松本白鸚 (2代目)
にだいめ まつもと はくおう 二代目 松本 白鸚 | |
文化功労者顕彰に際して公表された写真 | |
屋号 | 高麗屋 |
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定紋 | 四つ花菱 |
生年月日 | 1942年8月19日(82歳) |
本名 | 藤間 昭曉(ふじま てるあき) |
襲名歴 | 1. 二代目松本金太郎 2. 六代目市川染五郎 3. 九代目松本幸四郎 4. 二代目松本白鸚 |
俳名 | 錦升 |
別名 | 九代琴松(舞台演出) |
出身地 | 東京 |
父 | 初代松本白鸚 |
母 | 正子(初代中村吉右衛門の娘) |
兄弟 | 二代目中村吉右衛門(弟)[1] |
妻 | 藤間紀子 |
子 | 松本紀保 十代目松本幸四郎 松たか子 |
主な作品 | |
歌舞伎 『勧進帳』 『仮名手本忠臣蔵』 ミュージカル 『ラマンチャの男』 『ドンキホーテ』 『王様と私』 舞台 『アマデウス』 テレビドラマ 『黄金の日日』 『山河燃ゆ』 『王様のレストラン』 劇場アニメ 『すずめの戸締まり』 | |
二代目 松本 白鸚(にだいめ まつもと はくおう、1942年〈昭和17年〉8月19日 - )は、日本の歌舞伎役者、日本舞踊家、俳優。屋号は高麗屋。定紋は四つ花菱、替紋は浮線蝶。歌舞伎名跡「松本白鸚」の当代。前名の九代目 松本 幸四郎(くだいめ まつもと こうしろう)としても知られる。俳名に錦升(きんしょう)がある。また舞台演出家としては九代 琴松(くだい きんしょう)の名を用いることがある。東京都出身。暁星中学校・高等学校卒業、早稲田大学第一文学部文学科演劇専修中退。本名は藤間 昭曉(ふじま てるあき)。
人物
[編集]歌舞伎では、お家の高麗屋の芸を継承するだけでなく、外祖父の播磨屋の重厚な演目も受け継いでおり、『勧進帳』の武蔵坊弁慶役は1200回という現役最多の出演記録を誇り[3]、時代物の主人公役は高く評価される[3]。現代劇やミュージカルでの活躍も目覚しく、日本国外ではニューヨーク・ブロードウェイで『ラ・マンチャの男』の主役を、ロンドン・ウエストエンドで『王様と私』の主役をそれぞれ英語でこなしている。『ラ・マンチャの男』の脚本家ワッサーマンの夫人からは、『ラ・マンチャの男』が受賞したトニー賞(1969年)のトロフィーを譲渡された[3]。
演劇企画集団 「シアター・ナインス」や、歌舞伎企画集団 「梨苑座」を発足させるなど、舞台芸能の創造者としての存在も大きく、九代琴松(くだい きんしょう)の名で舞台演出も行っている。さらにテレビでも大河ドラマや連続ドラマなどで主演することも多く、いわゆる万能型の俳優である。
六代目染五郎時代の1967年には『野バラ咲く路』を自ら作詞・作曲・歌唱し、東芝音楽工業からレコードを出すほか、同曲の別アレンジを『ザ・ベストテン』にて歌唱したこともある。趣味はギター演奏、絵画、競馬など幅広い。
歌舞伎では「勧進帳」の弁慶、「寺子屋」の松王丸など、器の大きな役柄が数多い[4]。
経歴
[編集]生い立ち
[編集]1942年(昭和17年)8月、五代目市川染五郎(当時。後の初代松本白鸚)の長男として東京に生まれた[3]。1946年(昭和21年)5月、わずか3歳で東京劇場『助六』の外郎売の伜役を演じて初舞台を踏み[3]、二代目松本金太郎を襲名[3]。
1949年(昭和24年)、東京・渋谷の自宅近所にある渋谷区立常磐松小学校に入学した[5]。同年9月には、東京劇場『ひらかな盛衰記・逆櫓』の遠見の樋口を演じ、六代目市川染五郎を襲名した[3]。小学校3年生の時、父ら親族も通った暁星学園に編入した[5]。市川團子(のちの二代目市川猿翁)、弟の萬之助(のちの二代目中村吉右衛門)との十代のトリオで、「十代歌舞伎」とよばれ、人気を博する[6]。
