「浜木綿子」の版間の差分
編集の要約なし タグ: モバイル編集 モバイルウェブ編集 |
|||
166行目: | 166行目: | ||
* [[たんぽぽ (テレビドラマ)|たんぽぽ]] 第4シリーズ(1977年、日本テレビ) |
* [[たんぽぽ (テレビドラマ)|たんぽぽ]] 第4シリーズ(1977年、日本テレビ) |
||
* [[家族 (1977年のテレビドラマ)|家族]](1977年、[[TBSテレビ|TBS]])-外川つる子 |
* [[家族 (1977年のテレビドラマ)|家族]](1977年、[[TBSテレビ|TBS]])-外川つる子 |
||
* [[古谷一行の金田一耕助シリーズ#横溝正史シリーズ |
* [[古谷一行の金田一耕助シリーズ#横溝正史シリーズI(1977年)|横溝正史シリーズ]](毎日放送) |
||
**[[獄門島]](1977年) - お志保 |
**[[獄門島]](1977年) - お志保 |
||
** [[迷路荘の惨劇]](1978年) - 篠崎倭文子 |
** [[迷路荘の惨劇]](1978年) - 篠崎倭文子 |
2021年4月18日 (日) 08:44時点における版
はま ゆうこ 浜 木綿子 | |
---|---|
浜木綿子(1956年撮影) | |
本名 |
香川 阿都子 (かがわ あつこ) |
生年月日 | 1935年10月31日(89歳) |
出生地 | 日本・東京府東京市(現東京都)目黒区緑が丘 |
職業 | 女優 |
ジャンル | 宝塚歌劇団・映画・テレビ・演劇 |
活動期間 | 1953年 - |
配偶者 | 三代目市川猿之助(1965年–1968年) |
著名な家族 | 長男:香川照之(俳優) |
主な作品 | |
宝塚歌劇 『華麗なる千拍子』 テレビドラマ 『おふくろシリーズ』 『監察医・室生亜季子』シリーズ | |
受賞 | |
文化庁芸術祭奨励賞(1962年) ゴールデン・アロー賞演劇部門賞(1973年) 菊田一夫演劇賞大賞(1989年) 紫綬褒章(2000年) 菊田一夫演劇賞特別賞(2013年) 旭日小綬章(2014年) |
浜 木綿子(はま ゆうこ、1935年10月31日 - )は、日本の女優。元・宝塚歌劇団雪組トップ娘役。東京市目黒区生まれ、大阪府豊中市梅花中学校・高等学校出身。宝塚歌劇団時代の愛称は本名から「アツコ」。
来歴・人物
宝塚歌劇団40期生であり、同期生には那智わたる・藤里美保・麻鳥千穂らがいる。宝塚入団時の成績は64人中3位[1]。
入団当初は娘役として、春日野八千代、明石照子、寿美花代などを相手に『恋人よ我に帰れ』、『青い珊瑚礁』などでの演技ぶりでその存在を認められ、『がしんたれ』、『がめつい奴』など外部出演も多かった。
1961年4月30日[1] 付で、宝塚歌劇団を退団。最終出演公演の演目は『残雪/華麗なる千拍子[2]』[1]。その後は東宝現代劇と契約、舞台女優として『悲しき道具』(1962年)で文化庁芸術祭奨励賞、『湯葉』(1973年)でゴールデン・アロー賞演劇部門賞など数々の賞を得る。
1980年代から2000年代前半にかけては2時間ドラマの主演女優で多彩な役をこなし、お茶の間の人気を数々のシリーズで得た。
『おふくろシリーズ』や『女監察医・室生亜季子』シリーズという高視聴率ドラマを産み出し、平成7年おふくろシリーズで第3回橋田賞を受賞した。
2時間ドラマの女王として君臨した時期も長く、特に前者のシリーズの人気も手伝い、『火曜サスペンス劇場』では最多主演女優である。
1965年、三代目市川猿之助(後の二代目市川猿翁)と結婚。同年NHK大河ドラマ『太閤記』に念仏踊りの姉妹の姉役で出演していたが、妊娠のため番組を途中で降板。そして12月に長男の照之(香川照之)を出産した。
森光子主演舞台「放浪記」の初演当時は、浜が日夏京子を演じていた。
1968年、息子の照之が1歳の時に夫が16歳年上の愛人である日本舞踊家・藤間紫の元へ移り住んだため、照之が3歳の時に離婚。照之は浜が引き取り、母の協力のもと、女優を続けながら育て上げた[3]。
