桜木みなと
桜木 みなと(さくらぎ みなと、12月27日[1] - )は、宝塚歌劇団宙組に所属する男役。宙組2番手スター[2]。
神奈川県横浜市[1]、神奈川総合高等学校出身[3]。身長170cm[1]。愛称は「ずん」[1]。
来歴
[編集]2007年、宝塚音楽学校入学。
2009年、音楽学校卒業後、宝塚歌劇団に95期生として入団[4][5]。入団時の成績は12番[4]。宙組公演「薔薇に降る雨/Amour それは…」で初舞台[4]。その後、宙組に配属[4][1]。
2014年、凰稀かなめ退団公演となる「白夜の誓い」で、新人公演初主演[6][7]。
2015年、朝夏まなと・実咲凜音トップコンビ大劇場お披露目となる「王家に捧ぐ歌」で、2度目の新人公演主演[8]。続く「相続人の肖像」でバウホール公演初主演[5][9]。
2017年の「パーシャルタイムトラベル」で2度目のバウホール公演主演[5][6]。
2020年の「壮麗帝」(ドラマシティ公演)で主演[10][11]。当初は自身初の東上主演作として上演が予定されていたが[9][6][7]、新型コロナウイルス感染拡大による公演延期を経て、ドラマシティのみでの振替公演となった[11][10][3]。
2022年の「カルト・ワイン」(東京建物 Brillia HALL・ドラマシティ公演)で、東上公演初主演[1][3]。
2023年、芹香斗亜の宙組トップスター就任に伴い、新生宙組の2番手に昇格[2][12]。
2024年12月5日、宙組次期トップスターに2025年4月28日付で就任することが発表された[13]。組替えを経験しない生え抜きのトップスターの誕生となる[13]。
人物
[編集]芸名は、地元・横浜の「桜木町」と「みなとみらい線」に由来する[6][1]。
主な舞台
[編集]初舞台
[編集]- 2009年4 - 5月、宙組『薔薇に降る雨』『Amour それは…』(宝塚大劇場)
宙組時代
[編集]- 2009年6 - 7月、『薔薇に降る雨』『Amour それは…』(東京宝塚劇場)
- 2009年11 - 2010年2月、『カサブランカ』 - 新人公演:ヤン(本役:凪七瑠海)
- 2010年3月、『Je Chante(ジュ シャント)-終わりなき喝采-』(バウホール)
- 2010年5 - 8月、『TRAFALGAR(トラファルガー)』 - 新人公演:トム・アレン(本役:凪七瑠海)『ファンキー・サンシャイン』
- 2010年9月、『銀ちゃんの恋』(全国ツアー) - 池田屋
- 2010年11 - 2011年1月、『誰がために鐘は鳴る』 - 新人公演:パコ(本役:星吹彩翔)
- 2011年3月、『記者と皇帝』(日本青年館・バウホール) - マーフィー・マクドネル
- 2011年5 - 8月、『美しき生涯』 - 新人公演:片桐且元(本役:凪七瑠海)『ルナロッサ』
- 2011年10 - 12月、『クラシコ・イタリアーノ』 - ナポリ修行時代のサルヴァトーレ、新人公演:ジャコモ・アジャーニ(本役:十輝いりす)『NICE GUY!!』
- 2012年1 - 2月、『ロバート・キャパ 魂の記録』(バウホール・日本青年館) - コーネル・フリードマン
- 2012年4 - 7月、『華やかなりし日々』 - 新人公演:ピーター・ヘインズ(本役:蓮水ゆうや)『クライマックス』
- 2012年8 - 11月、『銀河英雄伝説@TAKARAZUKA』 - 新人公演:ジークフリード・キルヒアイス(本役:朝夏まなと)
- 2013年1月、『銀河英雄伝説@TAKARAZUKA』(博多座) - フレーゲル男爵
- 2013年3 - 6月、『モンテ・クリスト伯』 - ディック、新人公演:ヴィルフォール(本役:蓮水ゆうや)『Amour de 99!!-99年の愛-』
- 2013年7 - 8月、『the WILD Meets the WILD』(バウホール) - アンドリュー・シェイファー
- 2013年9 - 12月、『風と共に去りぬ』 - 青年、新人公演:アシュレ(本役:悠未ひろ/朝夏まなと)
- 2014年2月、『ロバート・キャパ 魂の記録』 - アンリ・カルティエ=ブレッソン『シトラスの風II』(中日劇場)
- 2014年5 - 7月、『ベルサイユのばら-オスカル編-』 - ジャン、新人公演:士官/ジェローデル(本役:七海ひろき/朝夏まなと)
- 2014年11 - 2015年2月、『白夜の誓い -グスタフIII世、誇り高き王の戦い-』 - グランフェルト、新人公演:グスタフIII世(本役:凰稀かなめ)『PHOENIX 宝塚!!-蘇る愛-』 新人公演初主演[5][6]