1961年(昭和36年)、父らと松竹から東宝に移籍。同年、早稲田大学第一文学部文学科演劇専修に入学するが[3]、1965年に中途退学する[3]。白鸚の早稲田大学受験の際、松竹から東宝へ移籍する情報が漏れ、入試当日に報道陣が多数早稲田に押し掛ける騒動となった。
成人後
[編集]- 1969年12月5日 - 藤間紀子と結婚。
- 1970年 - ニューヨーク・ブロードウェイで『ラ・マンチャの男』を英語で主演。
- 1978年 - 大河ドラマ『黄金の日日』に主演。
- 1979年 - 東宝を離れる。
- 1981年10月 - 11月 - 歌舞伎座『勧進帳』の弁慶ほかで「松本幸四郎」を九代目として襲名[3][7]。
- 1984年 - 大河ドラマ『山河燃ゆ』で再び主演。
- 1991年 - ロンドン・ウエストエンドで『王様と私』を英語で主演。
- 1997年 - 演劇企画集団・シアターナインスを旗揚げ。
- 2000年 - 歌舞伎企画集団・梨苑座を旗揚げ。
- 2001年 - 『ラ・マンチャの男』の上演が通算901回を達成し、同一主演者によるミュージカル上演回数の日本記録を更新。
- 2008年
- 4月15日 - 『ラ・マンチャの男』の上演が通算1100回に達し、一つの作品を同じ俳優が単独主演するミュージカルの日本国内最多上演記録を更新。
- 10月15日 - 1000回目の『勧進帳』の弁慶。
- 2015年
- 2016年
- 2018年 - 1月2日初日の『壽 初春大歌舞伎』(歌舞伎座)に於いて隠居名である「松本白鸚」を二代目として襲名[10]。
- 2019年 - 「大相撲の継承発展を考える有識者会議」委員に就任。
- 2022年 - 十三代目市川團十郎白猿襲名披露公演である歌舞伎座での『十一月吉例顔見世大歌舞伎』及び『十二月大歌舞伎』の夜の部「襲名披露口上」に團十郎白猿の親戚筋筆頭として出演予定であったが、11月半ばまでは出演していたものの[11]、体調不良により11月19日(土)から12月も休演続きとなっている[12][13][14][15]。なお12月になっても具体的な病名等の公式発表はされていない。
受賞・栄典
[編集]1965年
1966年
- 第3回ゴールデン・アロー賞 大賞
1967年
1969年
1980年
1982年
1987年
1991年
1993年
1995年
- 松尾芸能賞 大賞
- 読売演劇大賞 最優秀男優賞(『ラ・マンチャの男』)
- 第5回ザテレビジョンドラマアカデミー賞 主演男優賞(『王様のレストラン』)
1998年
2002年
- 第50回菊池寛賞
2003年
- 第40回ゴールデン・アロー賞 演劇賞、大賞
- 日本映画批評家大賞 ミュージカル大賞、ゴールデングローリー賞
2005年
2009年
- 日本芸術院会員
2010年
2012年
2015年
2017年
2021年
2022年
2024年
- 第31回読売演劇大賞 芸術栄誉賞(『ラ・マンチャの男』)[25]
出演作品
[編集]歌舞伎
[編集]勤めた歌舞伎の舞台は枚挙に暇がないが、当たり役として知られるものは以下のとおり。
- 『勧進帳』の弁慶(現役役者による最多上演記録を更新中)
- 『菅原伝授手習鑑』の松王丸
- 『三人吉三廓初買』の和尚吉三
- 『仮名手本忠臣蔵』の大星由良助
- 『天衣紛上野初花』の河内山宗俊
- 『双蝶々曲輪日記』の濡髪長五郎
- 『寿曽我対面』の工藤祐経
- 『伽羅先代萩』の仁木弾正
- 『御存鈴ヶ森』の幡随院長兵衛
- 『一谷嫩軍記』(熊谷陣屋)の熊谷次郎直実
- 『祇園祭礼信仰記』(金閣寺)の松永大膳
- 『義経千本桜・渡海屋および大物浦』の新中納言知盛
ミュージカル
[編集]- 王様と私 - 国王役
- ラ・マンチャの男 - ミゲル・デ・セルバンテス役 , ドン・キホーテ役 (一人二役)
- 心を繋ぐ6ペンス - アーサー・キップス役
- 屋根の上のバイオリン弾き - モーテル役
- 歌麿 - 喜多川歌麿役
- スウィーニー・トッド - スウィーニー・トッド役