1989年、『人生は、ガタゴト列車に乗って…』の井上マス役の演技により第15回『菊田一夫演劇賞大賞』を受賞。芸能生活60周年記念として2013年に『新版 人生は、ガタゴト列車に乗って…』として井上マス役を再演した。芸能生活60周年を迎え、永年の舞台の功績に対して、第38回『菊田一夫演劇賞特別賞』を受賞した。
2004年2月売らいでか!のヒロイン・なつ枝の出演500回を達成[4]。
2014年秋の叙勲で旭日小綬章を受章[5]。同年、古巣・宝塚歌劇団の創立100周年記念で創立された『宝塚歌劇の殿堂』最初の100人のひとりとして殿堂入り。
近年、人気ドラマ『女監察医・室生亜季子』シリーズの終了後はテレビドラマの出演はなく、年間1か月の座長公演及び、その稽古期間やCM出演の他には仕事はほとんどせず、悠々自適の生活を送っている。息子一家と同居しており、一時期は元夫も加わり生活していたが、現在は元夫は別の女性と暮らしている。
宝塚歌劇団時代の主な舞台
- 聯隊の娘(花組公演、1956年4月1日 - 4月29日、宝塚大劇場、作者:白井鐵造)
- 緑のハイデルベルヒ(雪組公演、1956年5月1日 - 5月30日、宝塚大劇場、作者:内海重典)
- ペロー博士の贈物/夜霧の女(雪組公演、1956年10月2日 - 10月30日、宝塚大劇場、作者:飯沢匡(『ペロー博士の贈物』担当)、演出:高木史朗(『ペロー博士の贈物』担当)、作者:竹内弘光(『夜霧の女』担当)
- 即興詩人/モン・パリ(雪組公演、1957年8月1日 - 8月30日、宝塚大劇場、構成・演出:白井鐵造(両作品担当)、脚本:高崎邦祐(『即興詩人』担当))
- 恋人よ我に帰れ(月組公演、1958年1月1日 - 1月29日、宝塚大劇場、作者:白井鐵造)
- 第六の地球/白夜に帰る(雪組公演、1958年3月1日 - 3月24日、宝塚大劇場、作者:飯沢匡(『第六の地球』担当)、脚本・演出:内海重典(『白夜に帰る』は演出のみ担当)、作者:矢代静一(『白夜に帰る』担当))
- ブロードウェイ・シンデレラ/花の中の子供たち(月組公演、1958年8月2日 - 8月31日、東京宝塚劇場、作者:高木史朗)
- 青い珊瑚礁(月組公演、1958年10月1日 - 10月30日、宝塚大劇場、作者:内海重典)
- カレンダー・ガールス(花・月・雪組合同公演、1958年12月2日 - 12月26日、宝塚大劇場、構成・演出:横澤英雄)
- 日本美女絵巻/ミュージック・アルバム(月組公演、1959年2月1日 - 2月26日、宝塚大劇場、演出:白井鐵造(両作品担当)、脚本:菅沼・植田(『日本美女絵巻』担当))
- アメリカ・カナダ公演(1959年)
- 扇/燃える氷河(雪組公演、1960年3月2日 - 3月23日、宝塚大劇場、作者:高木史朗(『扇』担当)、作者:北條秀司(『燃える氷河』担当))
- 春の踊り(日本の恋の物語)/三文アムール(雪組公演、1960年5月1日 - 5月30日、宝塚大劇場、作者:白井鐵造(『春の踊り』担当)、脚本:菅沼潤(『春の踊り』担当)、作者:矢代静一(『三文アムール』担当)、演出:内海重典(『三文アムール』担当))
- 新・竹取物語/カルメン・カリビア(雪組公演、1960年9月2日 - 9月29日、宝塚大劇場、作者:小原弘亘(『新・竹取物語』担当)・内海重典(『カルメン・カリビア』担当))
- がめつい奴(外部出演、1960年)
- がしんたれ(外部出演、芸術座、1960年)
- 残雪/華麗なる千拍子(雪組公演、1961年2月3日 - 2月26日、宝塚大劇場、作者:高木史朗(両作品担当))
宝塚歌劇団退団後の主な活動
舞台
- 異母姉妹(原作:平岩弓枝、演出:石井ふく子) - 名古屋演劇ペンクラブ賞受賞
- 放浪記(1961年10月 - 12月、1962年3月 - 5月、芸術座) - 日夏京子 役
- 帝劇グランド・ロマン「風と共に去りぬ 第1部」(1966年11月 - 1967年4月、帝国劇場)
- 帝劇グランド・ロマン「風と共に去りぬ 第2部《完結篇》」(1967年6月 - 1967年8月、帝国劇場)
- 屋根の上のヴァイオリン弾き(1967年9月-10月、帝国劇場) - ホーデル 役