- 2015年4月、『New Wave!-宙-』(バウホール)
- 2015年6 - 8月、『王家に捧ぐ歌』 - メレルカ、新人公演:ラダメス(本役:朝夏まなと) 新人公演主演[8]
- 2015年10月、『相続人の肖像』(バウホール) - チャーリー・ダラム バウ初主演[5][6]
- 2016年1 - 3月、『Shakespeare〜空に満つるは、尽きせぬ言の葉〜』 - エセックス伯ロバート・デヴルー、新人公演:ジョージ・ケアリー(本役:真風涼帆)『HOT EYES!!』 トリプルエトワール
- 2016年5月、『王家に捧ぐ歌』(博多座) - ウバルド
- 2016年6月、『Bow Singing Workshop〜宙〜』(バウホール)
- 2016年7 - 10月、『エリザベート-愛と死の輪舞(ロンド)-』 - シュテファン・カロリィ[注釈 1]/エルマー・バチャニー[注釈 1]/ルドルフ[注釈 1]
- 2016年11 - 12月、『双頭の鷲』(バウホール・KAAT神奈川芸術劇場) - フェリックス・ド・ヴァルレンスタイン公爵
- 2017年2 - 4月、『王妃の館-Château de la Reine-』 - 戸川光男『VIVA! FESTA!』
- 2017年6月、『パーシャルタイムトラベル 時空の果てに』(バウホール) - ジャン バウ主演[5][6]
- 2017年8 - 11月、『神々の土地』 - ゾバール/カゲソロ『クラシカル ビジュー』
- 2018年1月、『WEST SIDE STORY』(東京国際フォーラム) - リフ
- 2018年3 - 6月、『天(そら)は赤い河のほとり』 - ザナンザ・ハットゥシリ『シトラスの風-Sunrise-』
- 2018年7 - 8月、『WEST SIDE STORY』(梅田芸術劇場) - アニータ
- 2018年10 - 12月、『白鷺(しらさぎ)の城(しろ)』 - 宮本無三四『異人たちのルネサンス』 - ジュリアーノ・デ・メディチ
- 2019年2月、『黒い瞳』 - シヴァーブリン『VIVA! FESTA! in HAKATA』(博多座)
- 2019年4 - 7月、『オーシャンズ11』 - テリー・ベネディクト[9][6]
- 2019年8 - 9月、『追憶のバルセロナ』 - ロベルト『NICE GUY!!』(全国ツアー)[14]
- 2019年11 - 2020年2月、『El Japón(エル ハポン)-イスパニアのサムライ-』 - エリアス『アクアヴィーテ(aquavitae)!!』[7]
- 2020年8月、『壮麗帝』(ドラマシティ) - スレイマン 主演[11][9]
- 2020年11 - 2021年2月、『アナスタシア』 - ヴラド・ポポフ[15]
- 2021年4月、『Hotel Svizra House ホテル スヴィッツラ ハウス』(東京建物 Brillia HALL) - ユーリー・バシリエフ[15]
- 2021年6 - 9月、『シャーロック・ホームズ-The Game Is Afoot!-』 - ジョン・H・ワトスン『Délicieux(デリシュー)!-甘美なる巴里-』
- 2021年11 - 12月、『バロンの末裔』 - リチャード『アクアヴィーテ(aquavitae)!!』(全国ツアー)
- 2022年2 - 5月、『NEVER SAY GOODBYE』 - フランシスコ・アギラール[3][1]
- 2022年6 - 7月、『カルト・ワイン』(東京建物 Brillia HALL・ドラマシティ) - シエロ・アスール(カミロ・ブランコ) 東上初主演[1][3]
- 2022年8 - 11月、『HiGH&LOW-THE PREQUEL-』 - スモーキー『Capricciosa(カプリチョーザ)!!』[1]
- 2023年1月、『MAKAZE IZM』(東京国際フォーラム)
- 2023年3 - 6月、『カジノ・ロワイヤル〜我が名はボンド〜』 - ミシェル・バロー
- 2023年7 - 8月、『Xcalibur エクスカリバー』(東京建物 Brillia HALL) - ランスロット[2]
- 2023年9月、『PAGAD(パガド)』 - ジルベール・ドロセン『Sky Fantasy!』(宝塚大劇場のみ)[12]
- 2024年6 - 8月、『Le Grand Escalier-ル・グラン・エスカリエ-』
- 2024年10 - 11月、『大海賊』 - キッド『Heat on Beat!(ヒートオンビート)-Evolution-』(全国ツアー)