- ミュージカルゼアミ - 世阿彌元清役
現代劇・翻訳劇
[編集]- 終着駅(1965年、東宝、脚本・演出:菊田一夫)
- アマデウス (1982年、松竹、作:ピーター・シェーファー)- サリエリ 役
- バイ・マイセルフ(1997年、パルコ、作:三谷幸喜 演出:山田和也)
- ヴェリズモ・オペラをどうぞ!(1998年、銀座セゾン劇場、作:市川森一 演出:遠藤吉博)
- マトリョーシカ(1999年、パルコ、作・演出:三谷幸喜)
- 夏ホテル(2001年、パルコ、作・演出:岩松了)
- 実を申せば(2003年、パルコ、作・演出:マキノノゾミ)
- シェイクスピア・ソナタ(2007年、パルコ、作・演出:岩松了)
- 江戸宵闇妖鉤爪(えどのやみ あやしのかぎづめ)(2008年、松竹、脚本:岩豪友樹子 演出:九代琴松) - 明智小五郎 役 ※現代歌舞伎
- カエサル -「ローマ人の物語」より-(2010年、松竹、脚本:齋藤雅文 演出:栗山民也) - ユリウス・カエサル 役
映画
[編集]- たけくらべ(1955年) - 正太郎 役
- 大東京誕生 大江戸の鐘(1958年、松竹、大曽根辰保監督)- 明治天皇 役
- 若き日の信長(1959年) - 平手甚三郎 役
- 笛吹川(1960年) - 惣蔵(十六歳) 役
- 野盗風の中を走る (1961年)
- 忠臣蔵 花の巻・雪の巻(1962年) - 矢頭右衛門七 役
- 秘剣(1963年) - 典膳 役
- 士魂魔道 大龍巻(1964年) - 深見重兵衛 役
- がらくた(1964年) - 勘三郎 役
- 雲霧仁左衛門(1978年) - 安部式部 役
- 日蓮(1979年) - 北条時頼 役
- 遥かなる走路(1980年) - 豊田喜一郎 役
- キネマの天地(1986年) - 城田所長 役
- 利休(1989年) - 織田信長 役
- 豪姫(1992年) - 高山右近 役
- 良寛(1996年) - 良寛 役[26]
- 四月物語(1998年) - 父 役
- HERO(2007年) - 蒲生一臣 役
- 十三人の刺客(2010年) - 牧野靭負 役
- ライフ -いのちをつなぐ物語-(2011年) - ナレーション
- 天地明察(2012年) - 保科正之 役
テレビドラマ
[編集]- 坊つちやん(1965年、フジテレビ) - 主演・坊っちゃん 役
- さぶ(1966年、フジテレビ) - 主演・栄二 役
- 大河ドラマ(NHK)
- 騎馬奉行(1979年 - 1980年、関西テレビ) - 主演・黛内蔵助 役
- 日本最後の騎士(1980年、日本テレビ) - 主演・西竹一 役
- 二百三高地 愛は死にますか(1981年、TBS) - 明治天皇 役
- 新春ワイド時代劇(テレビ東京)
- 父子鷹(1994年、日本テレビ) - 主演・勝小吉 役
- 王様のレストラン(1995年、フジテレビ) - 主演・千石武 役
- 竜馬がゆく(1997年、TBS) - 千葉貞吉 役
- 烏鯉(1998年、TBS) - 主演・山下公介 役
- モナリザの微笑(2000年、フジテレビ) - 綱島貴一郎 役
- 明日を抱きしめて(2000年、日本テレビ) - 主演・相澤亮介 役
- ビューティ7(2001年、日本テレビ) - 岡野まさむね 役
- 憧れの人(2001年、フジテレビ) - 主演・片山徹郎 役
- 風の盆から(2002年、NHK) - 主演・五十嵐肇 役
- 天才柳沢教授の生活(2002年、フジテレビ) - 主演・柳沢良則 役
- 古畑任三郎スペシャル第39回「すべて閣下の仕業」(2004年、フジテレビ)- 黛竹千代特命全権大使 役
- それからの日々(2004年、テレビ朝日) - 主演・檜垣史郎 役
- 新幹線をつくった男たち(2004年、テレビ東京) - 主役・島秀雄 役
- 無名(2004年、TBS) - 主演・倉沢健太郎 役
