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2021年8月1日 (日) 08:20時点における版
粟津 則雄(あわづ のりお、1927年(昭和2年)8月15日 - )は、日本の文芸評論家、フランス文学者、美術評論家、詩人、日本芸術院会員。「歴程」同人。
経歴
愛知県西尾市出身。京都府立第一中学校、第三高等学校卒業、1948年東京帝国大学文学部仏文科に入学、1952年東京大学卒業、フランス文学の翻訳、美術評論等をなす。1964年より法政大学経済学部助教授、のち教授、1997年定年退職して名誉教授。
1960年代に出会って以降草野心平と生涯にわたって交友が深く、後にいわき市立草野心平記念文学館長を務めた。1970年『詩人たち』、『詩の空間』で藤村記念歴程賞、1982年『正岡子規』で亀井勝一郎賞、2010年『粟津則雄著作集』で鮎川信夫賞特別賞受賞。1993年紫綬褒章、99年勲三等瑞宝章受章。2010年日本芸術院賞・恩賜賞受賞、芸術院会員[1]。
小林秀雄とアルチュール・ランボーに影響を受け、フランスの詩、美術、音楽について多数の評論活動を行い、正岡子規など多くの近代日本の文学・美術論も著した。
著書
- 『ルドン 生と死の幻想』美術出版社 1966
- 『詩の空間 粟津則雄文学論集 1957-1966』思潮社 1969
- 『詩人たち 粟津則雄文学論集 1966-1967』思潮社 1969
- 『思考する眼 画家とことば』美術出版社〈美術選書〉1969
- 『詩の意味 粟津則雄文学論集 1967-1969』思潮社 1970
- 『近代芸術の意味』未來社 1970
- 『表現の場』冬樹社 1972
- 『現代詩史』思潮社 1972
- 『解体と表現 現代文学論』筑摩書房 1972
- 『詩の行為』思潮社 1973
- 『アルテュール・ランボオ』日本放送出版協会〈NHKブックス〉1973
- 『出会いの旋律 音楽論集』芸術生活社 1974
- 『憂鬱なる旅行者』立風書房 1975
- 『ランボオとボードレール』第三文明社〈レグルス文庫〉1975
- 『音楽の魔』音楽之友社 1976
- 『大岡・中原・富永』第三文明社 1976
- 『孤立と共鳴 近代画家論』読売新聞社 1977
- 『ゴッホの旅』平凡社カラー新書 1977/増補版『ゴッホ紀行』平凡社 1984
- 『主題と構造 武田泰淳と戦後文学』集英社 1977
- 『思考のアラベスク』第三文明社 1977
- 『少年ランボオ』思潮社 1977
- 『絵とかたち わが現代芸術家論』新潮社 1977、講談社学術文庫 1985
- 『西欧への問い』朝日新聞社 1978
- 『文体の発見 本居宣長から中島敦まで』青土社 1978
- 『ランボオの生成』思潮社 1979
- 『詩歌のたのしみ』角川書店 1979
- 『文学の内面』立風書房 1980
- 『ヨハネの微笑 近代芸術断想』小沢書店 1980
- 『音楽の風景』共同通信社 1980
- 『萩原朔太郎論』思潮社 1980
- 『現代詩史 戦後現代詩史・戦後詩人論』思潮社 1980
- 『暗い眼 情景集』青土社 1980
- 『小林秀雄論』中央公論社 1981
- 『正岡子規』朝日新聞社〈朝日評伝選〉1982、講談社文芸文庫 1995
- 『書物との対話』青土社 1982
- 『音楽の表情』共同通信社 1982
- 『日常と記憶』彌生書房 1983
- 『音楽のたのしみ』青土社 1983
- 『オディロン・ルドン 神秘と象徴』美術出版社 1984
- 『影の女』福武書店 1984
- 『美の近代』岩波新書 1986
- 『音楽と文学との対話』音楽之友社 1986
- 『眼とかたち』未來社 1988
- 『ダンテ地獄篇精読』筑摩書房 1988
- 『日本洋画22人の闘い』新潮選書 1988
- 『聖性の絵画』日本文芸社 1989
- 『幻視と造形』未來社 1991
- 『ヨーロッパ美術紀行』筑摩書房 1992
- 『自画像は語る』新潮社 1993
- 『精神の対位法』日本文芸社 1994
- 『世紀末文化私観』新潮社 1994