- 新春帝劇グランド・ロマン「風と共に去りぬ 総集篇」(1968年1月-2月、帝国劇場)
- 帝劇歌舞伎「忠臣蔵」(1968年3月-4月、帝国劇場)
- 明治太平記(1968年9月-10月、帝国劇場)
- 東宝現代劇「丼池」(1968年12月、帝国劇場)
- 売らいでか!亭主売ります(1968年初演 - )数年に一度上演され、2017年7月で上演回数550回を超える
- ラ・マンチャの男 ドン・キホーテの物語(1969年11月-12月、帝国劇場) - アルドンサ 役
- 哀愁(1970年5月、帝国劇場)
- 日本美女絵巻「浮かれ式部」(1972年3月、帝国劇場)
- 歌麿(1972年5月-6月、帝国劇場)
- 下関くじら屋(1979年9月、帝国劇場)
- 喜劇「かえる屋 越中富山の萬金丹」(1980年10月、帝国劇場)
- 御宿かわせみ(1984年1月、帝国劇場)
- 花の吉原つき馬屋(1984年7月、帝国劇場)
- 陽暉楼(1988年1月-2月、帝国劇場)
- 雪の華─忠臣蔵いのちの刻─(1990年12月、帝国劇場)
- 芝櫻(1996年11月、帝国劇場)
- 真室川の女(1996年、1998年、東京宝塚劇場、新歌舞伎座)
- ねぶたの女(1998年2月、帝国劇場 2000年、御園座)
- あばれ女将(1999年1月、帝国劇場)
- 八木節の女 上州かかあ天下物語(1999年9月、帝国劇場)
- 花のれん(2001年2月-3月、帝国劇場)
- からくりお楽(2002年5月、帝国劇場)
- 喜劇「口八丁手八丁!」(2003年6月、帝国劇場)
- 喜劇「極楽町一丁目 〜嫁姑地獄篇〜」(2004年1月、芸術座)
- 喝采〜愛のボレロ(2004年7月、帝国劇場) - 立花麗子 役 舞台生活50周年記念作品
- 喜劇「大吉夢家族 恋はいつでもサンバのリズムで!」(2005年12月、帝国劇場)
- ご存知!夢芝居一座─大笑い! さくら&まこと劇団 奮闘記─(2006年10月、帝国劇場)
- 肝っ玉姐さん奮闘記(2007年1月、名鉄ホール)
- 女将の花道(2010年1月、博多座)
- 人生は、ガタゴト列車に乗って…(1989年、2000年2月、2013年、帝国劇場、東宝、シアター1010ほか) - 井上マス 役 2013年芸能生活60周年記念作品
- 喜劇「極楽町一丁目 -嫁姑千年戦争-」(2016年、シアター1010 ほか) - 主演・典子 役 [6]
映画
- 美貌の都(1957年、東宝・宝塚映画)
- ゴー!ゴー!若大将(1967年、東宝・宝塚映画)
- 社長繁盛記(1968年、東宝)
- 続・社長繁盛記(1968年、東宝)
- 遊侠列伝(1970年、東映)
- 新座頭市・破れ!唐人剣(1971年)
- 博奕打ち外伝(1972年、東映)
- 子連れ狼 死に風に向う乳母車(1972年、東宝)- 酉蔵
- まむしの兄弟 刑務所暮し四年半(1973年、東映)- 倉石優子
- どてらい男(1975年、東宝)
- スプーン一杯の幸せ(1975年、松竹)
- 喜劇 百点満点(1976年、東宝)
- トラック野郎・男一匹桃次郎(1977年、東映)
- 悪魔が来りて笛を吹く(1979年、東映) - 風間敏江
- 五番町夕霧楼(1980年、松竹)-夕霧楼女将・かつ枝
テレビドラマ
- 大河ドラマ「太閤記」(1965年、NHK大河ドラマ)-おふく
- 炎の青春(1965年、日本テレビ)
- 鞍馬天狗(1969年、NHK)
- 鬼平犯科帳(松本幸四郎)(NET / 東宝)
- 第1シリーズ 第6話「本所・桜屋敷」(1969年) ‐ おふさ
- 第1シリーズ 第51話「艶婦の毒」(1970年) - おとよ
- 大坂城の女(1970年、関西テレビ)-亜弥(片桐且元の愛人)
- 芝櫻(1970年 - 1971年、フジテレビ)-蔦代
- 人形佐七捕物帳 第12話「鶴の千番」(1971年、NET / 東宝) - 芸者お蔦
- 赤ひげ(1972年、NHK)-おせん
- 子連れ狼(日本テレビ)- 酉蔵
- ぶらり信兵衛 道場破り(1973年 - 1974年、フジテレビ / 東映)
- 唖侍鬼一法眼 第3話「火炎の街道」(1973年、日本テレビ)