- 信長の棺(2006年、テレビ朝日) - 主演・太田牛一 役
- 生きる 黒澤明ドラマスペシャル・第二夜(2007年、テレビ朝日) - 主演・渡辺勘治 役
- 人間動物園(2009年、WOWOW) - 主演・発田元雄 役
- ナイフの行方(2014年、NHK) - 主演・根本拓自 役
吹き替え
[編集]劇場アニメ
[編集]ドラマCD
[編集]- ガラスの仮面 名台詞カルタ付録CD(2012年) - 速水英介 役
ドキュメンタリー
[編集]- もてなしの国 もてなしの四季 春編(2014年5月9日、NHK BSプレミアム) - ナレーション
- もてなしの国 もてなしの四季 夏編(2014年8月29日、NHK BSプレミアム) - ナレーション
- テレビエッセー おやじの背中(2014年10月5日、BS朝日・静岡朝日テレビ共同制作) - 番組ナビゲーター[31]
CM
[編集]- 月星ゴム 『VP SHOES』(1971年)
- 大正製薬『セィフター』(1976年)
- 日産自動車 『ローレル』(C130型)(1972年 - 1977年)
- プラチナ萬年筆
- 亀田製菓 『ハイチーズ』
- キッコーマン『マンズワイン』(1980年)
- 中外製薬『中外胃腸薬』(1980年 - 1988年)
- トヨタ自動車 『マークII』(X70・X80型(前期型))(1984年 - 1990年)
- 山形屋海苔店 『山形屋の御海苔』 - 妻・藤間紀子、長男・七代目染五郎と出演
- 財務省広報 『個人向け国債』
- 東芝『かわりばん庫(冷蔵庫)』(1997年) - 次女・松たか子と出演
- ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタ(2000年) - 長男・七代目染五郎、次女・松たか子と出演
- 興和 『バンテリンコーワ1.0%クリーミィーゲル』(2004年 - )
- 三井物産(2005年)
- 三井不動産
- キリンビール 『ラガービール』(2008年) - 長男・七代目染五郎と出演
- サントリーフーズ 『ボス』ゼロの頂点(2012年) - 次女・松たか子と出演
- キリンビバレッジ 『別格』(2014年) - 次女・松たか子と出演
- 伊藤ハム『お歳暮ギフト「伝承」』(2016年 - )
- ソニー損保 『自動車保険』(2017年7月22日 - )
レコード
[編集]シングル
[編集]- 返しておくれ今すぐに(1960年、SAS-495)
- (c/w 明日も逢おうよ)
- 野バラ咲く路(1967年、CP-1001)
- 作詞・作曲:市川染五郎 / 編曲:澤田駿吾
- (c/w 心を繋ぐ6ペンス)
- 聞いておくれ僕の願い(1968年、CP-1008)
- 作詞・作曲:市川染五郎 / 編曲:筒美京平
- (c/w 明日も逢おうよ)
- 泣かないで僕の恋人(1968年、CP-1032)
- (c/w 花びらの中に)
- 見果てぬ夢(1969年、CP-1045)
- (c/w ラ・マンチャの男)
- 幸せの明日(1971年、CTP-2421)
- (c/w 野バラ咲く路 '71)※セルフ・カバー
- 雪の中の二人(1977年、06SH-236)
- 作詞・作曲:市川染五郎 / 編曲:田辺信一
- (c/w 野バラ咲く路)※セルフ・カバー
- 野バラ咲く路(1977年、06SH-327)※セルフ・カバー
- 作詞・作曲:市川染五郎 / 編曲:柳田ヒロ
- (c/w 二人肩よせ)
- モク拾いは海へ(1978年、BMA-1017)
- (c/w マイ・リトルバード)
オリジナル・アルバム
[編集]- 市川染五郎の青春〜ブロードウェイのチャレンジ(1971年、CPC-8041)
- 枯葉色のブレイクタイム(1977年、25AH-346)
- スノー グース〜白雁(1978年、SX-282)※ナレーション・アルバム
- FEELING IN(1978年12月20日、BMC-4005)
