上月左知子
こうづき さちこ 上月 左知子 | |
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本名 | 小池 みき子(こいけ みきこ)[1] |
別名義 | 上月 佐知子 |
生年月日 | 1930年10月9日 |
没年月日 | 2018年1月24日(87歳没) |
出生地 | 日本 兵庫県 |
血液型 | B型 |
職業 | 女優 |
配偶者 |
南原宏治(元夫) 山口嘉三 |
著名な家族 |
南原健朗(長男) 山口正朗(次男) 嘉月絵理(長女) |
上月 左知子[3](こうづき さちこ、1930年10月9日[4][5] - 2018年1月24日[6][2])は、日本の女優。本名:小池 みき子(こいけ みきこ)[注 1][1][5]。
兵庫県[4]神戸市出身[5]。兵庫県立第三高等女学校(現兵庫県立御影高等学校)[5]、宝塚音楽学校[4]卒業。東企画[7]、小市事務所に所属していた[4]。
長男は俳優の南原健朗、次男は元俳優の山口正朗、娘は元宝塚歌劇団月組男役・嘉月絵理。血液型B型。
来歴・人物
[編集]1949年、宝塚歌劇団36期生として宝塚歌劇団に入団。上月あきら(こうづき・あきら)の芸名を名乗る[5]。『南の哀愁』で初舞台。同期に女優の有馬稲子、南風洋子、福田公子がいる。宝塚入団時の成績は63人中8位[8]。宝塚歌劇団時代の愛称はコイちゃん。配属組[8]は最初、月組で、その後、雪組。男役[8]で活動。実力派として活躍するも1957年3月31日付[8]で退団[5]。最終出演公演の演目は雪組公演『ペロー博士の贈物/夜霧の女』[8]。以降永きに渡って女優活動を続けた。
私生活では宝塚退団後ほどなくして結婚するも1年で離婚、その後映画『太平洋戦争と姫ゆり部隊』で相手役であった南原宏治と結婚、二男一女をもうける。1967年、夫・南原が所属する劇団欅に入団。南原が退団した後も残り、劇団欅が発展解消した後に結成された劇団昴に参加するが、1979年に劇団昴を退団。晩年はテレビドラマを中心に活動していた[5]。
後年、南原と不仲となり離婚、同じ劇団昴に所属していた俳優・山口嘉三と再婚、3人の子供を芸能活動の傍ら育てあげた。
晩年も仕事を続けていたが、2018年1月24日に心不全で死去[6]。87歳没。
出演作品
[編集]テレビドラマ
[編集]- 松本清張シリーズ・黒の組曲(NHK)
- 悦ちゃん(1965年、NHK)
- 奥様多忙(1957年 - 1959年、KR)
- 白い桟橋(1957年 - 1958年、NTV)
- 日本の年輪 風雪二十年
- 青年弁護士 第9話「緊急弁護」(1963年、NTV / 東映)
- ナショナルゴールデン劇場 / 人生劇場(1971年、NET)
- さぼてんとマシュマロ(1971年、NTV / ユニオン映画)
- ミラーマン 第8話「鋼鉄竜アイアンの大逆襲」(1972年、CX / 円谷プロ) - 鏡優子(鏡京太郎の母親)
- パパと呼ばないで 第10話「ママがほしい!」(1972年、NTV) - 久代
- 大岡越前 第3部 第26話「悪の報酬」(1972年、TBS) - お静
- おこれ!男だ 第19話「塾にお婆ちゃんが戦争を持ってきた!!」(1973年、NTV) - 冬川未亡人
- ライオン奥様劇場(CX)
- 女の坂道(1973年) - 梅香
- 徳川の夫人たち(1974年) - 矢島局
- 流星人間ゾーン(1973年、NTV / 東宝) - 防人月子
- ウルトラシリーズ(TBS / 円谷プロ)
- 非情のライセンス(NET→ANB)
- 必殺シリーズ(ABC)
- ねぎぼうずの唄(1974年) ‐ 磯村早苗 役
- 太陽にほえろ! 第132話「走れ! ナポレオン」(1975年) - 岩沢夫人
- 人間の証明(1978年、TBS)
- Gメンシリーズ(TBS / 東映→近藤照男プロ)
- 特捜最前線 第79話「挑戦III・十三歳の旅立ち!」(1978年、ANB)
- 鉄道公安官 第13話「ひかり10号・最後の激走」(1979年、ANB)
- 燃えろアタック 第35話「プクちゃんの挑戦」(1979年、ANB) - 野田秋子
- 噂の刑事トミーとマツ 第1シリーズ 第5話「トミマツ真ッ青・女の戦争」(1979年、TBS) - 長沼夫人
- 猿飛佐助 第15話「甲賀忍法 人鷲」(1980年) - おゆう
- 西部警察シリーズ(ANB) - 二宮夫人
- 西部警察 第95話「刑事の夜明け」(1981年)
- 西部警察 PART-II 第14話「男たちの絆」(1982年)
- 北の国から(1981年、CX)
- ザ・ハングマンII 第11話「ヤミの談合ナマ中継」(1982年、ABC) - 松本菊枝
- 月曜ワイド劇場 / 花柳幻舟獄中記 第1作(1984年、ANB)
- 12時間超ワイドドラマ / 風雲江戸城 怒涛の将軍徳川家光(1987年) - 崇源院
- 大河ドラマ / 春日局(1989年、NHK) - 祖心尼
- 華の別れ(1989年、THK) - 根岸文子 役
- いとしの婿どの(1989年)
- 金曜ドラマ / 誘惑(1990年、TBS) - 大杉夫人