- 2025年1 - 4月、『宝塚110年の恋のうた』『Razzle Dazzle(ラズル ダズル)』 - トニー・デイヴィス
- 2025年6 - 7月、『ZORRO THE MUSICAL』(東急シアターオーブ)[13]
出演イベント
[編集]- 2010年12月、タカラヅカスペシャル2010『FOREVER TAKARAZUKA』[注釈 2]
- 2012年7月、『宝塚巴里祭2012』[16]
- 2014年8 - 9月、凰稀かなめディナーショー『Metamorphose-メタモルフォーゼ-』
- 2015年5月、『王家に捧ぐ歌』前夜祭
- 2015年12月、タカラヅカスペシャル2015『New Century,Next Dream』
- 2016年12月、タカラヅカスペシャル2016『Music Succession to Next』
- 2017年3月、実咲凜音ミュージック・サロン『Million Carat!!』[17]
- 2017年9 - 10月、朝夏まなとディナーショー『LAST EYES!!』[18]
- 2017年12月、タカラヅカスペシャル2017『ジュテーム・レビュー-モン・パリ誕生90周年-』
- 2018年2月、『宙組誕生20周年記念イベント』
- 2019年12月、タカラヅカスペシャル2019『Beautiful Harmony』
TV出演
[編集]受賞歴
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f g h i j 宙組・桜木みなと、清くなく正しくもなく…ただ美しい 研14の成熟と新鮮味 主演「カルト・ワイン」で新境地 スポーツ報知。
- ^ a b c 芹香斗亜「新生宙組、頑張るぞ!」春乃さくらと新コンビ始動…堂々と若々しく「Xcalibur」大団円 スポーツ報知。
- ^ a b c d e <華宝塚>うそのない舞台人に 宙組・桜木みなと 東京新聞。
- ^ a b c d 100年史(人物) 2014, p. 121.
- ^ a b c d e f 受け身の芝居で新境地挑戦、新たな発見/桜木みなと 日刊スポーツ。
- ^ a b c d e f g h 桜木みなと、自分のためから『お客さまに楽しんで、ときめいてもらう』…外部劇場初主演作「壮麗帝」28日開幕予定 スポーツ報知。
- ^ a b c 東上初主演 男役たるもの恋をさせる/桜木みなと 日刊スポーツ。
- ^ a b フェアリーインタビュー 宙組 桜木みなと ウィズたからづか。
- ^ a b c d 宙組・桜木みなと 敵役の経験重ね強く「変わったな」 Sponichi Annex。
- ^ a b 宝塚宙組・桜木みなと外部劇場初主演作「壮麗帝」4か月半の時を経て待望の開幕! スポーツ報知。
- ^ a b c 宙組・真風涼帆主演「フライング サパ」の8月・大阪公演決定に「率直にうれしく思っています」9月には首都圏でも スポーツ報知。
- ^ a b 宝塚歌劇宙組新トップコンビ・芹香斗亜&春乃さくらの本拠地お披露目開幕!桜木みなとは昇格の羽根 スポーツ報知。
- ^ a b c “宝塚歌劇団宙組次期トップに桜木みなとさん 生え抜きでは初めて”. 産経新聞. (2024年12月5日) 2024年12月5日閲覧。
- ^ 宝塚宙組・真風涼帆がトップ就任後初の全国ツアー「めっちゃ好きやで〜!」 スポーツ報知。
- ^ a b <華宝塚>自由に、伸び伸び舞台へ 桜木みなと(宙組) 東京新聞。
- ^ 宝塚巴里祭2012('12年・宝塚ホテル) タカラヅカ・スカイ・ステージ。
- ^ 実咲凜音ミュージック・サロン「Million Carat!!」('17年・宝塚ホテル) タカラヅカ・スカイ・ステージ。
- ^ 朝夏まなとディナーショー「LAST EYES!!」('17年・ホテル阪急インターナショナル) タカラヅカ・スカイ・ステージ。
- ^ 『2016年宝塚 Stage Album』 宝塚クリエイティブアーツ、2017年、77頁。ISBN 978-4-86649-005-2。
- ^ 『2023年宝塚 Stage Album』 宝塚クリエイティブアーツ、2024年、83頁。ISBN 978-4-86649-259-9。
参考文献
[編集]- 監修・著作権者:小林公一『宝塚歌劇100年史 虹の橋 渡りつづけて(舞台編)』阪急コミュニケーションズ、2014年4月1日。ISBN 978-4-484-14600-3。
- 監修・著作権者:小林公一『宝塚歌劇100年史 虹の橋 渡りつづけて(人物編)』阪急コミュニケーションズ、2014年4月1日。ISBN 978-4-484-14601-0。