- 破れ傘刀舟 悪人狩り 第9話「遊女の挽歌」(1974年、三船プロ / NETテレビ) おしの
- 座頭市物語 第9話「二人座頭市」(1974年、フジテレビ)
- 伝七捕物帳 第43話「江戸錦 夫婦の花道」(1974年、NTV)- 雪路
- 影同心 II(1975年、毎日放送)
- ベルサイユのトラック姐ちゃん(1976年、NET)-花村夕子
- 桃太郎侍 (日本テレビ)
- 第23話「涙でうたう子守唄」(1977年)- 駒吉
- 第103話「呑んべえ芸者騒動記」(1978年)- 春千代
- 第128話「琉球を食う鬼退治」(1979年)- おゆう
- 新・座頭市 第26話「鴉カァーとないて市が来た」(1977年、フジテレビ)
- たんぽぽ 第4シリーズ(1977年、日本テレビ)
- 家族(1977年、TBS)-外川つる子
- 横溝正史シリーズ(毎日放送)
- 吉宗評判記 暴れん坊将軍 第31話「御狩場から消えた女」(1978年、テレビ朝日 / 東映) - お駒
- 高木彬光シリーズ 白昼の死角(1979年、毎日放送)
- 日本巌窟王(1979年、NHK)-お夕
- 半七捕物帳(1979年、テレビ朝日 / 歌舞伎座テレビ) - 文字房
- 欽ちゃんドラマ・Oh!階段家族!!(1979年 - 1980年、日本テレビ)
- 欽ちゃん劇場・とり舵いっぱーい!(1979年 - 1980年、日本テレビ)
- 女たちの忠臣蔵(1979年、TBS)
- 水戸黄門 第10部 第26話「日本晴れ水戸街道 -水戸-」(1980年2月11日、TBS / C.A.L) - 志津
- 日曜劇場「おふくろの青春」(1980年7月13日、TBS(HBC制作))※主演
- 松本清張の駆ける男(1980年7月19日、テレビ朝日 / 松竹)※主演
- 木曜ゴールデンドラマ「松本清張の強き蟻」(1981年6月25日、日本テレビ / 東映)※主演
- 母も娘も(1983年、TBS)
- 女たちの大坂城(1983年11月3日、読売テレビ)-北政所 ※当初は佐久間良子の予定
- 結婚する手続き(NHK)
- おふくろシリーズ(フジテレビ)
- 火曜サスペンス劇場(日本テレビ)
- 偽りの未亡人(1983年10月)
- 行きずりの殺意(1984年)
- 面影は共犯者(1985年1月)
- 悪魔が忍び込む(1985年7月2日、東映)
- 妻の疑惑(1986年1月7日、東映)
- 空白の実験室(1986年5月27日、東映)
- 女監察医・室生亜季子シリーズ(東映)室生亜季子 役
- 水曜ドラマスペシャル 「㊙女保険調査員」(1986年12月10日、TBS)
- かあちゃんと息子(1989年、TBS)
- 土曜ドラマスペシャル 「㊙女保険調査員2」(1989年7月15日、TBS)
- 土曜ワイド劇場 (テレビ朝日)
- 「尼さん探偵シリーズ」(朝日放送)
- 「女調査員・おでん屋“ぽんた”探偵局」(朝日放送) 時田早苗 役
- 月曜ミステリー劇場「かあさん保護司 神崎アイの熱血事件簿」(2001年、毎日放送)
- 女と愛とミステリー「浜木綿子サスペンス・殺意の川」(2004年3月、テレビ東京)
その他のテレビ番組
コマーシャル
脚注
- ^ a b c 監修:小林公一『宝塚歌劇100年史 虹の橋 渡り続けて(人物編)』阪急コミュニケーションズ、2014年4月1日、50-51頁。ISBN 9784484146010
- ^ 映像が現存し(モノクロ映像)、2013年9月25日放映の『出張! 徹子の部屋パート6 夢トーク豪華4本勝負 お宝映像も大放出スペシャル』(テレビ朝日)の中で、浜がソロで歌っている部分の映像が紹介された。
- ^ 2010年『週刊現代』2月27日号。この記事で、母が2010年1月2日に99歳で死去したことも明らかにした。
- ^ 2018年5月1日中日劇場(中日新聞文化芸能局)発行「中日劇場全記録」
- ^ もう少しだけ、精進…旭日小綬章・浜木綿子さん 読売新聞 2014年11月3日閲覧
- ^ “9年ぶりの「極楽町一丁目」、浜木綿子「喜劇の根底には哀しい思いがあるといい」”. ステージナタリー. (2016年5月18日) 2016年5月18日閲覧。