ライブ・アルバム
[編集]- 染五郎ライブ〜Somegoro Live(1979年、BMC-4014)
著書
[編集]- 『ひとり言』市川染五郎 著 文化出版局 1972
- 『見果てぬ夢 染五郎から幸四郎へ』市川染五郎 著 コンパニオン出版 1981
- 『幸四郎の見果てぬ夢』松本幸四郎,水落潔著 毎日新聞社 1996
- 『ギャルソンになった王様』広済堂出版 1996 増補『弁慶のカーテンコール』光文社〈知恵の森文庫〉2006
- 『松本幸四郎の俳遊俳談』大倉舜二写真 朝日新聞社 1998
- 『父と娘の往復書簡』松本幸四郎, 松たか子 著 文藝春秋 2008 文春文庫、2011
- 『仙翁花 句集』三月書房 2009
- 『幸四郎的奇跡のはなし』東京新聞 2011 新潮文庫 2015
- 『松本幸四郎(私の履歴書)』日本経済新聞出版社 2013
- 『句と絵で綴る余白の時間(とき)』松本白鸚 著 春陽堂書店 2019
家系
[編集]当代の二代目中村吉右衛門は弟、十代目松本幸四郎は長男、女優の松本紀保と松たか子は長女と次女である。
- 祖父 - 七代目 松本幸四郎
- 祖父 - 初代 中村吉右衛門
- 大叔父 - 三代目 中村時蔵
- 大叔父 - 十七代目 中村勘三郎
- 父 - 初代 松本白鸚
- 伯父 - 十一代目 市川團十郎
- 叔父 - 二代目 尾上松綠
- 叔父 - 四代目 中村雀右衛門
- 弟 - 二代目 中村吉右衛門
- 従弟 - 十二代目 市川團十郎
- 従弟 - 初代 尾上辰之助
- 従弟 - 八代目 大谷友右衛門
- 従弟 - 五代目 中村雀右衛門
- 従兄違 - 四代目 中村歌六
- 従兄違 - 四代目 中村時蔵
- 従兄違 - 初代 中村獅童
- 従弟違 - 十八代目 中村勘三郎
- 従妹違 - 波乃久里子
- 長女 - 松本紀保
女婿 - 川原和久 - 長男 - 十代目 松本幸四郎
- 孫 - 八代目 市川染五郎
- 次女 - 松たか子
女婿 - 佐橋佳幸
富司純子 | 寺島しのぶ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
七代目 尾上菊五郎 | 五代目 尾上菊之助 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
波野知佐 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
瓔子(四女) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
二代目 中村吉右衛門 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
初代 中村吉右衛門 | 藤間正子 | 川原和久 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
初代 松本白鸚 | 松本紀保 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
女子 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
二代目 松本白鸚 | 十代目 松本幸四郎 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
七代目 松本幸四郎 | 二代目 尾上松綠 | 八代目 市川染五郎 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
藤間紀子 | 藤間園子 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
松田美瑠 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