- 雪の蛍(1991年、THK)
- 珠玉の女(1992年)
- 金曜ドラマシアター→金曜プレステージ(CX)
- 松本清張スペシャル・疑惑(1992年)
- 検事・霞夕子 第2作「無関係な死」(2011年) ‐ 加藤妙子
- 火曜サスペンス劇場 / 小京都ミステリー 第7作(1992年、NTV) - 中村静
- ラスト・フレンド(1993年、THK)
- ドラマ30 / あしたは晴れる(1997年)
- 土曜ワイド劇場
- おとり捜査官・北見志穂 第11作(2006年) - 渡辺たえ子
- 検事・朝日奈耀子 第13作(2013年) - 久保康子
- 東京大空襲(2008年)
- DOOR TO DOOR〜僕は脳性まひのトップセールスマン〜(2009年、TBS)
- 花嫁のれん(第1シリーズ)(2010年) - 吉野智恵
- 仮面ライダーW 第44話「Oの連鎖 / シュラウドの告白」(2010年、ANB) - 関根久美
- 月曜ゴールデン(TBS)
- 看取りの医者 バイク母さんの往診日誌(2011年) - セツ
- 縁側刑事 第1作(2013年) - 稲盛富子
- 月曜ミステリーシアター / 刑事のまなざし(2013年、TBS) - 藤川あや子
- 永遠の0(2015年、TX) - 大石松乃
舞台劇
[編集]- エノケンの武蔵坊弁慶
- 越前竹人形
- おふくろ
- 女王二人
- クレイジー・フォー・ユー(劇団四季)
- ダンスレボリューション〜ホントのワタシ〜(2014年)
- 誓い〜奇跡のシンガー〜 施設の院長、矢島智子役(2015年7月)中野区野方区民ホール
- 誓い〜奇跡のシンガー〜 施設の院長、矢島智子役(2015年9月-10月)中野区野方区民ホール、クレオ大阪中央ホール
- あなたを待ちながら スウィート版(2015年12月2日-6日)白川薫風役 築地ブディストホール
- 時空を旅する女たち(2015年12月10日-14日)紫式部役 なかの芸能小劇場
- -2011・3・11-ふるさとは今もかわらず(2016年3月31日-4月3日)座・高円寺2
映画
[編集]- 若い瞳(1954年) - 小田文子
- 黒と赤の花びら(1962年) - 笹本アキ子
- 太平洋戦争と姫ゆり部隊(1962年) - 大峰邦子
- 二階堂卓也 銀座無頼帖 帰ってきた旋風児(1962年) - 村瀬安子
- 人間に賭けるな(1964年) - 坂崎郁子
- ギター抱えたひとり旅(1964年) - 洋子
- さすらいは俺の運命(1965年) - 力石咲江
- 放課後(1973年) ‐ 中西和代
- 青春の蹉跌(1974年) - 田中君子
- 扉はひらかれた(1975年) みき ※主演
- 博多っ子純情(1978年) ‐ 小柳加代
- 真田幸村の謀略(1979年) ‐ 大蔵卿局
- 海潮音(1980年) ‐ 吉井収子
- 美姉妹 犯す(1981年) ‐ 姉妹の母・伸子
- この子の七つのお祝いに(1982年) ‐ 高橋夫人
- 陽暉楼(1983年) - お駒
- 瀬戸内少年野球団(1984年) - 中井豊乃
- 空海(1984年) ‐ 玉寄
- 夫と妻の豊かなために(1989年、東映教育映画) - 宮原和子
- ふしぎな岬の物語(2014年) - シズさん
- 群青色の、とおり道(2015年) - まるこ
- 天使に“アイム・ファイン”(2016年) - 木村文子
- 八重子のハミング(2016年) - 石崎みつ
Webドラマ
[編集]- ウルトラマンオーブ THE ORIGIN SAGA 第8話「ひびき 〜響〜」(2017年、Amazonプライム・ビデオ) - 老女
ラジオ
[編集]- NHK-FM FMシアター 『レンタル・メモリアル』 - 上司の妻
その他
[編集]- 一枚の写真(1988年、フジテレビ)
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b “女優の上月左知子さん死去 宝塚退団後ドラマや映画出演”. asahi.com. (2018年1月30日) 2018年1月31日閲覧。
- ^ a b “上月佐知子さん死去、87歳 NHK春日局など出演”. nikkansports.com. (2018年1月30日) 2018年1月30日閲覧。
- ^ 作品によっては「上月佐知子」の表記も見られる[2]。
- ^ a b c d e f g h 『日本タレント名鑑'83』VIPタイムズ社、1982年、311頁。
- ^ a b c d e f g 『日本映画人名事典』 女優編 上巻、キネマ旬報社、1995年、666頁。ISBN 4873761409。
- ^ a b “女優・上月左知子さんが死去 87歳 宝塚時代は上月あきらとして活躍”. デイリースポーツ. (2018年1月30日) 2018年1月31日閲覧。
- ^ 『日本タレント名鑑'81』VIPタイムズ社、1980年、284頁。
- ^ a b c d e 小林公一(監修)『宝塚歌劇100年史 虹の橋 渡り続けて』 人物編、阪急コミュニケーションズ、2014年、45-46頁。ISBN 978-4-484-14601-0。