- 『雪のなかのアダージョ』新潮社 1998
- 『日本美術の光と影』生活の友社 1998
- 『音楽との対話』音楽之友社 1999
- 『自画像の魅力と謎 自己を見つめた11人の画家たち』日本放送出版協会〈NHKライブラリー〉 2001
- 『あなたへの手紙』思潮社 2002
- 『沈黙に向きあう』青土社 2005
- 『日本人のことば』集英社新書 2007
- 『ことばと精神-粟津則雄講演集』未來社 2009
- 『私の空想美術館』生活の友社 2010
- 『見者ランボー』思潮社 2010
- 『畏怖について など』思潮社 2012
- 『美との対話 私の空想美術館』生活の友社 2014
- 『ピカソ 二十世紀美術断想』生活の友社 2016
- 『西行覚書』思潮社 2016
著作集
- 『粟津則雄著作集』思潮社 第1期(7巻目まで) 2006~2009。第2期 2014~2016
- 詩人論
- 絵画論
- 美術論
- 作家論
- 文学論
- 音楽論
- 芸術論
- 文学論 Ⅱ
- 作家論 Ⅱ
- 美術論 Ⅱ
- 小説・随筆
主な編著・共著
- 『ランボオの世界』青土社 1972
- 『新潮美術文庫36 ルドン』新潮社 1975
- 『新潮美術文庫42 ピカソ』新潮社 1975
- 『現代の随想20 草野心平集』彌生書房 1983
- 正岡子規『筆まかせ抄』岩波文庫 1985
- 『粟津則雄が語る20世紀の素敵な演奏家たち』河野保雄との対談 芸術現代社 2007
- 『安東次男全詩全句集』中村稔共編 思潮社 2008
- 『ことばへの凝視 粟津則雄対談集』未來社〈転換期を読む〉 2013
翻訳
- モーリス・ブランショ『文学空間』出口裕弘共訳 現代思潮社 1962、新版1977、現代思潮新社 2020
- ジャン・ルノワール『わが父ルノワール』みすず書房 1964、復刊2008ほか
- 『ランボオ全作品集』思潮社 1965
- 『ボードレール詩集』みすず書房 1966、新版1998
- 『ランボオ詩集』思潮社 1966
- ポール・ヴァレリー『テスト氏・未完の物語』現代思潮社 1967、新版1980、福武文庫 1990
- モーリス・ブランショ『カフカ論』筑摩書房〈筑摩叢書〉1968、増補版1977、復刊1984
- モーリス・ブランショ『来るべき書物』現代思潮社 1968、筑摩書房(改訳版) 1989、復刊2006、ちくま学芸文庫 2013
- ジャック・ティボー『ヴァイオリンは語る』白水社 1969、白水Uブックス 1992
- アントナン・アルトー『ヴァン・ゴッホ』新潮社 1971、筑摩叢書(改訳版) 1986、ちくま学芸文庫 1997
- アンリ・マタラッソーマ/ピエール・プティフィス共著『ランボーの生涯』渋沢孝輔共訳 筑摩叢書 1972
- 『アンドレ・マッソン版画作品集』ロジェ・パスロン編 美術出版社 1974
- ガエタン・ピコン『素晴しき時の震え』新潮社 1975
- ジャック・プレヴェール『想像力の散歩』新潮社 1977
- アントナン・アルトー『神経の秤・冥府の臍』清水徹共編訳 現代思潮社 1977、新版1993、オンデマンド版2007
- モーリス・ブランショ『マラルメ論』清水徹共訳 筑摩叢書 1977、復刊1984
- モーリス・ブランショ『カミュ論』筑摩叢書 1978、復刊1986
- 『アントニー・クラーヴェ版画作品集』ロジェ・パスロン 美術出版社 1979
- モーリス・ブランショ『踏みはずし』筑摩書房 1987
- 『ランボオ全詩』思潮社 1988、新版1995
- ムンク『ことばとイメージ 詩画集』美術公論社 1992
- 『地獄の季節 ランボオ詩集』集英社文庫 1992
- 『ボードレール詩集』思潮社〈海外詩文庫〉1993
- アンドレ・ブルトン『シュルレアリスムと絵画』人文書院 1997
- 『ぼくはエクセントリックじゃない グレン・グールド対話集』音楽之友社 2001
連載中
- 私の空想美術館 月刊「美術の窓」、生活の友社
論文
脚注
- ^ デジタル版日本人名大事典『正岡子規』講談社文芸文庫、年譜