松たか子 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
十一代目 市川團十郎 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
十二代目 市川團十郎 | 佐橋佳幸 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
堀越千代 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
十三代目 市川團十郎白猿 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
堀越希実子 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
小林麻央 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
このほかにも九代目中村福助・八代目中村芝翫兄弟、中村萬壽・二代目中村錦之助兄弟、六代目中村勘九郎・二代目中村七之助兄弟、十代目坂東三津五郎・二代目坂東巳之助・守田菜生親子などと縁戚関係にある。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ “松本白鸚「とても悲しい。たった1人の弟ですから」中村吉右衛門さん追悼”. 日刊スポーツ (2021年12月1日). 2021年12月1日閲覧。
- ^ 月刊演劇界発行『最新歌舞伎俳優名鑑』 ①2006年2月特別増刊 のP.217には 身長175cm・体重75kg・血液型B型 と掲載/②2015年9月号特別付録 のP.78には 身長175cm・体重78kg・血液型B型 と掲載(※前名幸四郎の頁)
- ^ a b c d e f g h i j “顕彰状 九代目松本幸四郎丈”. 早稲田大学. 2021年12月2日閲覧。
- ^ “松本白鸚「命ある限り芝居を続けます」ファイナル「ラ・マンチャの男」千秋楽で万感”. 日刊スポーツ (2023年4月24日). 2023年4月24日閲覧。
- ^ a b 「私の履歴書」 松本幸四郎(7) 『日本経済新聞』 平成23年12月7日朝刊 文化面
- ^ 千谷道雄『幸三郎三国志』(文藝春秋)P.29
- ^ “歌舞伎界のビッグイベント襲名披露興行 華やかな一方で過去には悲しいドラマも”. 日刊スポーツ (2022年11月3日). 2022年11月5日閲覧。
- ^ 松本幸四郎、男性座長最年長記録!何歳まで?に「神のみぞ知る」
- ^ “歌舞伎 松本幸四郎さんが白鸚に…親子孫3代で同時襲名へ”. 毎日新聞デジタル. 毎日新聞社. (2016年12月8日) 2016年12月8日閲覧。
- ^ “松本白鸚「父も喜んでいると思います」高麗屋が3代同時襲名”. スポーツ報知. 報知新聞社. (2018年1月2日) 2018年1月3日閲覧。
- ^ “海老蔵改め市川團十郎が襲名口上 菊五郎、白鸚、仁左衛門らが「いじり」まじえ祝福”. デイリースポーツ (株式会社神戸新聞社). (2022年11月7日) 2022年12月12日閲覧。 "先代團十郎のいとこに当たる白鸚は「先輩方の教えをよく守り、同輩とは舞台の上で芸の火花散らし、後輩・若手には大きな愛情を持って接し、これからの歌舞伎を担ってもらいたい」とエールを送った。"
- ^ “歌舞伎座「十一月吉例顔見世大歌舞伎」夜の部、松本白鸚 休演のお詫び”. ニュースリリース(歌舞伎美人) (松竹株式会社). (2022年11月19日) 2022年12月12日閲覧。 "体調不良のため、本日11月19日(土)の公演より当面の間、休演いたします。今後の予定は改めてお知らせいたします。"
