2月28日『燃える氷河』(花組)(宝塚大劇場)
- 3月2日 - 3月23日『扇』『燃える氷河』(雪組)(宝塚大劇場)
- 6月1日 - 6月29日『阿波踊り(わらべ唄風土記)』『東京の空の下』(花組)(宝塚大劇場)
- 10月1日 - 10月30日『天守物語』『ショウ・イズ・オン』(月組)(宝塚大劇場)
- 11月1日 - 11月30日『狐と雨と花』『ショウ・イズ・オン』(花組)(宝塚大劇場)
- 3月1日 - 3月21日『世はかげろうの物語』『ポニイ・レディー』(花組)(宝塚大劇場)
- 3月23日 - 4月30日『春の踊り』『サルタンバンク』(月組)(宝塚大劇場)
- 5月2日 - 5月31日『春の踊り』『サルタンバンク』(花組)(宝塚大劇場)
- 11月1日 - 11月26日『幸せがいっぱい』(花組)(宝塚大劇場)
- 12月1日 - 12月25日『宝塚百花譜(ハナクラベ)』『華麗なる千拍子』(全組合同)(梅田コマスタジアム)
- 2月3日 - 2月27日『春の饗宴』『レ・ガールス-魅せられし女性論-』(花組)(宝塚大劇場)
- 6月2日 - 7月1日『哀愁の巴里』(花組)(宝塚大劇場)
- 8月1日 - 9月2日『皇帝と魔女』(花組)(宝塚大劇場)
- 1月1日 - 1月31日『春宵夢』『タカラジェンヌに栄光あれ』(花・星組合同)(宝塚大劇場)
- 5月1日 - 6月2日『霧深きエルベのほとり』(月組)(宝塚大劇場)
- 10月31日 - 11月29日『白い天使たちの歌』(雪組)(宝塚大劇場)
- 1月1日 - 1月28日『これぞ!タカラヅカ』(花・雪組)(新宿コマ劇場)
- 4月4日 - 4月29日『シャングリラ』(星組)(東京宝塚劇場)
- 5月7日 - 5月31日『宝寿』『レビュー・オブ・レビューズ』(花・雪合同)(宝塚大劇場)
- 8月4日 - 8月31日『ユンタ』『日本の旋律』(月組)(宝塚大劇場)
- 10月31日 - 11月30日『シャングリラ』(星組)(宝塚大劇場)
- 1月2日 - 2月28日『サウンド・オブ・ミュージック』(芸術座)※外部出演
- 4月『王様と私』(梅田コマ劇場)※外部出演
- 8月3日 - 8月27日『笛吹きと豚姫』『天使が見ている』(花組)(東京宝塚劇場)
- 10月2日 - 10月28日『海の花天女』『レインボー・タカラヅカ』(月組)(宝塚大劇場)
- 12月『王様と私』(東京宝塚劇場)※外部出演
- 1月2日 - 1月30日『憂愁夫人』『レインボー・タカラヅカ』(月組)(新宿コマ劇場)
- 3月2日 - 3月23日『あゝそは彼の人か』(雪組)(宝塚大劇場)
- 4月2日 - 4月27日『あゝそは彼の人か』(花組)(東京宝塚劇場)
宝塚退団後の舞台出演
[編集]- 『風と共に去りぬ』(1966年・1967年・1968年・1974年、帝国劇場)- メラニー・ハミルトン 役
- 『屋根の上のバイオリン弾き』(1967年・1976年)- ツァイテル役、(1978年・1980年・1982年・1984年・1986年)- ゴールデ役
- 『心をつなぐ6ペンス』(1967年)
- 『忠臣蔵』(1968年)
- 『若きウェルテルの悲しみ』(1969年)
- 『細雪』(1970年) - 鶴子 役
- 『おお!大忠臣蔵』(1970年)
- 『風林火山』(1971年)
- 『新・平家物語 絢爛豪華な源平絵巻』(1973年)
- 『王様と私』(1973年・1976年・1980年・1989年)
- 『ザ・サウンド・オブ・ミュージック』(1975年) - マリア・ライナー役
- 『大文字屋の嫁』(1981年)
- 『ロミオとジュリエット '83』(1983年)
- 『キャバレー』(1983年)
- 『花舞』(1985年)
- 『伯爵夫人の肖像』(1985年)
- 『シカゴ -ミュージカル・ボードビル-』(1985年)
- 『お与津御寮人』(1986年)
- 『毒薬と老嬢』(1991年)
脚注
[編集]- ^ a b c d e 監修:小林公一『宝塚歌劇100年史 虹の橋 渡り続けて(人物編)』、阪急コミュニケーションズ、2014年4月1日、P43。ISBN 9784484146010