- ^ “松本白鸚が休演 「口上」で尾上菊五郎が「体調不良のため、私が代わりに」”. サンスポ (株式会社サンケイスポーツ新聞社). (2022年11月19日) 2022年12月12日閲覧。 "尾上菊五郎(80)が登場し、「(十三代目の)親戚筋の松本白鸚さんがご披露いたします運びとなっておりましたが、本日は体調不良のため…"
- ^ “歌舞伎座「十二月大歌舞伎」夜の部、松本白鸚 休演のお詫び”. ニュースリリース(歌舞伎美人) (松竹株式会社). (2022年12月5日) 2022年12月12日閲覧。 "体調不良のため、本日12月5日(月)の公演より当面の間、休演いたします。"
- ^ “松本白鸚、体調不良で歌舞伎座公演休演 團十郎襲名披露「口上」予定も先月19日から引き続き”. 日刊スポーツ (株式会社日刊スポーツ新聞社). (2022年12月5日) 2022年12月12日閲覧。 "松竹が歌舞伎公式総合サイトなどで発表した。関係者によると大事をとっての休演だという。"
- ^ 『朝日新聞』1980年3月5日(東京本社発行)朝刊、22頁。
- ^ “平成17年春の褒章受章者 東京都” (PDF). 内閣府. p. 2 (2005年4月29日). 2005年5月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年5月16日閲覧。
- ^ “平成27年度(第70回)文化庁芸術祭賞受賞一覧(参加公演)” (PDF). 文化庁 (2015年). 2015年12月25日閲覧。
- ^ “平成29年度(第72回)文化庁芸術祭賞受賞一覧(参加公演)” (PDF). 文化庁 (2017年). 2020年11月13日閲覧。
- ^ 日本文藝家協会 2023, p. 100.
- ^ 令和4年度文化勲章受賞者名簿 (PDF) 内閣府
- ^ “白鸚が文化勲章を受章”. ニュースリリース(歌舞伎美人) (松竹株式会社). (2022年10月31日) 2022年12月12日閲覧。 "2022年10月25日(火)、令和4(2022)年度の文化勲章受章者が発表され、松本白鸚がその一人に選ばれました。"
- ^ “松本白鸚が文化勲章を受章「お客様に喜んでいただけるお芝居を、死ぬまで続けていく」(会見レポート)”. ステージナタリー (株式会社ナターシャ). (2022年10月25日) 2022年12月12日閲覧。 "松本白鸚が文化勲章を受章することが本日10月25日に発表され、これに先駆け昨日24日に東京都内で取材会が実施された。"
- ^ “皇居で文化勲章の親授式 松本白鸚さん 山勢松韻さんらに”. NHK NEWS WEB (日本放送協会). (2022年11月3日) 2022年12月12日閲覧。
- ^ “第31回読売演劇大賞結果発表、最優秀作品賞はイキウメ「人魂を届けに」”. ステージナタリー. ナターシャ (2024年2月2日). 2024年2月2日閲覧。
- ^ “良寛 - 地蔵菩薩総合INDEX”. 2022年7月14日閲覧。
- ^ 番組エピソード 大河ドラマ『黄金の日日』-NHKアーカイブス
- ^ “松本幸四郎さんが呂宋助左衛門(るそん すけざえもん)役で出演決定!”. NHK (2016年5月15日). 2016年5月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年5月15日閲覧。
- ^ “松本幸四郎、「ジャングル・ブック」で娘・松たか子に続きディズニー声優に!”. 映画.com. 2016年5月31日閲覧。
- ^ “新海誠監督『すずめの戸締まり』松本白鸚、深津絵里らの参加を発表”. ORICON NEWS. oricon ME (2022年9月29日). 2022年9月29日閲覧。
- ^ テレビエッセー おやじの背中(BS朝日)、2014年9月13日閲覧
参考文献
[編集]- 日本文藝家協会 編『文藝年鑑2023』新潮社、2023年6月30日、全592頁。ISBN 978-4-10-750049-6。